おすすめ度 ★★★★★★★★★★
人気絶頂期のチョウ・ユンファが伝説の賭博師を演じ、アンディ・ラウ、ジョイ・ウォンと共演した、バリー・ウォン(ウォン・ジン)監督による、色んな要素をバランス良く詰め込んだ香港映画らしい娯楽アクション!!


作品紹介
1990年10月20日公開
今回ご紹介する作品は、チョウ・ユンファ、アンディ・ラウ、ジョイ・ウォンと豪華キャストが実現したバリー・ウォン監督の娯楽アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
賭博の世界で賭神と言われる伝説のギャンブラー・コウは、友人の頼みで悪どい手を使うチャンとの勝負を控えていたが、
ある夜、街のチンピラ・トウが仕掛けた罠に偶然かかってしまって事故にあい、記憶喪失となってしまう。
しかし、騒動の末に正気を取り戻したコウは、再びチャンとの勝負に挑むのだった!!

監督・脚本、そしてホテル客として端役出演もこなしているのは、同年に(カジノレイダース)(詳しくはこちら)を大ヒットさせたばかりのバリー・ウォン(ウォン・ジン)で、
翌年には早速、本作の続編となる(ゴッドギャンブラー2)を監督し、長く続く本シリーズのサーガをスタートさせています。



主人公の伝説のギャンブラー、コウ・ジョンを演じてるのは、(男たちの挽歌)や(友は風の彼方に)等、
多くの名作でブレイクし、その地位を確固たるものにしていた時期のチョウ・ユンファで、本作の当時の香港映画興行収入ランキングの記録を塗り替える大ヒットによって、
その実力と人気は最高潮に達し、その後のハリウッド進出へと繋がっていきます。



で、後に弟子となるチンピラ青年・トウ役で、(インファナルフィクサー)(詳しくはこちら)や(ゴールドフィンガー)(詳しくはこちら)等、
長年に渡ってトップを走り続ける事になる、アンディ・ラウが登場し、若さほとばしる演技で、チョウ・ユンファと丁々発止を繰り広げます。



で、そのしっかり者の彼女ジン役で、(チャイニーズゴーストストーリー)や(画中仙)(詳しくはこちら)等の、
ジョイ・ウォンが登場し、可憐な魅力を添えています。



で、主人公の恋人ジャネット役で、(ファイト・バック・トゥ・スクール)シリーズや、(ロイヤルトランプ)シリーズ等、
バリー・ウォン作品には欠かせない存在となっていく、チョン・マンが登場し、作品に華を添えていきます。



で、主人公の部下イー役で、(至尊威龍)(詳しくはこちら)等のカンフー映画で活躍した後に、(カジノレイダース)と本作での悪役でブレイクし、
その後(爆走!高速トライヤル)(詳しくはこちら)等、同じ様な役柄を演じ続ける事になるロン・フォンが登場し、悪の限りを尽くします。



で、主人公の信頼できるボディガード・ロン役で、(ゴッドギャンブラー2)や(ゴッドギャンブラー3)、
そしてチョウ・ユンファがシリーズに復帰した(ゴッドギャンブラー完結篇)等、シリーズの顔の一人となっていくチャールズ・ヒョンが登場し、華麗なアクションを披露しています。



で、主人公の戦いのきっかけとなる友人・上山役で、(怒れるドラゴン不死身の四天王)(詳しくはこちら)や(倉田保昭のカンフー大作戦)(詳しくはこちら)等の
鹿村泰祥が登場し、物語の世界観を掘り下げていきます。



で、主人公と名勝負を繰り広げる賭博師役で、(大福星)や(リーサルパンサー2)(詳しくはこちら)等の西脇美智子が登場し、華麗なサイコロさばきを披露しています。



で、賭場を仕切る黒社会のボス役で、(時空伝説)(詳しくはこちら)や(チーズとハム)(詳しくはこちら)等の
シン・フイオンが登場し、いつもの豪快なキャラクターを演じています。



で、同じく黒社会のボス役で、後に(少林サッカー)や(喜劇王)等のチャウ・シンチー作品の顔となる程にブレイクしていく、
ン・マンタが登場し、お笑い部分を掘り下げていきます。



で、主人公の弟分ウーグァイ役で、(誘拐同盟スクランブル5)(詳しくはこちら)や(いますぐ抱きしめたい)等の
ロナルド・ウォンが登場し、騒動に巻き込まれていきます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、有名な伝説の賭博師コウ・ジョン(チョウ・ユンファ)が、
日本で2番目に凄腕の賭博師・上山(鹿村泰祥)と勝負するために、恋人のジャネット(チョン・マン)と部下のイー(ロン・フォン)と共に、
日本の賭場を訪れるシーンから始まります。



賭博の神とも呼ばれるコウのあまりの凄腕ぶりに、実力者上山は右腕の賭博師、菊子(西脇美智子)まで投入しますが、
まるで歯が立たずに、完全に圧倒されてしまいます。

この勝負はコウの完全勝利に終わりますが、実は上山には、コウを呼び寄せたもう一つの目的があった事を告白します。
その目的とは、汚い方法によって先代の組長を貶めたシンガポールの賭博王チャンへの復讐で、打ち負かすためにチャンとの勝負を数か月後に取り付けたものの、
自身のギャンブルの腕では到底勝ち目はないと判断して、コウに代打を依頼したい、というものでした。

既に親友となった上山の頼みを、快く引き受けたコウは、上山に紹介された凄腕のボディガード・ロン(チャールズ・ヒョン)と共に香港へと帰っていき、勝負に備えます。


一方その頃、香港のとある田舎村では、ギャンブルで名をなそうとする活きの良い若者トウ(アンディ・ラウ)と弟分のイーグァイ(ロナルド・ウォン)が、
トウの恋人のザン(ジョイ・ウォン)に窘められながらも、イヤミな近所の金持ちの使用人への嫌がらせのため、
いつも犬の散歩に遣うなだらかな崖の中腹にある小道に細工して、ぎゃんふんと言わせてやろうと準備をしています。


そんな中、香港へと帰還し、友人のギャンブル勝負に付き添っていたコウは、その相手が、自身が勝負を控えている悪どいチャンの仲間ナン(ユエン・チャクラム)である事を知り、
自身が変わって勝負に参加し、ナンを打ち負かしてしまいます。


しかし、その勝負の後、ナンが自身を部下に襲わせると見抜いていたコウは、攪乱するために部下のイーと、ボディガードのロンを別々な方向へと向かわせ、
自身は電車で移動する、という意表を突いた行動で、ナンの追手を振り切ろうとしますが、ナンも意外にやり手で、
そんなコウの行動を予測して、電車にも部下を向かわせます。


しかし、その電車には、最強のボディガード・ロンが帯同していますので、追手を凄まじい格闘術で撃退し、
その間にコウは、まさかの

非常停止ブレーキを強引に引く、

という予想外の方法で、その電車を一人だけ途中下車してしまいます。
これで、完全に追手を振り切ったコウですが、その途中下車したポイントが、まさかのトウが外国人使用人への仕返しのために仕掛けた罠と同じポイントだった事で、
予想できないセコい落とし穴的なトラップにひかかったコウは、そのままなだらかな崖を転げ落ちて頭を強く打ち付けてしまいます。

トラップに引っ掛かった獲物が、まさかの見知らぬ男という、こちらも予想外の出来事にびっくりしたトウとウーグァイ、ザンの三人は、
とりあえずは、コウを抱えて自宅へと連れて帰りますが、意識を取り戻したコウには、以前の記憶は無く、さらに10歳程度の知能指数まで逆戻りしている、という予想外の出来事に直面します。

とりあえず発見した男がチョコレート好きという事で、あだ名をチョコレートとしたトウたちは、チョコレートが結構な現金を所持していた事から、
さらに現金を引き出してやろうと賭場へと連れて行きます。

しかし、この時、チョコレートに予想外の賭博の才能がある事を発見したトウは、この才能を利用してあらゆる賭場で現金を勝ち取り、裕福な生活を手に入れて行きます。


生活が潤うにつれて慢心して行くトウですが、そんな中、さらに大儲けしてやろうと、馴染みの高利貸しに現金を借り、さらに大きく出て行く事になりますが、
そんなトウたちの羽振りの良さは、賭場に出入りするナンのもとにも届き、コウを亡き者にしようと再び追手の魔の手が伸びる!!
、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。


公開当時、香港の最高興行収入記録を塗り替える大ヒットを記録したチョウ・ユンファ主演の娯楽ギャンブルアクション作品です。
とはいえ、伝説のギャンブラーによるギャンブルアクション的な部分は前半と後半に集中していて、本編とも言える部分は、
知能指数が10歳児ぐらいになってしまったチョウ・ユンファとその才能で金儲けを企むチンピラアンディによるアクションコメディがメインとなっています。


ただ、この一瞬脱線とも言えるような道草展開が、きりっとオールバックにスーツで決めたダンディズム賭神なユンファと、
(大丈夫日記)的な、突き抜けたコメディアンとしてのユンファと、一粒で二度美味しい、グリコのアーモンドキャラメルのような魅力を味わえる、重要な面白要素となっています。


さらに、記憶喪失という要素まで加わっていて、ユンファ自分自身も賭神としての記憶を失っていますので、
身体がギャンブルテクニックを覚えていても、何故そんな事ができるのかも理解していないので、コスいアンディに利用されたりもしますが、
二人の関係が深まって行く程に、アンディにも情が芽生えてきて、離れらない存在になっていく、という(レインマン)のような要素も加わって行く事になります。

(レインマン)の公開が1988年で本作が1989年製作、さらにバリー・ウォン作品ですので、完全にヒット作の設定を頂いただけだと思われますが、
本作においては、その頂きが設定や物語展開と上手くハマっていますので、今となってはまるで最初から考えられていたかのように、しっくりくるストーリー展開となっています。

今現在鑑賞し直すと、チョウ・ユンファやアンディ・ラウ、そして引退してしまったジョイ・ウォン等、
今や大御所となったそれぞれの、若さほとばしる演技を観ているだけでも、当時の元気な香港映画黄金期を感じられる貴重な作品となっています。



特にアンディは、当時から物凄く多くの作品に出演していながらも、どの作品でも【隣の家に住む威勢の良いお兄ちゃん】ぐらいの役柄ばかりで、
その後、(デッドエンド暗戦)や(インファナルアフェア)シリーズ等を経て、演技派として開花して行くことになりますので、
そういう意味でも、今のアンディとはまた違った魅力を味わえる作品となっています。


という事で、一見行き当たりバッタリに見えそうな内容ながらも、意外にしっかりとした物語展開が楽しめる娯楽要素満点のコメディアクションとなっていますので、
香港映画ファンの方や、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。


因みに、本作、ウィキペディアでは正統続編は(完結篇のみ)と記載されていますが、そんな事はなく、
本家をパロディ化し、賭神ならぬ賭聖をチャウ・シンチーが演じ大ヒットした(ゴッドギャンブラー賭聖外伝)、は一応公開当時は別次元の作品でしたが、
本作のアンディの役柄トウが賭侠を名乗って活躍する続編(ゴッドギャンブラー2)に、そのライバルとしてチャウ・シンチーが演じた賭聖が登場する事で、
まさかのパロディの世界観が本家に合流、さらに(ゴッドギャンブラー3)では、そのパロディ版の主人公賭聖が、
なんと本家のシリーズの主人公に格上げされるという、実に香港映画らしいなんでもありなシリーズとなっています。



そんな流れがありながらの満を持してのチョウ・ユンファ主演での(ゴッドギャンブラー完結篇)の登場で一応締めくくるという流れがありますので、
(ゴッドギャンブラー賭聖外伝)以外は、監督のバリー・ウォンと製作のジミー・ヒョンも共通という事で、
二作目も三作目も、完結篇も全て正統続編という事になると思われます。
むしろ、その何でもあり感も含めて本シリーズの魅力だと思いますので、もし、ご鑑賞される機会がありましたら是非ともその4作はご鑑賞いただきたいと思います。


さらにシリーズは(ゴッドギャンブラーリターンズ)や(ゴッドギャンブラー賭侠復活)、(ゴッドギャンブラーラスベガス大作戦)、(ゴッドギャンブラーレジェンド)等々、
終わったり始まったり、ちょっとだけ繋がっていたりと色々と続きますが、(ゴッドギャンブラーレジェンド)の続編2作が、
日本では未だに未リリースのままになっているのが残念ですね。
何せ、(ゴッドギャンブラーレジェンド)のラストでは、、、、、、、あのキャラが、、、、、。






作品情報
1989年製作 香港製作 アクションコメディ
監督・脚本 バリー・ウォン 武術指導 ウォン・クワン
出演 チョウ・ユンファ、アンディ・ラウ、ジョイ・ウォン、チョン・マン、ロン・フォン、チャールズ・ヒョン、ロナルド・ウォン、鹿村泰祥、西脇美智子、ン・マンタ、シン・フイオン、チャン・リッパン、バリー・ウォン、ウォン・クワン、ユェン・チャクラム


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