【香港映画】バンパイア・コップ(猛鬼差館THE HAUNTED COP SHOP)91分

投稿者: | 2026年6月2日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

ドタバタコメディアクションで有名なジェフ・ラウが監督し、香港四天王のジャッキー・チュン、ホイ3兄弟のリッキー・ホイが主演して大ヒットし、その後ホラーコメディ路線のブームを創り出したシリーズ第一弾!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ジェフ・ラウが監督し、ウォン・カーワイが製作総指揮と脚本で参加したホラーコメディ作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ダメ刑事コンビ、マッキーとチョーは、馴染みの軽犯罪者ミンの取り調べを行う事になるが、その取り調べは深夜にまで続く事となる。

深夜0時過ぎ、夢の中でミンは、吸血鬼と化した日本人将校三宅に襲われ首筋を噛まれてしまい、目を覚ました後にミン自身も吸血鬼と化してしまう。

そうとは知らないマッキーとチョーは、夜明けとともにカーテンを開けるとミンは煙とともに消滅してしまう。

ミンが消えた理由が吸血鬼化のせいだと信じてもらえない二人は、吸血鬼の実在を証明するために、巷を賑わす奇妙な殺人事件の捜査を開始する!!

監督・脚本、そして端役で出演もしているのは、(ハリケーンコップ)(詳しくはこちら)や(チャイニーズゴースト香港の幻)(詳しくはこちら)等の

ジェフ・ラウで、お得意の勢いのあるドタバタコメディ劇を演出しています。

ジェフ・ラウ

監督と共同での脚本と製作総指揮として参加しているのは、翌年には(いますぐ抱きしめたい)、その後(恋する惑星)と監督としてブレイクして行く事になる

ウォン・カーワイで、らしさは全くありませんが、香港映画らしいドタバタ劇を創造しています。

ウォン・カーワイ

主人公の一人となる刑事マッキー役で、香港四大天王の一人、(セブンウォリアーズ)(詳しくはこちら)や(チェイス・フロム・ビヨンド)(詳しくはこちら)等の

ジャッキー・チュンが登場し、ドタバタな演技で笑いを誘います。

ジャッキー・チュン

で、もう一人の主人公であるチュウ刑事役で、(アーメン・オーメン・カンフーメン)(詳しくはこちら)や(霊幻追鬼)(詳しくはこちら)等の

リッキー・ホイが登場し、ドタバタ要素を掘り下げていきます。

リッキー・ホイ

で、中盤以降、騒動に巻き込まれていく警察署の課長役で、(ゴーストホーム13日の金曜日の妻たちへ)(詳しくはこちら)や(ファンタジーフォックスストーリー)(詳しくはこちら)等の

キティー・チャンが登場し、イヤミ役かと思いきや、可憐な魅力を発揮していきます。

キティー・チャン

で、序盤で吸血鬼になってしまう小悪党ミン役で、(霊幻道士)(詳しくはこちら)シリーズや(イースタンコンドル)(詳しくはこち)等の

ビリー・ロウが登場し、悲惨な目に合います。

ビリー・ロウ

で、主人公達を助ける道士役で、(妖術秘伝鬼打鬼)(詳しくはこちら)や(クレイジーパートナー)(詳しくはこちら)等の

チョン・ファが登場し、素晴らしいアクションを披露しています。

チョン・ファ

で、主人公達の上司である警察署長役で、(クレージー警部)(詳しくはこちら)や(痩せ虎とデブゴン)(詳しくはこちら)等の

フー・フォンが登場し、ドタバタに加わっていきます。

フー・フォン

で、主人公達の同僚の女性警官役で、(妖魔道)(詳しくはこちら)や(サイレントナイト平安夜)(詳しくはこちら)等の

ミシェル・スィが登場し、可憐な魅力を発揮して行きます。

ミシェル・スィ

で、主人公達に襲い掛かる吸血鬼のボス役で、(マイヒーロー)(詳しくはこちら)や(時空伝説)(詳しくはこちら)等の

チョー・タクオンが登場し、主人公達を追い詰めます。

チョー・タクオン

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、香港のある地区の警察署の所長(フー・フォン)のもとに、現在は僧侶に転職したかつての同僚がやってくるシーンから始まります。

この僧侶曰く、この警察署は七日後のお盆の午前0時に、ピンク色の服を着た女性によって不吉な出来事が巻き起こる、という不吉な警告を残しますが、

細かい事を気にしない署長は、この警告を無視してしまいます。

で、そんな警告を受けた事を全く知らない、ダメ刑事のマッキー(ジャッキー・チュン)とチョー(リッキー・ホイ)は、

いつものように陽気に勤務していますが、軽犯罪の常連者ミン(ビリー・ロウ)の取り調べを行う事で、事件は動き始めます。

顔なじみのミンを自白させるために、あの手この手を使う二人ですが、それでもミンは罪を白状しないため、尋問は長引き、深夜帯へと入ってしまいます。

で、勤務している署員も少なくなり、2人が席を外したタイミングで、眠気に襲われたミンは、何とも言えない心地よい夢を観始めます。

で、その夢の中に現れたピンク色の服を着た女性に誘われるままに歩き始めたミンは、日本軍人の将校クラブへ辿り着きます。

中に入ると、賑わう日本人客等に紛れて中国人もいて、飲酒を楽しみ、ミンが大好きな麻雀も一人空席があったため、

ミンは迷わず麻雀に参加しますが、何故か配られた牌が途中で変わるという不可思議な出来事によって結局ミンは大敗していまいます。

で、詰め寄られた麻雀相手によって、大敗の代償として、その地に眠る日本軍の将校三宅一生(チョー・タクオン)の眠る箱を開けて封印を解くように強要されます。

で、逃げ場のないミンは、結局その箱を開けると、吸血鬼と化している三宅大佐は大復活を遂げ、その場にいたミンは首筋を噛まれてしまいます。

と、そこで目覚めて、それまでの出来事は夢だったと安心するミンですが、実はその夢は半分は現実で、ミンは首筋を噛まれて自身も吸血鬼と化してしまいます。

そんな出来事があった事を知らない刑事二人は、日が昇り始めた時間帯にミンへの尋問を再開しますが、ミンは既に半分吸血鬼化していて、

身体に異変がある事を告白しますが、そんな嘘のような話を信じない二人は、窓のカーテンを開けてしまいます。

で、既に吸血鬼化が進んでいたミンは、太陽の光を浴びて身体から煙を発して灰と化してしまいます。

呆気にとられた二人は、その後出勤してきた署長に、ありのままを伝えますが、到底信じてはもらえず、ミンを逃がしてしまったと誤解されます。

で、自分達の話を信じてもらうには、吸血鬼の存在を証明する事だと決意した二人は、吸血鬼の捜索を開始しますが、

そんなタイミングで、新しい課長(キティー・チャン)が着任し、ミンを逃がした二人を厳しく叱責、ミンの捜索は2日以内と期限を設定されてしまい、

それ以内に再逮捕できないと、2人は解雇されることになってしまいます。

厳し過ぎる、、、

で、そんなタイミングで新たな殺人事件が発生し、首に二つの傷がある事を知った二人は、課長と共にその事件を捜査し始めます。

で、調査の結果、その事件の犯人は、吸血鬼であると確信した二人は、話を信じてくれない課長とともに午前0時に再び安置所を訪れると、やはり被害者の女性の遺体が動き出し、

さらには、その女性を襲った黒幕三宅大佐も姿を現し、三人は、偶然居合わせた道士(チョン・ファ)と共に、吸血鬼たちに決死の戦いを挑む!!

、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

その後、似たような設定の作品を連発する事になるジェフ・ラウの監督デビューとなるホラーコメディ作品です。

一応ウォン・カーワイが製作側と脚本に参加してはいますが、後に繋がるオシャレな要素は皆無な、純香港映画な勢い重視の作品となっています。

しかし、本作主演のジャッキー・チュンが、翌年には、ウォン・カーワイの監督デビュー作、(いますぐ抱きしめたい)で重要な役割でキャスティングされ、

その演技が作品自体の大ヒットの大きな要因となっていきますので、お気楽な本作の存在意義もある意味では高く、さらに、本作の大ヒットが無ければ、

その後のジェフ・ラウ監督作品で、チャウ・シンチーのブレイクのきっかけとなった(ゴッドギャンブラー賭聖外伝)や、

さらにその後のチャウ・シンチーとのコンビ作(チャイニーズオデッセイ)シリーズ、オールスターの息抜き大ヒット作(大英雄)等、

香港映画を代表する多くの傑作群も存在しなかったかもしれません。

と、存在自体は重要ではありますが、内容的には、それほどしっかりした作品というわけではなく、ホラー的な怖さもほとんど存在せず、ひたすらドタバタ系のコメディ要素がメインとなっていて、

主演のジャッキー・チュンリッキー・ホイの相性の良いやり取りに、中盤以降はヒロインのキティー・チャンも加わって、

ただひたすらドタバタ騒動を巻き起こすという潔い内容で、その作品全体を通して感じられる行き当たりバッタリな寄り道ストーリーと、

観終わった後に、何も残らず、何も掘り下げようがない世界観の薄さが逆に心地よい、ストレス発散には最適な作品となっています。

ですので、吸血鬼は登場すが、何故日本軍人を西洋人顔のキャストが演じていて、さらに何故吸血鬼になっているのか?や、

吸血鬼にはパンツを頭からかぶるとやり過ごせる、という設定の説明、突然判明する吸血鬼たちが眠るアジト等、世界観を知るために必要そうな説明はサクッと省いてしまって、

その分、ギャグとドタバタの勢いで埋め尽くす、という他の国が製作していたらマイナス要素になりようなポイントも、本作では逆に、その部分こそが魅力となっています。

さらに味付け程度ではありますが、後半には、吸血鬼騒動が発生している現場に偶然道士がいたので参戦してもらう、

という直球な行き当たりバッタリ展開もありますが、そこも確かなチョン・ファの超絶アクションによって作品の魅力に変えてしまう、、、、、、、、、、

、、、、、、わりに、その道士はクライマックスでバトルを繰り広げるのではなく、活躍したらさっさと退場する、

という行きたりバッタリな登場と退場の仕方も、またジェフ・ラウ監督作品らしさが炸裂する、痛快な展開となっています。

という事で、面白い物語という事は全くありませんが、作品全体と通す笑いと勢いは、十分に魅力を放つ作品となっていますので、

香港映画好きの方や、コメディ映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1987年製作 香港製作 ホラーコメディ

監督・脚本 ジェフ・ラウ 製作 アラン・タン 製作総指揮・脚本 ウォン・カーワイ

出演 ジャッキー・チュン、リッキー・ホイ、キティー・チャン、ビリー・ロウ、チョン・ファ、ウー・フォン、ジェフ・ラウ、ミシェル・スィ、チョー・タクオン

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