【香港映画】サモ&ケニー 人質に気をつけろ!(標錯参/標錯參TO ERR IS HUMANE)89分

投稿者: | 2024年2月13日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

虐げられた上司への恨みを晴らすため、落ちこぼれ会社員のサモ&ケニーが上司誘拐を計画したら、間違って義娘のジョイ・ウォンを誘拐してしまう犯罪コメディ!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、サモ・ハンケニー・ビージョイ・ウォンを誘拐してしまう犯罪コメディです。

それでは、まずはあらすじから、

宝石店に務めるチンは、常日頃から虐げられ、あまりの扱いについに復讐計画を練り、女ボスを誘拐し、夫である社長に身代金を要求する計画を思いつく。

計画は順調に進められたように思われたが、ふとした事で、チンの計画を嗅ぎつけた同僚のリが、チンが攫ってきた人物を誘拐し、

リを脅迫しようとするが、チンが誘拐した人物が、女ボスではなく、義娘のジョーイだった事で、計画は大幅に変更されることになるのだった!?

監督は、(彼女はシークレットエージェント)や(無問題)等のアルフレッド・チェンで、笑いとサスペンスが絶妙なバランスで融合した世界観を描いています。

アルフレッド・チェン

主演は、(イースタンコンドル)と同年のサモ・ハンキンポーで、アルフレッド・チェン監督作品にはその後マギー・チャンと共演した(恋はいつも嘘から始まる)にも出演しています。

サモ・ハンキンポー
サモ・ハンキンポー

で、成り行きで相棒となる同僚役で、(上海エクスプレス)や(バーニングセンセーション)(詳しくはこちら)等のケニー・ビーが登場し、

犯罪を犯しながらも、心根はどこか優しい会社員役を好演しています。

ケニー・ビー
ケニー・ビー

で、主演二人に誘拐されてしまう娘役で、(チャイニーズゴーストストーリー)や(飛龍伝説オメガクエスト)(詳しくはこちら)が公開された同年のジョイ・ウォンが登場し、

ブレイクしてからではありえないような役柄でのヒロイン役を、可憐な魅力で好演しています。

ジョイ・ウォン
ジョイ・ウォン

で、事件を追う担当刑事役で、(ツイ・ハークのゴーストホーム)(詳しくはこちら)や(霊幻道士)(詳しくはこちら)等のアンソニー・チェンが登場し、

いつものちょっと意地悪なお笑いキャラクターを好演しています。

アンソニー・チェン
アンソニー・チェン

で、ゲスト的な出演ではありますが、ケニー・ビーの元カノ役で、(黒豹天下ブラックパンサー)(詳しくはこちら)等のン・ガーライ

ン・ガーライ

入れ墨の彫り師役で、(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)等のウー・マ

ウー・マ

アンソニー・チェンの上司役で、(チーズとハム)(詳しくはこちら)等のン・マンタ

ン・マンタ

犯罪者のリーダー役で、(ジョイ・ウォンの時空伝説)(詳しくはこちら)等のシン・フイオン

シン・フイオン

ジョイ・ウォンの親族の一人役で、(キョンシー大魔王)(詳しくはこちら)等のチャーリー・チョー

チャーリー・チョー

アンソニー・チェンが街中で絡む役で、(燃えよドラゴン)等のヤン・スエ、等、豪華なスタッフ・キャストが結集した作品となっています。

ヤン・スエ

そんな本作の物語は、うだつの上がらない落ちこぼれ会社員サモ・ハンが、今日も女ボスに酷い扱いを受け、蔑まれてしまうシーンから始まります。

既にそういう状態が長く続いていたようで、ついにキレてしまったサモ・ハンは、復讐計画を練り始めます。

それが、女ボスを誘拐して、社長である夫に高額の身代金を要求する、という計画で、誘拐する場所や、移動手段等を念入りに計画、、、、、、

、、、、、、はしますが、その計画を頭の中だけで練っているはずが、

トイレに入っている時に、まさかの独り言としてブツブツ言ってしまう、

という流れで、隣の個室に入っていた、同じ会社の窓際運送部に勤務するケニー・ビーに計画を聞かれてしまいます。

で、独り言の内容を、怪しんだケニー・ビーは、サモ・ハンの後をつけて、調べ始めます。

でそこから数日後、ついにサモ・ハンは会社から出たばかりの女ボスを絨毯でくるんで誘拐計画を実行、

途中警察にバレそうになりますが、なんとか逃げ延びて自宅に連れ帰り、そのままタンスに監禁して、会社へと出勤します。

で、その一部始終をこっそり見ていたケニーは、通報、、、、、、、、

、、、、するのではなく、誘拐した女ボスを絨毯ごと横取りしてしまいます。

誘拐犯が誘拐した被害者を、誘拐、ですので、又誘拐という感じでしょうか。

で、そんな事実を知らないサモ・ハンは、社長に身代金要求の電話を掛けます、、、、、

、、、が、勿論、妻はそこにいる、と言われてしまったので、茫然としていると、

サモ『お前の妻を誘拐した。返して欲しければ、、、』 社長『そこにいるよ。』 サモ『えっ!?』

謎の男から電話がかかり、

謎の男(実はケニー)『お前が誘拐した人物を誘拐した。バラされたくなければ、身代金を要求しろ。』

謎男『お前が誘拐した人物を誘拐した。』   サモ『えっ!?』

という、まさかの二重誘拐が成立し、しかも、サモ・ハンは女ボスと間違って、義娘のジョイ・ウォンを誘拐してしまっていた、

というサプライズも加わって、変則的な共犯者であるサモ&ケニーの大幅に変更されたズッコケ誘拐計画が進められていく、というのが本題となっています。

基本がコメディなので、勿論ツッコミどころは満載ですが、お笑い展開の中でも、しっかりとしたクライムストーリーにはなっていて、

珍しくサモ・ハンは、積極に犯罪を犯していく役柄ですし、ケニーも根っこは優しいキャラクターながらも、身代金ゲットを第一に考える犯罪者役を演じています。

で、被害者兼ヒロインとなるジョイ・ウォンがそこに絡んでいくわけですが、本作、恐らく撮影は、まだ(チャイニーズゴーストストーリー)でジョイ・ウォンがブレイクする、

まさに直前という時期だと思われますので、ジョイ・ウォンの扱いが、アイドル的に大切に扱われるようなヒロインではなく、結構な酷い扱いを受ける上に、

本人が演じているのに終始目隠しをして顔をほとんど見せない、

というその後の出演作品ではありえないような起用で、

エンドロールで劇中の静止画像が流れる時にも、サモとケニーは笑顔で映っているのに、ジョイ・ウォンは紙袋を被せられたままで【終劇】の文字が出る、というあんまりな扱いの作品となっています。

ですので、ジョイ・ウォンファンの方は、ちょっと見ていてつらいと感じるかもしれません。

ハイ・ちーず

で、ジョイ・ウォンの誘拐発覚以降は、担当刑事としてアンソニー・チェンが登場し、いつものように意地悪な雰囲気満載で、

サモ&ケニーは追い詰められつつも、身代金を要求し、受け渡しの場所と時間と方法を指示し、

その当日を迎えると、身代金受け渡し係りとして、社員の中で一番害の無い、体の丈夫そうな社員という事で、、、、、

、、、、という感じで、上手くいかない身代金目的誘拐事件は二転三転して行く、というのが本作の見所となっていきます。

主演三人のその後の活躍を見ている今の時代に観返すと、やっぱりこの時期の明るい雰囲気のサモ・ハンケニー・ビーの犯罪者役は異色ですし、

ジョイ・ウォンも、ここまでの扱いになるヒロイン役も異色、(アンソニー・チェンだけは、どの作品で観てもイメージが全く変わりません、、、)

という異色づくしの犯罪コメディ作品となっていますので、香港映画好きの方や、サモ・ハンファンの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1987年製作 香港製作 コメディ

監督・脚本 アルフレッド・チェン

出演 サモ・ハンキンポー、ケニー・ビー、ジョイ・ウォン、アンソニー・チェン、ウー・マ、シン・フイオン、ン・マンタ、ン・ガーライ、リョン・サン、チャーリー・チョー、ヤン・スエ

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