【中国映画】唐人街探偵 NEW YORK MISSION (唐人街探案2DETECTIVE CHINATOWN2)123分

投稿者: | 2021年12月1日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

日本でもヒットした(唐人街探偵TOKYO MISSION)の前作となるニューヨークを舞台にしたシリーズ第2弾!!

作品紹介

2021年11月12日公開

今回ご紹介するのは、日本で劇場公開され大ヒットした(唐人街探偵TOKYO MISSION)の未公開だったシリーズ第2作目です。

それでは、まずはあらすじから、

中国の天才探偵チン・フォン(リウ・ハオラン)は、叔父タン・レン(ワン・バオチャン)の結婚式に出席するためニューヨークへ向かう。

しかし結婚式というのは嘘で、タン・レンの真の目的は、賞金500万ドルが懸けられた「世界名探偵大会」にチン・フォンを出場させることだった。

大会の内容は、唐人街マフィアの孫が惨殺された事件の犯人を捜し出すというもので、依頼人は中国マフィアのボスアンクル・セブン(ケネス・ツァン)だった。

しかし、その事件は始まりに過ぎず、事件は次々と犠牲者の数を増やしていった!?

今回はニューヨークのチャイナタウンが舞台

日本でも大ヒットした(唐人街探偵TOKYO MISSION)(詳しくはこちら)の前作となるシリーズ第2弾です。

1作目はタイのバンコクを舞台に、2作目の本作はアメリカのニューヨークが舞台、そして3作目で日本の東京が舞台という事で、

3作目のラストでは次はイギリス、ロンドンに行く、感じで終了していますので、4作目はイギリスが舞台になると思われます。

そいう流れがありますので中国作品ながらも、毎回国際色豊かな楽しい雰囲気に満ちた作品になっています。

設定の発端は検閲の問題で中国国内で探偵業を扱った現代劇を制作できなくなってしまった(探偵業を描くと違法な内容をどうしても描かないといけないので許可が下りないそうです)ので、

世界を舞台にすると問題ないという事で、世界各地の中華街を舞台に中国人探偵が活躍する物語を構築していったそうです。

非常に上手い設定ですが、3作目と同じように2作目の本作もニューヨークを舞台に探偵二人のズッコケ珍道中が描かれます。

今回も3作目と同じようにマフィアがらみの殺人事件を捜査する、ということで、即危険が待っているような事件ですが、

今回はニューヨーク中をぐるっと一周するように連続殺人事件が展開していく流れとなっていますすので、殺人の捜査=観光名所が多数登場するという上手い展開になっています。

中国作品ではまずほとんど見ることのないニューヨークロケ

チェン・スー・チェン監督はまだそれほど監督作も多くはない監督ではありますが、設定や物語展開など凄くツボを押さえた娯楽作品の演出に長けているようですので、

本シリーズ以外でも本作のようなちゃんと中国国内以外の人々の目線で楽しめる作品を沢山製作していただきたいですね。

アクション面でもジャッキー・チェン作品に多く参加しているウー・ガンがアクション監督を担当していますので、アクションのリズムが非常に良く、

単調になりがちなチェイスシーンを一瞬も飽きさせる事なく、最後まで魅せてくれます。

基本はドタバタコメディです。

ただ、3作目と比べて感じたのは、後半30分、いよいよ犯人の目星がついたぐらいからのサスペンスからアクションに移っていく展開はテンポ良く畳みかけるようにつながっていくのですが

前半から中盤ぐらいまでの捜査を進めているパートではアクションが少なく、また、結構なナンセンスギャグが繰り返される展開が続くので、

割と停滞感を感じる時間が長かったように感じました。

それと、3作目は日本語吹き替え版で鑑賞しましたので気づきませんでしたが、ワン・バオチャンのテンションが常に高く、

常に声量も大きく、常に大声で喋っている状態が続きますので、後半にはとにかく台詞を聴いているだけで疲れてしまうようなキャラクターとなっているのが、個人的にはちょっと厳しかったです。

人それぞれだとは思いますが、、、。

こういうギャグが登場する前にワン・バオチャンの喋りに疲れてしまいます、、

それともう一点気になったのは、3作目と同じように今回も世界で活躍する探偵が事件解決を目指してそれぞれ独自の捜査を進めていきますが、

かなり個性的な探偵が大勢登場するわりには、それぞれの活躍がほとんど描かれない、というワクワク感を煽りながらもお預けを食らってしまったような展開が、

少し残念に感じました。

とはいえ後半ではそれなりに協力していくのですが、あまりに外見が個性的すぎるために、期待感の方が高まってしまいすぎた、という事でしょうか。

ただ、この辺は3作目で登場するゲスト探偵たち(特にトニー・ジャー)が滅茶苦茶活躍する展開になっていきますので、次回作以降で軌道修正済みにはなっていました。

ほとんど活躍しない個性的な面々(なんかホームズ交じってますけど、、)

あと、出演陣の中に香港レジェンドを二人発見しました。

まずはマーベルのハリウッド作(シャンチーテンリングスの伝説)(くわしくはこちら)や、ジャッキー・チェンの(サイクロンZ)、香港映画の秀作リメイク(チャイニーズゴーストストーリー)(詳しくはこちら)、

ジェット・リーの(ハードブラッド)(詳しくはこちら)など常に第一線で活躍し続けているユン・ワーが、

ワン・バオチャンの師匠役で登場。

そしてチョウ・ユンファの(男たちの挽歌)で主人公たちを助けてくれるタクシー会社の社長、または同じくチョウ・ユンファ主演のハリウッド作(リプレイスメントキラー)で敵役を演じていた名優ケネス・ツァン

事件の依頼人となるマフィアのボス役で出演しています。

このレジェンド二人は、恒例となっているエンドロールでのダンスシーンにも登場し、中国版ポスターにも多きく扱われていますので、

まさにこんなレジェンドも登場します、という感じで本作の売りの一つとなっています。

あと、物語にはそれほど関係ありませんが、一応(レッドコーナー北京のふたり)などでハリウッドで大活躍していた中国系ハリウッド女優のバイ・リンが沢山登場する探偵の一人としてちょっとした見せ場を作っています。

というように3作目よりはちょっと豪華さは劣るものの、シリーズの方向性を決定づけた終始観ていて楽しい作品となっていますので、

3作目が楽しめた方や中国映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

こうなってくるとやっぱり、1作目も観たくなりますね。

勿論、野田探偵役の妻夫木聡も登場
3作目にも登場したKIKO役のシャン・ユーシェン
ヒロインのナターシャ・リュー・ボルティッツオは(ガンズアキンボ)にも出演していました。

作品情報

2018年製作 中国製作 アクションコメディ

監督・脚本 チェン・スー・チェン

出演 ワン・バオチャン、リウ・ハオラン、シャオ・ヤン、ナターシャ・リュー・ボルディッツォ、妻夫木聡、シャン・ユーシェン、ワン・シュン、マイケル・ピット、ケネス・ツァン

ニューヨークロケ多数の豪華な中国映画

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