『推薦!』アナ(ANNA)119分

投稿者: | 2020年6月22日

お薦め度 ★★★★★★★★☆☆

スターの原石発見!リュック・ベッソンの新作は今後の活躍が期待されるロシア出身スーパーモデル、サッシャ・ルスが大活躍するスパイアクション!!

作品紹介

2020年6月5日公開

今回ご紹介するのは、リュック・ベッソンが原点に返って描いたレディースアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

1990年モスクワ。

露店でマトリョーシカを販売していた大学生のアナはパリのモデル事務所にスカウトされそのまま新人モデルとしてデビューする。

才能は開花し売れっ子モデルとなっていくが同時に芸能事務所の共同経営者オレグと付き合い始める。

それから不自由なく暮らしているアナとオレグだったが、ある日アナはオレグに本業は何かと尋ねる。

そこでオレグは自分が武器商人という裏の一面があることをついに打ち明ける。

それを聞いたアナは次の瞬間隠していた銃の銃口をオレグに向けるのだった、、。

大勢を相手にしたアクションが炸裂!

最近ではレディースアクションに流行りがきているのか、シャーリーズ・セロン主演の(アトミックブロンド)やジェニファー・ローレンス主演の(レッドスパロー)など、同じようなタイプのレディースアクションが連続して製作されています。

特に(レッドスパロー)と本作は何年もかけて訓練を積んで女性としての武器を最大限にいかしてスパイ活動を行う、という物語上の共通点の多い作品でした。

一方(アトミックブロンド)はシャーリーズ・セロンというビッグスターを主演に迎えイギリス諜報機関MI6のスーパーエージェントが奪われた最高機密クラスのリストを奪還するためにアクロバティックなアクションで大活躍するアクションでこちらも似た雰囲気を持った作品でした。

そこで本作の魅力ですが、これは作品の魅力と主演のサッシャ・ルスの魅力とがほとんどイコールといってもいいぐらいの作品でした。

身体能力もさることながら一度絶望まで落ちた主人公がエージェントの道を選ぶことで人間としての自由を得るために命がけで血生臭い世界に踏み入れていく、という難しい役どころをほぼ新人に近いキャリアでありながら見事に演じていました。

本当に犯罪にまみれた底辺の生活からスーパーモデルの生活、そこからスーパーエージェントとしての生活、という色んな面を持っている難しい役だと思います。

しかも冒頭マトリョーシカ売りとして登場してきたときは綺麗な普通のお姉さんに見えて、モデルとして活躍しだすと途端に雑誌などで見かけるようなスーパーモデルとしての外見に一瞬で変わります。

この辺は流石元スーパーモデルの面目躍如といった感じでした。

といった感じで本作の一番の魅力はサッシャ・ルスであることは間違いありませんが、このアナというミステリアスなキャラクターを最大限魅力的に見せるために常に意外性のある物語の展開の仕方を選択したリュック・ベッソンも素晴らしい演出ぶりでした。

物語が少し進むにつれて「あれ?」と思わせるポイントがあり、その都度過去に時間がさかのぼってその疑問の説明を実はこうだった、と分かるように物語ってくれます。

そのため、常に飽きる事なく次の展開が気になり、物語世界への興味が途切れることがずっとありませんでした。

この物語展開に加え、アナを取り巻くロシア側エージェント役のルーク・エバンスとアメリカ側エージェントのキリアン・マーフィの好演も緊張感を盛り上げていました。

この二人の好演もあり、両国の板挟みとなっているアナが実際どちら側の味方なのか分からない、というサスペンスフルな状況を作っていました。

それに加えてロシア側の上司であるヘレン・ミレンのどんな冷酷な指示も出せてしまいそうな冷酷さを伴う説得力のある演技など、周りを固めている演技派たちの好演などの相乗効果もあり、本作をレディースアクションの傑作たらしめているのだと思います。

レディースアクション増えてきて嬉しい限りですが、その中でも本作は群を抜いて秀作だと思いますので、お時間ありましたら是非ご鑑賞をお勧めします。

確実にミッションをこなすハイスペックエージェント

作品情報

2019年製作 フランス・アメリカ製作 スパイアクション

監督・脚本 リュック・ベッソン 音楽 エリック・セラ

出演 サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィー、ヘレン・ミレン

銃の扱いも尋常ではない性能を発揮

スタッフ・キャスト

監督のリュック・ベッソンはこれまでも(ニキータ)のアンヌ・パリロー、(フィフス・エレメント)、(ジャンヌダルク)のミラ・ジョボビッチ、(コロンビアーナ)のゾーイ・ソルダナ、と多くのレディースアクションを監督してきたが、本作はその原点に返った決定版。

音楽はいつものリュック・ベッソン作品でお馴染みのエリック・セラ

主演はリュック・ベッソンの2017年度作(ヴァレリアン千の惑星の救世主)の脇役で注目を浴びた後、1年間アクションの準備期間を経て本作で主役デビューしたロシア出身の元スーパーモデル、サッシャ・ルス。

共演のロシア側KGBエージェント役に(タイタンの戦い)や(インモータルズ神々の戦い)や、(美女と野獣)など時代物作品の出演の多いイケメン俳優ルーク・エヴァンス。

アメリカ側のFBIエージェント役に(レッドライト)、(28週後、、)などや(ダンケルク)、(バットマン)新シリーズなどクリストファー・ノーラン監督のコンビ作の多いキリアン・マーフィ。

そしてKGB側の高官役で(RED)シリーズや(終着駅トルストイ最後の旅)などでアカデミー賞ノミネート経験のある名女優ヘレン・ミレン。

キメの表情が本当にキマるのは流石元スーパーモデル

その他のレディースアクション作品

シャーリーズ・セロン主演のアメコミ映像化作品(オールドガード)はこちら

ジーナ・カラーノ主演の痛いアクション(エージェントマロリー)はこちら

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