【未公開カンフー映画】武侠七公主/武俠七公主之天劍絕刀(HOLY WEAPON)91分

投稿者: | 2024年5月25日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ミシェル・ヨー、マギー・チャン、チョン・マン、ドゥドゥ・チェン、サンドラ・ン等、超豪華キャストが結集し、サイモン・ヤム演じる日本の武士と激突するバリー・ウォン監督、チン・シュウトン武術指導のコメディ武侠アクション!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、超豪華キャストが共演したコメディ武侠アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

明朝万暦時代、日本軍は東南海岸を攻め続け、その中心人物である劉生殺神は、中国の多くの名剣士を次々と惨殺していた。

そんな中立ち上がった剣士、無極は、なんとか一度は勝利を収めるが、劉生殺神は、三年後の再戦を誓い姿を消してしまう。

しかし、勝利した無極は使用した技の毒素に身体が犯されてしまったため、妻のチンシーが、劉生殺神を討ち果たすため、

6人の仲間を集めて、秘技を習得し、再び決戦に挑むのだった!?

監督は、(ゴッドギャンブラー)や(追龍)(詳しくはこちら)等、娯楽系香港映画のヒットメーカー、バリー・ウォンで、

本作でも豪華キャストが揃いながらも、基本はナンセンス系コメディ、という独特の香港映画らしい世界観を描いています。

バリー・ウォン

武術指導は、(チャイニーズゴーストストーリー)や(テラコッタウォリア)(詳しくはこちら)等のチン・シュウトンで、

本作でも素晴らしいアクションで物語の世界を掘り下げています。

チン・シュウトン

で、主役の女性剣士役には、(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)(詳しくはこちら)や

マスターZ イップマン外伝)(詳しくはこちら)等のミシェル・ヨーで、本作でも華麗な技を披露し、アクション面を盛り上げていきます。

本作のミシェル・ヨー
ミシェル・ヨー

で、旅の途中で出会う天香公主役で、(ポリスストーリー)や(ドッカン爆弾娘)(詳しくはこちら)等のマギー・チャンが登場し、

後半、日本人に狙われる重要な役柄を好演しています。

本作のマギー・チャン
マギー・チャン

で、マギー・チャンのボディガード役で、(レディスクワッド)(詳しくはこちら)や(一眉道姑)(詳しくはこちら)等の

サンドラ・ンが登場し、お笑い部分を掘り下げていきます。

本作のサンドラ・ン
サンドラ・ン

で、ミシェル・ヨーの夫の剣士役で、(天空の剣)や(妖刀・斬首剣)(詳しくはこちら)等のダミアン・ラウが登場し、

前半と後半で宿敵と激突していきます。

本作のダミアン・ラウ
ダミアン・ラウ

で、ダミアン・ラウの宿敵となる日本の武士役で、(醉拳3)(詳しくはこちら)や(クレージー警部 替え玉作戦)(詳しくはこちら)等の

サイモン・ヤムが登場し、珍しく完全無欠の悪役を演じています。

本作のサイモン・ヤム
サイモン・ヤム

で、その一番弟子役で、(チーズとハム)(詳しくはこちら)や(妖刀秘伝)(詳しくはこちら)等のチョン・マンが登場し、

敵として出会いながらも、後半立場を変える剣士役を好演しています。

本作のチョン・マン
チョン・マン

で、その妹弟子役で、(香港魔界境 死霊の呪文)(詳しくはこちら)や(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝天地笑覇)(詳しくはこちら)等の

チャーリーン・チャンが登場し、姉弟子と共に事件に巻き込まれていきます。

本作のチャーリーン・チャン
チャーリーン・チャン

で、マギー・チャンと出会って恋に落ちる青年役で、(黒豹天下ブラックパンサー)(詳しくはこちら)や、

カンフーキッズ 恋する少林寺)(詳しくはこちら)等のディッキー・チョンが登場し、いつものようにドタバタを繰り広げていきます。

本作のディッキー・チョン
ディッキー・チョン

で、そのディッキー・チョンの婚約者役で、(プロジェクトイーグル)や(バーニングセンセーション)(詳しくはこちら)等の

ドゥドゥ・チェンが登場し、ディッキー・チョンを追いながら騒動に巻き込まれていきます。

本作のドゥドゥ・チェン
ドゥドゥ・チェン

で、色んな知識が豊富な医師役で、(妖魔大戦争シークレットマジック)(詳しくはこちら)や(少林サッカー)等の

ン・マンタが登場し、ドタバタ要素を掘り下げていきます。

本作のン・マンタ
ン・マンタ

で、ン・マンタの弟子役で、(証人ビーストストーカー)や(密告・者)等のクワン・ウィンホーが登場し、出番は少な目ですが、師匠のサポートをしていきます。

本作のクワン・ウィンホー(右)
クワン・ウィンホー

そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、明代に起きた倭寇の戦いで、中国武術界の英雄達を次々と惨殺していたサイモン・ヤム演じる日本の武士、柳生殺神を打ち破るため、

名高い剣士であるダイアン・ラウが、一対一の決闘を申し込むシーンから始まります。

で、いきなりクライマックスのようなこの対決で、見事ダミアンサイモンを打ち破りますが、サイモンは『修行を積んで、3年後に打ち負かす。』

という捨て台詞を残して逃げてしまいます。

で、勝利したダミアンではありますが、実は、この対決前に精神的なパワーを高めるためにン・マンタ演じるゴーストドクター(人間です)に、

非常に毒素があるけれども、上手く利用すれば強大な力が得られる【万毒钻心】という蛇の毒素を利用した薬によって力を強めていたおかげで、サイモンに勝つ事はできたものの、

自身にその毒素が回ってしまい、邪悪な心に支配され、結果的に多くの人々に切りかかり、妻であるミシェル・ヨーの目の前で、

色んな女性に手を出してしまう、という奔放ぶりで、かつての剣士としての気品も何もかも失ってしまいます。

で、ダミアンのご乱心ぶりに、キレてしまったミシェルは、まずは男装に身を包み、男の剣士となって、女性を傷つける女たらしな男性たちに制裁を加える旅に出てしまいます。

で、そんな旅の道中で、姉さん婚約者のドゥドゥに追われるゴーストドクターの弟子、ディッキーや、父親によって韓国の皇子と無理やり結婚させられそうになっているマギー・チャンと、

そのボディガードであるサンドラ・ン、そして、サイモン・ヤムの弟子で、サイモンの指示によって中国人を襲っていたチョン・マンと妹弟子のチャーリーン・チョイと、

個性的な面々と出会って行く事になります。

そんな中、ゴーストドクターと再会したミシェルは、ダミアンのご乱心は、実は毒素による副作用で、その毒素を抜くにはある花が必要で、

その花の毒素によって、元の毒素を中和させることができる事を教えられます。

で、なんとか森の中で、みんなで協力してその花をゲットした一行は、ダミアンの毒を中和させ、ダミアンは見事復活します。

で、ダミアンの指導によって、秘伝書から7人の女性にしか習得できない技を訓練し、来るべきサイモンとの対決に備えます。

で、サイモンが徳川家康に、戦争で有利になるように公主であるマギー・チャンを誘拐するように指令を受けた事で、対決の時は突然訪れます。

そして、まだまだ訓練中だったメンバーですが、突然囚われの身となったマギー・チャンを救うため、サイモンに対決を挑む、、、、、

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

本作、物語設定だけだと、当時大流行中だった、カッコ良く渋い武侠ロマンを想像しがちですが、監督がバリー・ウォンという事で、他の作品のようにロマンを追求するよりも、

ドタバタ展開や、ナンセンスギャグ的なお笑いを随所に入れる、という娯楽要素の強い世界観で、

はっきり言ってしまうとアクションや、物語展開よりも、ギャグの方に主観が置かれています。

恐らく意見が分かれるところだと思いますが、これだけの豪華なキャストが揃い、武術指導にチン・シュウトンが参加していながらも、

メインの見せ場は、会話のやり取りでのギャグや、ドタバタシチュエーションでのギャグなので、特に武侠作品の世界観で無くても成立してしまうような展開が割と長めに続きます。

合間にアクションを取り入れながらだったり、チャウ・シンチー等の強烈な個性のコメディアンがいたり(サンドラ・ンは終始笑わせてくれますが)だったら、

まだバランス良く楽しめますが、恐らくお笑い要素を強めるためにキャスティングされているディッキー・チョンは、

なんとなく、ずっと薄くスベっている

ようですし、軽妙なやり取りを繰り広げるン・マンタは、

後半、

絶対に笑えない、トンデモナイ目にあってしまいます。

さっきまで、ギャグをかましていたコメディアンの、その扱いは流石に、、、という感じですが、

その悲劇をきっかけに、終幕残り10分ぐらいでやっとお待ちかねのアクション対決へ突入していきます。

ただ、こちらも物凄い技が飛び出す見所ではあるものの、割とあっさりめに決着がついてしまいますので、若干消化不良の残る結末となっています。

という事で、バリバリの武侠アクション、、、、という感じではなく、バリバリの武侠コメディ作品ではありますが、

それでも、これだけのキャストが揃ている作品というだけでかなり貴重な作品となっていますので、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1993年製作 香港製作 武侠コメディアクション

監督 バリー・ウォン 武術指導 チン・シュウトン

出演 ミシェル・ヨー、マギー・チャン、ドゥドゥ・チェン、サンドラ・ン、チョン・マン、チャーリーン・チャン、クワン・ウィンホー、ディッキー・チョン、ン・マンタ、ダミアン・ラウ、サイモン・ヤム

↓ランキングに参加しています。もし、宜しければ下記をクリックお願い致します↓

映画評論・レビューランキング
映画評論・レビューランキング

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメントを残す