【中国映画】ファイティング・クィーン(战斗吧,木兰FIGHT,MULAN)87分

投稿者: | 2026年8月15日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

これまで何度も映像化されてきた性別を偽って従軍した女性武将ムーランの物語を、師匠役に(天山回廊ザ・シルクロード)等のカンフースター、ユー・ロングァンを起用して真正面から再映画化した、既視感漂うヒロインソードアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ムーランが活躍する戦記ソードアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

北魏・太武帝が統治する時代、魏軍の武将・花木蘭(ムーラン)は、身体の弱い父親に代わって性別を偽り男子として従軍し様々な武功を挙げてついに将軍にまで上り詰めるのだった。

そんなある日、内部の何者かの策略によって敵軍の柔然に、魏軍の動きを密告され、兵の多くが返り討ちに合う出来事が発生する。

それによって傷つくムーランだったが、意外な裏切り者の正体を暴き、憎き柔然に再び戦いを挑むのだった!!

監督・脚本は、(外八门之局中局)や(凤鸣三生1:宫墙溺)等のシア・ウェンで、女性監督らしく、性別を偽って従軍した女性主人公のドラマを演出しています。

で、主人公となるムーラン役は、(荒野大逃杀)や(外八门之黄金罗盘)等のヤン・ニンで、性別を隠して活躍した英雄ムーランを颯爽と演じています。

ヤン・ニン

で、主人公の師匠兼軍師チョウ役柄で、(ライドオン)(詳しくはこちら)や(プロジェクトS)(詳しくはこちら)等の

ユー・ロングアンが登場し、少しですがアクションも披露しています。

ユー・ロングァン

で、主人公が心を通わせるチョウ将軍役で、ドラマシリーズ(少女闯江湖)や(长月烬明)等のゾン・ムーイーが登場し、主人公に寄り添っていきます。

ゾン・ムーイー

で、敵軍である柔然ボス・可汗役で、(射鵰英雄伝)(詳しくはこちら)や(シャクラ)(詳しくはこちら)等のドゥー・ユーミンが登場し、主人公達に戦いを挑みます。

ドゥー・ユーミン

で、主人公を救う月牙族の長アイナ役で、(ウルフパック狼群)(詳しくはこちら)や(篮球纪之我想打篮球)等のグリミルが登場し、可憐な魅力を発揮しています。

グリミル

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、北魏の太武帝が統治している時代、柔然の可汗(ドゥー・ユーミン)は兵を率いて魏に侵攻し、虐殺と略奪を繰り返していたが、

そんな戦いの中で、戯軍の武将・花木蘭(ヤン・ニン)が率いる軍勢だけは連戦連勝を繰り返し、その日の戦いもまた勝利を収めて、自軍営に帰還するシーンから始まります。

で、度重なる武功を挙げる事で、李大将軍に認められた木蘭(ムーラン)は、軍の中でも次々と地位を上げていきますが、

そんなムーランには、師匠と慕う軍師チョウ(ユー・ロングァン)の存在があり、心の支えとなってくれていて良好な関係を保っています。

そんなある日、李大将軍は連戦連勝を重ねるムーランに、ついに副将軍から振武代将軍の称号を与えることになりますが、

これによって、ムーランは、軍師である師匠よりも遥かに上の身分となっていきます。

本作のムーランは基本、このドヤ顔がメインです

普段と変わりなく師匠と弟子という立場で接するチョウ軍師ではありますが、自身の父親がかつて、敵国の柔然の奴隷だったという出自を理由に

いくら武功を挙げても全く自身の地位があがらない現状に少しづつ不満を募らせていきます。

そんなある日、ムーランの軍勢の勢いを止めるため、柔然軍の猛将・羅納多が、軍勢を率いて魏に侵攻してきますが、

その知らせを聞いたムーランは、急遽少ない軍勢で効果的な勝利を収める作戦を練り、颯爽と柔然軍に戦いを挑みます。

当初戦いは順調に進んでいるように見えましたが、実はムーラン達が戦いを挑んでくることを事前に知っていた羅納多は、

ムーラン達を挟み撃ちで追い込み、次々と魏軍の兵を打ち破っていきます。

果敢に戦うムーランでしたが、ついに敵軍が放った矢に倒れ、身動けなくなってしまいますが、そこへ参戦したチョウ将軍の助力によってなんとか戦地を離脱することになります。

その後、ムーランを馬に乗せて戦地を離れ、一時身を隠したチョウ将軍は、木蘭将軍が、実は性別を偽って従軍した女性だという事に気付きますが、

身分の偽りは死罪であり、軍の指揮も下がるため、他言はせずに、自軍営へと帰還します。

やがて目覚めたムーランは、自身が率いた軍勢が大敗をきしてしまった事を重く受けとめ、はやる心を抑えられずに、

無鉄砲にも軍営から飛び出し、たった一人で部下達の敵討ちをしようとしますが、後から追ってきたチョウ将軍に止められ、なんとか踏みとどまります。

この、合戦中の軍営を二人の武将が留守にしてしまう、という迂闊な行動によって、柔然軍に攻め入る隙を与えてしまい、

魏軍は再び大ダメージを受けて、ムーラン自身の人生も大きく変えるような出来事が巻き起こる!!!

、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

民間伝承の中の女性英雄・花木蘭(ムーラン)の物語を、再度実写映像化した戦記ソードアクション作品です。

これまでにも、ディズニーのアニメ版から、その実写版、ヴィッキー・チャオの実写版、その後の中国配信映画ものでも(ムーラン戦場の花)(詳しくはこちら)、

ムーラン最後の戦い)(詳しくはこちら)、(戦花バトル・オブ・ムーラン)(詳しくはこちら)等、日本で鑑賞できる作品だけもかなりリリースされています。

実在の人物ではなく、民話等に登場するキャラクター(モデルになった人物は存在するかもしれませんが)にも関わらず、

短い期間でこれだけ製作されている事が、中国本土での人気の高さも窺い知ることができます。

しかし、これだけ作品数が存在し、しかも架空の人物であるにも関わらず、どの作品も基本的な物語展開はほとんど同じで、

各作品によって味付けがちょっとだけ違う程度の違いしかないのが、逆にムーランというキャラクターそのものの人気が高い事が分かります。

服の色も赤が多いですね

中国映画界で配信作品が増えて以降、この同じ内容でちょっとだけ違う作品群としては、このムーランもの以外でも、

西遊記もの、王朝の陰謀もの、龍門客棧もの、無人島でのモンスターパニックもの、サメもの、蛇もの、等、

何度も何度も同じような内容の物語を、味が無くなるまで擦り倒す

ぐらいの勢いで、再映画化を繰り返していますので、そこまで繰り返されるぐらいですから、恐らく似たような内容のちょっとだけ変えた繰り返しが、中国映画界で望まれているのだと思われます。

それと、もう一つ考えられるのは、検閲が厳しくなりすぎて、似たような内容でないと審査が通らない、もしくは、審査が通らない事を懸念して製作段階でゴーサインがでない、という事もあるのかもしれません。

それぐらいに、本作も、既に何度も観たような内容の作品となっています。

そんな中での本作独自の特徴としては、まずは、身体の弱い父親に代わって性別を偽って従軍する、という一番大事な要素をまずは割愛し、

最近の中国映画で流行りの、

既に物語はずっと以前に始まっていて、40分ぐらい経過したところから観始める

ような、ある意味クライマックスに近い合戦シーンから始める、という独特の掴み方で物語が始まります。

何度も映像化されている皆が知っている物語なので、説明は省いても良いでしょ、という事だと思われますが、そうはいっても、

突然始まった物語で、いきなり生き死にの決戦を展開されても、全く感情移入できませんので、ピンチになろうと勝利しようと観ている側の感情は微動だにしません。

その後に続くドラマも、いきなりのクライマックスで気持ちが離れた後ですので、イマイチ盛り上がる事もないままに、

主人公はピンチに陥って、一本調子の感情表現で、奔放ぶりを発揮していきますので、物語が進んでも感情移入度はなかなか上がらないままに、

他の作品では終幕を迎える直前であるところの父親の待つ自宅へと帰還するシーンに到達してしまいます。

で、ここからが、本作独自の展開で、いろいろあったムーランが、再び軍へと戻り、自身の過ちを悔い改めて、もう一度将軍として活躍し、

にっくき柔然軍を打ち破る、という二部構成のような展開で、後半の盛り返しが本作の見所となっています。

こっそり戻るムーラン

ただ、そんな激動の人生を迎えるムーランですが、演じているヤン・ニンが、他の作品のムーランキャストよりも秀でているという感じではなく、

とにかく前を見据えて一本調子で叫んでいるというイメージしか残らない表現で、連戦連勝の武将としての強さも、父親のために性別を隠して純軍するという女性として、子としての優しさも、

残念ながら感じる事のない、威勢の良さだけが伝わって来る表現だったのが悔やまれます。

アクションに関しても、

戦記ソードアクションなのに、ワイヤーでぶらんぶらんに振られるマペットアクションが中心

で、全く強く見えない上に、剣を持つ手もぐにゃぐにゃで、どうみても歴戦の勇士には見えない部分がさらに悔やまれます。

カメラ目線に近い目線のフライングムーラン
空飛ぶムーラン
浮くムーラン

一応、レジェンドカンフースター、ユー・ロングァンによるアクションシーンが二回ほどありますので、カンフー映画ファンの方は、久々に動きのあるレジェンドの姿にテンションは上がるのではないでしょうか。

片手(恐らく手のひらと指の力だけ)で歴戦の勇士の剣さばきを軽く受け止める超人ムーラン

という事で、既視感度数は高い作品ですが、後半は違った展開が楽しめる有名な物語となっていますので、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、恐らく日本独自のデザインと思われるDVDジャケット、本国版を上手い事加工して、

似たような、まるで違うイメージ

を創り出していて、画像加工ソフトか、AI画像の進歩に時代を感じますね、、、、。

でも、個人的には、そこまでなりふり構わず、ハッタリで押し切る感じは嫌いではないです。

これが、、、、
、、、こうなる。

作品情報

2025年製作 中国製作 戦記ソードアクション

監督・脚本 シア・ウェン

出演 ヤン・ニン、ユー・ロングアン、ゾン・ムーイー、グリミル、ドゥー・ユーミン

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