【カンフー映画】倉田保昭の激怒の鉄拳(怒髪衝冠/怒发冲冠/我是中國人THE UNSUBDUED FURIES)84分

投稿者: | 2026年6月30日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

和製ドラゴン・倉田保昭が妹を溺愛する日本人ボスを演じ、(マカオ極道ブルース)等のアラン・タンと激突する、ドラマとアクションのバランスが絶妙なバトルカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、和製ドラゴン・倉田保昭が悪役で登場する、アラン・タン主演のカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

海外留学から帰国したシャオホワは、父親が日本人が牛耳るタングステン鉱山で強制労働させられた果てに命を落とし、母もそれを苦に命を失ったと知らされる。

しかも、この鉱山の鉱石は、日本軍が爆弾を生成するための原料として使用され、結局は多くの中国人の命を奪っている事が判明する。

両親の敵討ちと、日本軍への反撃を決意したシャオホワは、鉱山へと潜入するが、そこを管理しているのは、留学先の日本での友人、中村なのだった!!

監督は、(雍正命喪少林門)や(十大掌門闖少林)等のホウ・チェンで、悲劇的なドラマとアクションを融合したバランスの良い物語を演出しています。

主人公となる青年シャオホワ役で、(黒豹天下ブラックパンサー)(詳しくはこちら)やチョウ・ユンファ共演(マカオ極道ブルース)等の

アラン・タンが登場し、アクション自体はさておき、きりっとしたハンサム青年演技で、日本軍と戦って行きます。

アラン・タン

で、その宿敵となる元友人の日本人、中村役で、(帰って来たドラゴン)(詳しくはこちら)や(カンフー大作戦)等の

和製ドラゴン・倉田保昭が登場し、主人公と激突していきます。

倉田保昭

で、主人公の元恋人でもある中村の妹・芸子役で、(神腿)(詳しくはこちら)や(天下第一)等のタン・パオユンが登場し、

今回は積極的なアクションも披露してドラマ部分も掘り下げていきます。

タン・パオユン

で、本作の武術指導も担当し、日本軍の悪漢・井坂役として出演もしているのは、(レッドドラゴン新・怒りの鉄拳)(詳しくはこちら)や

ブルース・リィの刑事物語)(詳しくはこちら)等のハン・インチェで、主人公達に迫ります。

ハン・インチェ

で、日本軍に追われる主人公を助ける病院の看護師役で、(怒れるドラゴン 不死身の四天王)(詳しくはこちら)や(獨臂俠大戰獨臂俠)等の

イー・ホンが登場し、悲惨な境遇から英雄的な活躍をしていきます。

イー・ホン

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、日本での留学を終えて中国へと帰って来た良家の子息シャオホワ(アラン・タン)が、

数年ぶりに屋敷に帰ってみると、家屋は荒れ果てて、人の気配も無く、ひっそりと一人の老人のみが様子を伺っている事に気付くシーンから始まります。

その老人は、かつてシャオホワの屋敷で働いていた使用人で、その老人から、シャオホワの父親は日本人が管理する鉱山で働かされて肉体を酷使したうえに命を落とし、

それを苦にした母親も後を追う様に自ら命を絶ってしまい、その後財産等も日本人に没収されてしまったという事実を知らされます。

この辺の村は、日本人が牛耳る鉱山で、シャオ家と同じように、無理矢理採石の肉体労働をさせられる人々が多く、逆らう者は容赦なく虐殺される、

という奴隷のような扱いを受けている事を知ったシャオホワは、日本人への憎悪をたぎらせていきます。

そんな中、日本人の監視の目を掻い潜ってなんとか鉱山を脱出した中国人の二人組が、追手の日本人に狙われているところに偶然出くわしたシャオホワが、

日本で習得した武術(柔道と空手を足したような技)を使って、数人相手に返り討ちを喰らわす事で、事態は急展開を迎えていきます。

でこの鉱山からの脱走者からの話で、鉱山で採掘されているのは実は日本軍が使用する爆弾の原料となるタングステンで、

それによって日本軍は、中国の侵略をさらに進めている、という事実を知らされたシャオホワは、鉱山に潜入して、日本軍へ逆襲する事を決意します。

一方、突然現れたシャオホワにコテンパンにやっつけられた鉱山の監視者たちは、その鉱山を取り仕切るボス・中村(倉田保昭)にシャオホワの事を報告する事で、

シャオホワは、帰国早々に日本軍の手先達から追われる者となっていきます。

何気に鉱山の労働者として潜入には成功していたシャオホワですが、作業中に速攻で『お前かっ!』と見つかってしまい、手荒い歓迎を受けてしまいます。

反逆者のオーラで急にバレるアラン

そこに慈愛に溢れる中村の妹・芸子(タン・パオユン)が現れて、直ぐに暴力を止めさせて、傷ついたシャオホワを自身が院長を務める病院へと運ばせます。

で、病院で意識を取り戻したシャオホワは、看護師(イー・ホン)の世話になり、身体も回復していきますが、

その看護師との会話で、シャオホワを救った芸子院長が、実はシャオホワが留学していた日本で、恋仲だった芸子である事に気付きますが、

芸子とは、ある事がきっかけで別れる事になってしまい、それ以来顔を会わせられなくなってしまっています。

その原因こそが、芸子の兄である中村で、

中村は母親と死に別れる際に、妹の世話を頼まれた事をきっかけに、

妹への深すぎる愛情が炸裂した結果、親友であるはずのシャオホワが中国人であるために、妹との交際をどうしても認められない、

という、信念と愛情が混ざったような、いびつな感情を持っていて、

シャオホワに妹と別れる事を泣いて懇願する

という姿を見せられてしまったシャオホワは、断腸の思いで、芸子との別れを決意し、そのまま理由も告げずに中国へと帰国するという過去があったのでした。

和製ドラゴン、泣く。

しかし、その後、芸子が兄と一緒に中国へとやって来た理由は、実は医療関係の仕事よりも、シャオホワとの再会が目的で、今までずっとシャオホワを探し続けていたのでした。

そんな微妙な関係の三人に、鉱山の新しい管理者・井坂(ハン・インチェ)がやって来る事で、さらに事態は悪化していきます。

井坂は、鉱山に着くや否や、作業の遅れを指摘、効率の悪さや脱走者の増加は、労働者の中に扇動者が存在するはずだと指摘し、

速攻で、病院で入院中のシャオホワへと疑惑の眼を向けていきます。

で、病院へと視察に向かいますが、実は日本軍に反撃する中国の愛国者を支援していた看護師が、その動きを事前に察知していたことで、

シャオホワは病室から逃げ出しなんとか事なきを得ますが、その看護師は、

非道な井坂の突然湧き出した欲情の餌食

となってしまいます。

突然、変態性が覚醒するハン

その後、仲間達と共に大規模な反撃計画を立てるシャオホワですが、逆に日本人たちに見つかってしまい、他の皆を救うために捕らわれ、厳しい拷問を受ける事となってしまいます。

そこで、ついにシャオホワの存在を知った芸子は、シャオホワ救出に向かい、なんとかシャオホワは解放させますが、

逆に変態覚醒済みの井坂に睡眠薬を飲まされて、看護師同様に井坂の欲情への危機にさらされます。

しかし、様子がおかしいと感づいた中村が、井坂のもとに向かい、さらに鉱山では作業員たちが鉱山内に閉じ込められて、

現場もろとも爆破されそうになり、多くの人々の命が危険にさらされて行く、、、、、、!!

、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

ヒロインのピンチを救うのは、、、、
和製ドラゴンの方だった!!

和製ドラゴン・倉田保昭が、ハンサムスター・アラン・タンと共演した台湾製作のアクションドラマ作品です。

物語の大筋としては、この時期に人気だった(ドラゴン怒りの鉄拳)等のような、横暴な日本人に虐げられる中国人の反撃を描いた抗日系の内容で、

その大筋に、日本と中国の国境を越えた主人公達の恋愛話と、妹を愛しすぎる兄の悲哀等を織り交ぜて、さらにしっかりとした格闘アクションも融合する、

というドラマ部分とアクションがバランス良く溶け込んだ内容となっています。

特に、主人公ではないものの、本作に登場する和製ドラゴンの、かなりシスコン気味なキャラクターは、他の作品では見れないような一風変わった味わいで、

戦えば強いながらも、

妹を自分のそばから離すぐらいなら、相手に泣いて懇願する事も厭わない

という、

なかなかに極端なキャラクターの持ち主で、正直、他の作品での和製ドラゴンの活躍を知らずに初見で鑑賞すると、ちょっと引いてしまうようなキャラクターとなっています。

和製ドラゴン、再び泣く。

ただ、この妹への偏愛気味のキャラクター設定のおかげで、中盤以降目立ってくる、数段階上の悪党役ハン・インチェが、

その変態ぶりの矛先を妹役のタン・パオユンに向けだしたあたりから、和製ドラゴンの敵意はハン・インチェの方へと向けられる事になり、

結果的にラストバトルでは、

偏愛和製ドラゴン&アラン・タン&タン・パオユンVS変態ハン・インチェと悪党軍団

という構図になっていき、協力し合って強敵に立ち向かっていく展開は、それまでのドラマがしっかりと描かれているだけに、

非常にアドレナリンMaxな終幕へと雪崩れ込んで行く事になります。

※↓ここから、後半の重要な物語展開に触れていますので、ご注意下さい↓※

ただ、本作、このラストバトルも熱いのですが、実は、その直前に、ハン・インチェの欲望の餌食になって塞ぎ込んでいた看護師が、

坑内に閉じ込められ、爆破されそうになっている鉱員達を救うため、自分の身を迷わず犠牲にする、というかなり胸アツなシーンがありますので、

できれば、そちらのシーンをラストの終幕に用意されていると大感動の余韻を残したまま良い感じでエンディングを迎えられたと思うのですが、どうでしょうか。

それでも、ラストには、和製ドラゴンの衝撃の一言によって終幕を迎える事になりますので、そちらはそちらで良い感じのエンディングではあるのですが、、、。

という事で、アラン・タンの格闘アクションはさておき、和製ドラゴンとハン・インチェの激突等、ドラマに、アクションに、色々と見所の多い作品となっていますので、

アクション映画好き、カンフー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1973年製作 台湾製作 カンフーアクション

監督 ホウ・チェン 武術指導 ハン・インチェ

出演 アラン・タン、倉田保昭、ハン・インチェ、タン・パオユン、イー・ホン

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