【香港映画】ドラゴン・バーニング怒火威龍(怒火威龍CRYSTAL HUNT)89分

投稿者: | 2024年3月31日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

非常に低予算感が漂いながらも、ドニー・イェンを始めとしたキャストの素晴らしいアクションで、見所満載な後半ちょっとだけ冒険ものになるバトルアクション作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、まだブレイクする前の若きドニー・イェンが出演したアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ある富豪が現代医学では治療できない病に犯されていた。

唯一の希望は、聖地にあるとされるクリスタルの仏像の神秘の力のみで、娘のリサは、早速仏像に詳しいロー教授と共に、聖地に向けて出発しようとするが、

同じく価値のあるクリスタルを狙う犯罪組織のボス、スティーヴンによって、教授が連れ去られてしまう。

教授の娘ジョイスは、恋人の元刑事チーと協力して父の捜索を開始するが、荷物からクリスタルの所在地を示した地図を見つけ、聖地を目指して旅に出るのだった!?

監督は、(醉拳)でジャッキーと棍棒で戦っていたツイ・パクラム(チョイ・ハー)で、監督作品としては、

本作以外にも(香港極道ストーリー)等が存在し、冒険要素の中にカンフーアクションを積極的に取り入れる格闘アクションメインの作品世界を演出しています。

因みに、本作ではアクションの無い教授役で、出演も果たしています。

ツイ・パクラム(チョイ・ハー)
ツイ・パクラム(チョイ・ハー)

一応の主演の元刑事役は、(邪神拳)や(ヒート)等、まだブレイクする以前の時期のドニー・イェンで、

かなり低予算感が漂う作品ですが、アクションのレベルだけはハイレベルに押し上げるような素晴らしいアクションを披露しています。

ドニー・イェン
ドニー・イェン

で、ドニーの元相棒の現役刑事役で、(大福星)や(群狼大戦)(詳しくはこちら)等のシベール・フーが登場し、

当時頻繁に演じていた格闘のできる女性刑事役を、本作でもイメージそのままに演じています。

シベール・フー
シベール・フー

で、物語の鍵となる黄金の仏像を狙う富豪の娘役で、(ポイズンガールズ)(詳しくはこちら)や(ラックパンサー黒豹天下)(詳しくはこちら)等の

ン・ガーライが登場し、意外にもカンフーアクションを披露しています。

ン・ガーライ
ン・ガーライ

で、その恋人のような部下役で、(スペシャルID)や(レイジングファイア)(詳しくはこちら)でもドニーと共演する事になる

ロー・ワイコンが登場し、キレのあるアクションを披露しています。

ロー・ワイコン
ロー・ワイコン

で、そのビッグなメンバーにドニーの彼女役で、(キラーエンジェル)(詳しくはこちら)や(スタントウーマン夢の破片)等の

高城富士美が日本から参加し、ドラマとアクション両方で活躍しています。

高城富士美
高城富士美

で、悪党組織のボス役で、(クライムキーパー)や(アイスマン超空の戦士)等のドニー作品常連のジョン・サルヴィッティが登場し、

ドニーとの息の合った激戦を繰り広げていきます。

ジョン・サルヴィッティ
ジョン・サルヴィッティ

で、悪党組織の部下役で、(タイガー刑事)や(タイガーコネクション)等、こちらもドニー作品常連の、マイケル・ウッズが登場し、

クレイジーな役柄を、パワフルなアクション満載で演じています。

マイケル・ウッズ
マイケル・ウッズ

で、ゲスト的な出演ですが、刑事役で、(イップマン 継承)(詳しくはこちら)や(斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)等の、

リョン・カーヤンが登場し、ガンアクションを披露しています。

リョン・カーヤン
リョン・カーヤン

で、こちらもゲスト出演ですが、同じく刑事役で、(少林醉八拳)(詳しくはこちら)や(少林寺三十六房)の

リュー・チャーフィーが登場し、一瞬だけですが見せ場を作っています。

リュー・チャーフィー
リュー・チャーフィー

で、こちらも一瞬の出演ですが、(醉馬拳クレージーホース)(詳しくはこちら)や(老鼠街)(詳しくはこちら)等の

チュー・ティエホーが登場し、一瞬だけ緊迫感を盛り上げます。

チュー・ティエホー
チュー・ティエホー

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、スティーヴン(ジョン・サルヴィッティ)率いる国際犯罪組織を捕らえるため、

作戦行動に当たっていた刑事のリョン・カーヤン、リュー・チャーフィー等のチームが、取引現場で激しい銃撃戦となり全滅してしまうシーンから始まります。

で、そのチームの一員だったシベール・フー演じるウー刑事は、捜査に行き詰り、刑事を辞職して観光ガイドの職に就いているドニーとやけ酒を飲む日々を送る事になります。

ドニーの方も、彼女である高城富士美のために、刑事を退職しながらも、上手く行かずに鬱憤がたまっている、という感じで、

鬱憤の溜まっている者同士、結構仲良く遊んでいます。

シベール『やってられないわ。』    ドニー『確かに!』
シベール『全滅よ、全滅!カーやんとリューちゃんがいるのに!』

で、そんな時、ある富豪が、現代医学ではどうしようもできない病にかかり、その治療のためには聖地とされる山にある水晶の仏像の神秘的なパワーしかない、

というファンタジックなRPGのような病気にかかってしまい、その娘であるリサ(ン・ガーライ)は、部下のような彼氏(彼氏のような部下?)ロー・ワイコンに命じて、

その水晶像に詳しいロー教授(監督のチョイ・ハーが演じています)を急遽招集し、聖地への冒険の旅に連れ出そうとします。

しかし、このロー教授の助手が、実は冒頭で登場した悪党組織のスティーヴンとつながりがあり、その大変価値のある水晶の存在を明かしてしまいます。

で、当然、スティーヴンは悪党ですので、速攻で部下に命じてロー教授を拉致誘拐し、無理矢理自分達のパーティに引き込んで、

一足先に聖地へのクリスタルハントに出てしまいます。

で、行方不明になったロー教授を探すために、その娘である高城富士美が、気まずかったはずのドニーとよりを戻し、

協力してもらってなんとなく父の行方を探っていると、宝の地図が荷物から出てきたりして、どうもトレジャーハントに出かけたらしい、

という事で、こちらも聖地を目指す展開になっていきます。

ドニー『、、、、、、。』
ドニー『君にプレゼントしてもらったスリッパ、穴をテープで修理して今でも使ってるんだゾ!』
ドニー『これは、宝の地図だ。お父さんは、きっとここにいる!』

しかし、聖地への厳しい冒険に向かおうとしているところを、現役のウー刑事にバレてしまい、流石にそれは見過ごせないという事で速攻で止められてしまいます。

シベール『考え直しなさい』

しかし、ロー教授の疾走や、その事件にどうも、ウー刑事が元々追っていたスティーブンも関わっている、

という事で、結局その二人のパーティにウー刑事も参加する事になり、さらに、そもそもロー教授を最初に冒険に連れ出そうとしていたン&ローの微妙な関係カップルとその部下達も加わって、

クリスタルを巡って激しい争奪戦を展開する冒険の旅が、、、

残り30分ぐらいだけ展開される、という流れが大体の大筋となっています。

一応、色んなキャラクターが一つのお宝をゲットするために冒険を繰り広げながら激突する、という大筋はありますが、

本作は、細かい要素(には、ストーリー展開も含まれます)を気にするような作品ではなく、アクションシーンだけを撮影しておいて、

後でそれぞれのアクションシーンを繋ぐドラマシーンを撮影しているようなタイプの作品ですので、冒頭のアクションシーンも含めて、

ドラマ部分は割とふわっとしたシーンの連続となっています。

前半で冒険要素を提示しながら、実際に冒険に出るのは、そこから1時間後ぐらいで、冒険シーン自体も少な目で、ロケ場所は、

中学校ぐらいで、学校行事として出かける山登り

ぐらいのリトルアドベンチャーですので、英題(CRYSTAL HUNT)からのイメージとは、かなりかけ離れた冒険となっています。

ドニー『地図によるとこっちだな。』
シベール『ここ危ないわよ、気を付けてね。』 ン・ガーライ『うん、わかった。』
シベール『わぁ、ここ、なんかテンション上がるゥ。』
シベール『ねぇ、まだ?』  ドニー『んー、迷った、、、。』  全員『えっ!?』

ただ、本作、ドラマ部分や小冒険等のツッコミどころを補って余りある程、アクションシーンのレベルが非常に高く、

若々しいドニーの、体が動いて動いてしょうがないぐらいに活き活きとしたアクションの数々や、勿論盟友マイケル・ウッズ、ジョン・サルヴィッティとの激闘、

そして、ロー・ワイコンのキレのあるアクション、スタントダブル多めながらも、自身で演じているアクションも多いシベール・フーの活躍、

モデルさん体型の高城富士美による打点の高い見栄えのするハイキックアクション等、アクションシーンの全てが見所と言ってもいいぐらいに素晴らしく、

クライマックスバトルでは、それまで動かなかったン・ガーライまでカンフーアクションを披露する、という格闘アクションをメインで見せる事を前提とした作品内容となっています。

ですので、アクションのレベルが高いために、ドラマ部分の違和感等は、逆に味付けとして楽しめてしまう、という実に香港映画らしい作品となっています。

(個人的に一番好きなシーン)   ドニー『弱い。』

という事で、かなり低予算感が前面に出ているタイプの作品ですが、アクションに関しては見過ごせない見所盛沢山な作品となっていますので、

香港映画好きの方や、ドニーファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、スタッフロール時の過酷な撮影風景シーンも結構見所ですよ。

メイキングで、スタントマンの足の怪我を見て『痛そう、、、』となっているシベール
トドメの股間攻撃を喰らったマイケルの切ない最後

作品情報

1991年製作 香港製作 アクション

監督 ツイ・パクラム(チョイ・ハー)

出演 ドニー・イェン、シベール・フー、ン・ガーライ、ロー・ワイコン、高城富士美、リョン・カーヤン、リュー・チャーフィー、マイケル・ウッズ、ジョン・サルヴィッティ、ツイ・パクラム(チョイ・ハー)、チュー・ティエホー

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