【未公開香港映画】チーズとハム(芝士火腿/咖哩辣椒IIICHEZ N`HAM STORY/CURRY AND PEPPER3)

投稿者: | 2024年2月3日

おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ディッキー・チョンとエリック・ツァンが主演し、ヒロインとしてジョイ・ウォン、チョン・マンが登場する、楽しい雰囲気に満ちた(超アブない激辛刑事カリー&ペッパー)シリーズ第三弾!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、ディッキー・チョンエリック・ツァン共演のコメディアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

復讐請負会社を設立したチーズとハムのコンビは、今日も香港の街を走り回り、依頼を遂行していたが、ある初老の男性の依頼人によって、会社の運命を変えるような依頼が舞い込む。

それは、その依頼人の家族を死に追いやった男の娘の殺害依頼で、病気によって自身の命が尽きる前に、既に亡くなっている宿敵の娘の命も奪って欲しいという依頼だった。

初めは断りながらも、あまりの高額の依頼料に、依頼を受けてしまった二人は、その娘の身辺調査を開始する!?

チャウ・シンチー、ジャッキー・チュン主演の(超アブない激辛刑事 カリー&ペッパー)から始まるシリーズの

トニー・レオン、ジャッキー・チュン主演(亞飛與亞基)に続くシリーズ第三弾になります。

シリーズではありますが、それぞれの作品に繋がりは無く、描かれている世界も警察・黒社会・復讐請負人、

と違いますので、ブラッキー・コーが監督とアクション指導も担当し、二人の元気なバディが、それぞれの世界で名コンビぶりを発揮する、

という共通点のみのコメディアクションシリーズ作品となっています。

という事で、シリーズ共通の監督は、(激突!魔拳塾)(詳しくはこちら)等で、俳優・スタントマンとしても活躍し、

監督として本シリーズ以外にも、(生死速遞)等を監督しているブラッキー・コーで、誰もできない空飛ぶバイクアクションをこなす実力者による、

テンポの良いアクションと、香港映画らしいずっこけコメディシーンを上手く融合させた世界観を演出し、復讐者役で自ら出演も果たしています。

ブラッキー・コー
ブラッキー・コー

主演は、(カンフーキッズ恋する少林寺)(詳しくはこちら)や(黒豹天下ブラックパンサー)(詳しくはこちら)等のディッキー・チョンで、

痛快な香港映画らしいキャラクターで、物語を引っ張っていきます。

ディッキー・チョン
ディッキー・チョン

で、その相棒役で、(大福星)や(新アリババ)(詳しくはこちら)等の才人、エリック・ツァンが登場し、

本作でもズッコケキャラクターを演じ、豪華キャストと共に笑いを振りまいていきます。

エリック・ツァン
エリック・ツァン

で、ヒロイン役を演じているのは、(青蛇転生)(詳しくはこちら)(妖女伝説)(詳しくはこちら)等に出演していた時期の人気絶頂期のジョイ・ウォンで、

可憐な魅力で、主演二人と丁々発止を繰り広げていきます。

ジョイ・ウォン
ジョイ・ウォン

さらに、もう一人のヒロイン役で、(ワンダーレディ)(詳しくはこちら)や(妖刀秘伝)(詳しくはこちら)等のチョン・マンが登場し、

ズッコケ家政婦として、後半意外な活躍を見せていきます。

チョン・マン
チョン・マン

で、ジョイ・ウォンを守る警備主任役で、(妖魔大戦争シークレットマジック)(詳しくはこち)や(天空伝説ハンサムシビリング)(詳しくはこちら)等の

ン・マンタが登場し、真面目な役かと思いきや、ズッコケ演技でディッキー・チョンと攻防を繰り広げていきます。

ン・マンタ
ン・マンタ

で、ゲスト的な出演ではありますが、婚約者役で、(シティー・オブ・フューリー野獣たちの挽歌)(詳しくはこちら)等のマイケル・ウォンや、

マイケル・ウォン

エリック・ツァン専門の看護師役で(殺戮の天使たち キラーエンジェル)(詳しくはこちら)等のキングダム・ユン

キングダム・ユン

黒社会のボス役で、(時空伝説)(詳しくはこちら)等のシン・フイオン

シン・フイオン

ジェンダーの依頼者のターゲット役で、(アーメン・オーメン・カンフーメン!)(詳しくはこちら)等のナット・チャン

ナット・チャン

学校の職員役で、(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)等のウー・マ、等、超豪華なスタッフ・キャストが結集した作品となっています。

ウー・マ

そんな本作の物語は、ディッキー・チョン演じるチーズと、エリック・ツァン演じるハムが、復讐請負会社を作り、

復讐の標的である賭場のボスに復讐代行ミッションをこなして、依頼人に代金を請求に行くところから始まります。

で復讐代行サービス、という物騒な職業ですが、表現としては、大量の蛇をばら撒いて慌てているところをカメラで激写し、それを依頼人に見せて納得してもらったり、

喫茶店で揉めているカップル相手に売り込みをかけて、即喧嘩に加勢する、といった過激な悪戯程度のサービスで、

それをバリー・ウォン作品のようなナンセンスギャグと当時勢いのあったディッキー・チョンと、相変わらずのエリック・ツァンのコメディセンスで畳みかける、

という実に香港映画らしいドタバタ表現となっています。

しかも、本作、そのドタバタを、かなり人通りの多い香港の街角で、多くの一般市民が観ている前で、(多分あえてだと思われます)ドタバタを展開する、

という、スタントマン出身のブラッキー・コーらしいかなりアクティブな撮影方法となっています。

恐らく、ですが、出来てしまっている人だかりを制止するスタッフっぽい人も映ってしまっていますので、

例によって無許可でゲリラ撮影しているのではないかと思われます。

で、そんな復讐代行サービス社に、ラウ・シウミン演じる初老の男が依頼に訪れます。

その復讐の依頼相手が自身の家族を死に追いやったある男なのですが、本人は既に他界はしているので、

生きている娘の命までも奪いたい、という執念深さで、高額を積んでその娘の殺害を依頼してきます。

ラウ・シウミン

勿論、通常は蛇を投げつける、程度の復讐代行ですので、殺人依頼まで受けるわけではありませんが、かなりの高額ぶりに、

少しだけ迷って速攻で依頼を受ける事になります。

で、その標的である娘役を演じているのがジョイ・ウォンで、依頼を遂行するために、ジョイ・ウォンが理事を務める小学校に、

小学生に化けて潜り込んだディッキー(コメディですので、バレません、、)は、隙を見てジョイ・ウォンの命を奪おうとしますが、

なかなか上手く行かずに、道路に出たところで、調度別の暗殺者にジョイ・ウォンが乗る車が狙われて、

その拍子で迎えに来ていたエリックが車にはねられてしまい、エリックが怪我を負ってしまいます。(軽度ですが、、、)

で、エリックがそのまま入院した事で、小学生の(ふりしている)ディッキーを世話している家族がいなくなってしまった、

という事で、ディッキーは、暫くジョイ・ウォンの豪邸一緒に暮らす事になり、屋敷の護衛主任ン・マンタ、お手伝いさんチョン・マン等も出入りする中、

ジョイ・ウォンと、その命を狙うディッキー・チョンの一つ屋根の下の生活が始まる、、、、

、、というのが、本作の大筋となっています。

主人公が、ヒロインの命を奪うためにあの手この手で、機会を伺う、というダークな内容ではありますが、

主人公が終始小学生を演じている、という暴走ぶりが示すように、設定のみがダークで、やっている事は、

ン・マンタジョイ・ウォンに化けて寝込みを襲われたり、家政婦のチョン・マンに(小学生のふりをしている)ディッキーがお風呂に入れてもらう途中で、

下半身を見られて、大人だとバレないように泡で誤魔化す、といった実に香港映画らしいドタバタの連続で、明るい雰囲気に満ちた内容となっています。

しかも、当時の売れっ子豪華キャストが、ゲスト的な共演ではなく、ガッツリと共演した作品で、

全キャストがノリノリで、役柄を演じているのが伝わってきますので、観ていて非常に楽しく、本筋を忘れて、楽しい雰囲気に浸る事ができるようになっています。

さらに、このドタバタに、病院を退院したエリックも、ディッキーの妹役として加わり、メインの5人が入り乱れてのドタバタに突入していきます。

で、段々と収集が付かなくなってきたところで、前半に登場したブラッキー・コーが再び登場し、ジョイ・ウォンの命を狙っていく中、ズッコケ代行業の二人組は、どうするのか?

というのが、本作のクライマックスの見せ場となっていきます。

勿論、ブラッキー・コー監督・武術指導の作品なので、アクションシーンは本格派で、そこにストーリー上の捻りも加えて

なかなかに、盛り上がるクライマックスとなっています。

という事で、シリーズ全作通して、アクションとドラマ、バディっぷりが痛快で楽しく、ブラッキー・コー亡き今、シリーズが本作でストップしてしまったのは残念ですが、

1990年代前半の、まだまだ香港映画が元気だった頃の空気感を感じられる作品となっていますので、香港映画好き、アクションコメディ好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1993年製作 香港製作 アクションコメディ

監督・製作 ブラッキー・コー

出演 ディッキー・チョン、エリック・ツァン、ジョイ・ウォン、チョン・マン、ン・マンタ、マイケル・ウォン、キングダム・ユン、ブラッキー・コー、ナット・チャン、シン・フイオン、ウー・マ、マンフレッド・ウォン、ラウ・シウミン

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