【配信専用作品】オールドガード(THE OLD GUARD)125分

投稿者: | 2020年7月26日

お薦め度 ★★★★★★★☆☆☆

同名グラフィックノベルをシャーリーズ・セロン主演で映像化した豪華なSFアクション!!

原作のグラフィックノベル
武器は時代を感じさせる剣と銃、両方使います。
↑予告編↑

作品情報

2020年製作 アメリカ製作 インターネット配信専用作品 SFアクション

監督 ジーナ・プリンス・バイスウッド 

出演・製作 シャーリーズ・セロン 出演 キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、キウェテル・イジョフォー

人命救助のミッションを遂行する

スタッフ・キャスト

監督のジーナ・プリンス・バイスウッドは1998年開始のテレビシリーズ(フェリシティの青春)で注目を浴び、2008年製作の劇場映画(リリィ、はちみつ色の秘密)で人気監督となる。

主演のシャーリーズ・セロンは1995年製作(アーバンハーベスト3ザ・スケアクロウ)のエキストラ出演を経て、1996年製作(2daysトゥー・デイズ)で映画デビュー。その後様々な作品でヒロイン役を演じ、2003年製作(モンスター)のアイリーン・ウォーノス役でアカデミー賞主演女優賞を獲得する。2005年製作の(スタンドアップ)においてもアカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。その後も2012年製作の(プロメテウス)、2015年製作の(マッドマックス怒りのデスロード)と常に活躍の場を広げている。

共演のキキ・レインは2017年製作の(ビールストリートの恋人たち)で長編映画デビューし、注目を浴びる。本作でアクションに初挑戦している。

類まれなる戦闘スキルで敵を倒すアンディ

あらすじ

アンディ(シャーリーズ・セロン)、ブッカー(マティアス・スーナールツ)、ジョー、ニッキーの4人は、特殊任務を行う屈強な戦士だった。

今日も南スーダンで誘拐された子供の救出任務をこなす彼らだったが、その作戦は仕組まれたものであり、アンディたちの重大な、ある秘密を暴き出すためのものだった。

それが偽の作戦であると悟ったアンディたちは、自分たちの特性を生かし、罠にはめた元CIA工作員のコプリー(キウェテル・イジョフォー)に反撃を開始する。

納得のいかない新人ナイルはアンディに勝負を挑む

感想

シャーリーズ・セロンのグラフィックノベル映像化作品で、インターネット配信専用作品となっています。

本作を分かりやすく言うとクリストファー・ランバート主演で人気だったSFアクションシリーズ(ハイランダー)のような不死身の戦士が活躍するヒーローアクションのような物語です。

シャーリーズ・セロンは(イーオン・フラックス)、(アトミック・ブロンド)でもヒーローアクションをこなしていますが、個人的には本作が一番楽しめました。

おそらく、コミックでしっかりした世界観ができていたのと、シャーリーズ・セロン側の物語と新人戦士として登場するもう一人の主人公ナイル側の物語、それぞれのドラマ部分が魅力的に描かれていたため、漫画チックな物語に説得力が増し、上手く入り込めたからかと思います。

もう、シャーリーズ・セロンもここまできたら何を演じても全てに説得力があり、不死身の存在と言われたら、なんとなく納得してしまいます。

それぐらいの説得力のある演技とアクションです。

(マッドマック怒りのデスロード)でもシャーリーズ・セロンが登場する事で物語が非常に説得力のあるものになっていました。

むしろ、主人公マックスよりも印象に残っているぐらいの説得力でした。

そんな名女優が活躍する本作ですが、基本的にはヒーローが一人で活躍する物語ではなく、チームで行動するミッションインポッシブルみたいなアクションです。

そのチームメイトが同性カップルであったり、一癖ある人物だったり、真面目タイプの女性軍人だったり、と個性的なキャラクターがそれぞれしっかりと描かれていて、原作コミックの完成度の高さが覗えます。

アクション面では、シャーリーズ・セロンが今までで一番アクションシーンのための練習時間を確保できた、とインタビューで答えているように完成度の高いアクションとなっていました。

おそらく、有名俳優完全主演のアクション作品ながらも、単独で行動するのではなく、チームで行動するチームリーダー的な役柄で、その分、他の出演者のアクションの比重も増えているため、自身のシーンに集中できたからではないでしょうか。

この辺りはチームリーダー役ばかりが目立つけど、全く動かないセガールとは全く違います。

そういうセガールも個人的には好きですが、、。

本作は、他のコミック原作でいえば(X-men)のオリジナルシリーズの1作目のラストの展開のように、主要登場人物の立場や、キャラクター紹介をしながら、物語の大きな流れを説明していくような感じになっています。

ですので、後半は次回以降の本格的な戦いを予想させるような期待感を煽るコミック原作特有のラストとなっています。

しかし、本作には、超能力を使ったり、空を飛んだり、宇宙に行ったり、などの従来のイメージのコミックヒーロー的な設定はありません。

コミック原作だと言われなければ、死なないという設定こそありますが、普通に大人も鑑賞できる大作系アクション作品として十分楽しめる作品となっています。

ですので、ヒーローが活躍するようなマンガ的なアクションは苦手、という方でも十分楽しめる作品となっています。

それもひとえに、シャーリーズ・セロンの存在感と今までドラマ系作品を演出してきた女性監督、ジーナ・プリンス・バイスウッドの演出力によるものだと思います。

というように、本作は豪華なスタッフ、キャストで有名コミックを映像化した話題作となっています。

インターネット配信専用ですので、視聴可能な環境にあって、まだ未見の方はもったいないですので是非ご鑑賞ください。

まだ視聴環境の無い方も、本作以外にもインターネット配信専用作品、沢山ありますので、視聴をお勧めします。

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