【推薦!】シャン・チー テンリングスの伝説(SHANG-TI AND THE LEGEND OF TEN RINGS)132分

投稿者: | 2021年9月16日

お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆

マーベルコミックのヒーローがアジア系キャストと最新VFXで映像化された、ハリウッド製格闘アクション作品の最高峰!!トニー・レオン、ミッシェル・ヨー、ユン・ワーなど香港レジェンドも大活躍!!

作品紹介

2021年9月3日公開

今回ご紹介するのは、マーベルコミックヒーローの新しい流れの始まりとなるアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

サンフランシスコにあるホテルの駐車係として暮らすショーン(シム・リウ)は、相棒であるケイティ(オークワフィナ)と楽しい毎日を過ごしていた。

そんなある日、ケイティと通勤中に突如屈強な男たちに命を狙われるが、類まれなる戦闘能力で、これを撃退する。

親友の知らない一面に驚きを隠せないケイティに、ショーンは、自身がかつて父が組織する暗殺集団によって暗殺者として育てられた過去を持つ事を語り始める。

母の故郷でコスチュームに身を包むシャン・チー

マーベルコミック原作のヒーロー、シャン・チーの映画化で、MCUの今後の流れにも関係すると思われる重要なキャラクターを描いたアクション作品となっています。

主演のシャン・チー役のシム・リウはまだまだフレッシュなキャストですが、その身体能力の高さはかなりハイレベルで、

小柄な体型にも拘わらず、凄まじくキレのある動きと、素早さ、力強さ等、ヒーローに備わるべき魅力的な要素に溢れている期待の新星となっています。

そのヒーローの父親でありながら、宿敵となる悪の組織のボス、ウェン・ウー役は、香港出身のトニー・レオンが熟練の存在感で演じています。

永遠の力と強大な力を得た悪党組織のボスとして、非道でありながら一方で妻と子供を愛する優しい一面を持つ、という複雑なキャラクターを見事に体現していました。

まさに、本作の成功はトニー・レオンの存在感あってのものだと思われます。

トニー・レオンがまさかのマーベル参戦!!

その他にもシャン・チーの叔母役で、中盤に太極拳を指導するという、いわば師匠的な役柄で、

007トゥモロー・ネバー・ダイ)でハリウッド進出後も(グリーン・デスティニー)や、(レジェンド三蔵法師の秘宝)(詳しくはこちら)(イップマン外伝マスターZ)(詳しくはこちら)など、

ハリウッドと香港、両国を股にかけて大活躍している香港映画伝説のレディドラゴン、ミシェル・ヨーが出演しています。

その他にも香港映画界から、(サイクロンZ)や、(カンフーハッスル)、名作の傑作リメイク(チャイニーズゴーストストーリー)(詳しくはこちら)などにも出演している、

元ショウブラザースカンフースター、ユン・ワーが出演しています。

活躍シーンこそ多くはありませんが、幻の村の戦士のリーダーを存在感たっぷりに演じていました。

他にも(クリード炎の宿敵)で、クリードと激戦を繰り広げたフォロリアン・ムンテアヌなど魅力的なアクション派が揃った作品となっています。

アクションに関しては一流のキャストの魅力的なキャストが揃っていますが、本作には何といってもそこに居るだけで、独特な存在感を放ってしまう、

ジュマンジネクストレベル)(詳しくはこちら)などでも大人気のオークワフィナがヒロインとも相棒役ともとれるような位置で、

唯一無二の存在感を放っていますので、作品の大きな魅力の一つとなっています。

そんな魅力的なキャストが揃う本作の内容ですが、本作は、地球を揺るがすモンスターや、地球侵略を目論む宇宙人が登場したり、人類を支配しようとするヴィランが登場するような物語ではなく、

あくまで一つの親子の物語を主軸として進んで行きます。

闇夜に暗躍する組織のボスである父親と愛する妻、そして暗殺者として育てられたその息子と、隠れて武術の腕を磨いていた娘という家族4人の物語です。

幼いころより暗殺者としての武術を教え込まれた息子は、14歳という思春期に初の暗殺任務を命じられますが、母親から譲り受けた優しさとの葛藤の末に、

組織から脱走し、そのまま一般人としての生活を送るようになります。

そのまま時は流れますが、そんな状態を父親がそれ以上許す事はなく、いよいよ組織のメンバーとして呼び戻すために刺客を送る、

というのが前半の流れとなっています。

本作全体に流れているのは、この家族のドラマで、その父親があまりに強大な力を持っているために、割と他人を巻き込むような壮大な物語になっていきます。

後半は母親の故郷である幻の村に舞台を移して、激闘を繰り広げます。

この幻の故郷が大変ファンタジックなイメージで、可愛げのあるモンスターや、巨大なドラゴン、さらに封印されている邪悪な存在

という感じで、カンフーバトルにファンタジックな世界観をプラスした独特の映像世界となっています。

原作は1973年開始という事で、アメリカでは、ブルース・リーの(燃えよドラゴン)の大ヒットによるカンフーブームの真っ最中で、

その波がコミックブック界にも波及して原作開始となったようです。

ですので、本作にはドラゴンの遺伝子が色濃く流れていて、後半シャン・チーがその戦闘能力を開放して覚醒していくシーンなどでも、その影響が見え隠れします。

という事で、マーベルヒーローの中でも恐らく異色の、ドラゴンの遺伝子を持ったカンフーヒーローが描かれた、ハリウッド製作カンフーアクションの最高峰といっても過言ではないぐらいの作品となっていますので、

カンフー映画好き、マーベル作品好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

MCUお約束の世界観の繋がりもしっかりありますよ。

母の故郷を守るために協力する仲間たち

作品情報

2021年製作 アメリカ製作 VFXカンフーアクション

監督・脚本 デスティン・ダニエル・クレットン

出演 シム・リウ、トニー・レオン、オークワフィナ、メンガー・チャン、ファラ・チャン、ミシェル・ヨー、ユン・ワー、ベン・キングズレー

バスで悪漢に襲われ、ドラゴン覚醒!!

その他のヒーローアクション作品

まさかの方法でヒーローとなる驚愕の主人公を描いた(マン・オブ・スウィッチ)はこちら

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