【中国映画】RED SWAT レッド・スワット(女特警之暗战HIDDEN HEROINE)83分

投稿者: | 2024年3月8日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

最強女性特殊部隊、出動!!、、、、ではなく、男性隊長率いる女性の比率が多めの特殊部隊が、麻薬組織相手に苛烈な戦闘を繰り広げる、ミリタリー要素と格闘アクション要素多めながらも、カット割り多様によって何をやっているのか良く分からないミリタリーレディースアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、女性が多めの特殊部隊が麻薬組織と激闘を繰り広げるアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

メイの所属する公安特殊部隊は、アジア全域で暗躍する通称ハゲタカが率いる麻薬組織を撲滅するため作戦行動を開始していた。

しかし、組織の動きを掴むために潜入していた捜査官の身元が発覚してしまい、囚われの身となってしまう。

仲間の危機を察知した公安の特殊部隊は、捜査官を救出するため、組織の巣窟へと突入するのだった!?

監督は、特殊部隊ものの小説家としても知られ、自身の小説をテレビドラマ化した(特警力量)、(特种兵之霹雳火)等の

多くのミリタリー系作品で、脚本と監督も兼任し、活躍してきたリウ・モンと、

猎毒之闪电突击)や(猎毒之闪狙行动)等のシリーズ作等で、こちらもミリタリー系の作品を多く手掛けている

シュー・ウェンファ監督のコンビで、好きすぎるミリタリー要素が、前面に出たような世界観を演出しています。

主演の女性部隊員役で、(霊幻道士XIII 鳳凰キョンシーの襲来)(詳しくはこちら)や(道士出山)等のフー・メイシュアンが登場し、

全く凄腕の特殊部隊員には見えませんが、悪党と激戦を繰り広げて行きます。

フー・メイシュアン
フー・メイシュアン

で、特殊部隊の隊長役で、ドラマシリーズ(四海重明)や(长相思)等のシェン・タイが登場し、ヒロイン主人公を導いていきます。

シェン・タイ
シェン・タイ

で、特殊部隊が追う麻薬組織のボス役で、(メガハリケーン)(詳しくはこちら)や(忍者传说之高校争霸)等のウェン・ジュンシェンが登場し、

相変わらずやり過ぎの悪党キャラクターを演じています。

ウェン・ジュンシェン
ウェン・ジュンシェン

で、その悪党の部下の凄腕ハッカー役で、ン・マンタ、ユエン・チュンヤン出演の西遊記もの(大话西游之缘起)や

天空の剣)系列の再映画化作品(蜀山传:万剑归宗)等に出演しているピー・シューが登場し、ビジュアル、ハッカー、格闘、

という全部乗せ要素で、特殊部隊と渡り合っていきます。へそ出しで。

ピー・シュー
ピー・シュー

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、いきなり麻薬取引の現場を特殊部隊が制圧するシーンが長めに描かれ、

主人公であるフー・メイシュアンが、悪党側の重要人物を追い詰めるものの、格闘の末に一瞬の隙を突かれて爆弾のスイッチを奪われ、

現場の大爆発によって、特殊部隊員のメンバーの一人が命を失う、というショッキングな出来事から始まります。

で、この最近の中国映画の流行りである説明無しに本題に入る(入っている)出だしが、長めに描かれるので、

勿論物語展開やキャラクター等の大事な部分は何一つ把握できませんが、逆に本作が、物語などよりも、とにかくミリタリーアクションに特化して描きたいという意図と、

主人公が、全くそうは見えないながらも、ハイレベルの戦闘スキルを有したレディソルジャーのていで、進められていく作品だという事だけは把握できるようになっています。

実際の公安も装着しているのか分かりませんが、
闇夜の作戦行動中に、そのピカピカ光るパトランプは必須なのでしょうか?敵にバレますけど、、。

あと、ついでにこの特殊部隊は(レディスクワッド)(詳しくはこちら)シリーズのような女性のみの特殊部隊ではなく、

女性の比率が多めの特殊部隊というだけの事ですので、男性隊員もしっかり活躍していますし、そもそも隊長は男性であるシェン・タイが演じています。

ただ、本格的な作戦行動も、女性隊員が中心で、男性隊員は、そのサポート役や、映像に移らない位置で活躍している、という謎の部隊編成になっていますので、

逆に特殊部隊ものの中でも特に珍しい設定の作品となっています。

何故、そうなのか?という事だけきっかけから描くと一本作品ができそうですが、本作はそういうドラマ部分を掘り下げるつもりは無いようですので、自然と女性メインです。

あと、ミリタリーの中にはガンアクションと格闘アクションが並列で表現されますが、全てのアクションは、

基本的にカット割り過多なスタントマンとキャスト本人の動作が頻繁に切り替わる系のアクションで、言い換えると

キャスト本人のカットは勿論アップ気味で、スタントマンのカットはかなり引いているか、真上、真後ろ等カメラの位置が大幅に変わるので、

常に何をやっているのか分かりづらく(一つのアクションを複数のカメラで同時に撮影して、そのカメラを頻繁に切り替えている感覚です。)、

そもそもアクションの動きがちゃんと繋がっているのか、どうかもも、良く分からないような観にくいアクションで統一されていますので、

冒頭のアクションだけで、そういうシーンが頻繁に続く作品という事だけはしっかり分かってしまいます。

この辺は、もう少しアクション派のキャストを主人公にするか、スタントマンを多投して無理に本格的にしようとしないか、

どちらかにすれば、もう少し見やすいアクションになったと思うのですが、どうでしょうか。

で、そんな凄腕には見えないフー・メイシュアンは、戦闘後自身の至らなさによって、仲間が命を失ったという事で、

悩みますが、本作はそんな内面を掘り下げる要素もありませんので、悩んでいるフーを男性である隊長シェンが格闘訓練でバンバン投げられて、

さらに、

プールに戦闘服のまま飛び込んで、ザバっと浮上したら、吹っ切れます。

トラウマドラマは解決です。

ザブん!!
フー

で、麻薬の大事な取引を台無しにされた組織のボス、ウェン・ジュンシェンは、組織の中に潜入していた公安の捜査官の存在を特定します。

で、その潜入捜査官が、まさかのフーの父親で、実は父親は、この麻薬組織のボス、ウェンに、過去に同じく公安だった妻の命を奪われるという因縁があり、

妻の仇を討つために組織に潜入していた、という事も発覚します。

で、まんまと正体がバレてしまった主人公の父親は、そのまま拉致されてしまい、しかも組織にとっては、逆に利用価値がある、という事で、人質に取られてしまいます。

公安ボス『しまった!!バレた!!』

で、公安側は、身分がバレて、拉致されている状況の仲間を救うため、一丸となって英雄特殊部隊を織り込む、というのが大体の大筋となっています。

基本の物語は、女性が多めの特殊部隊VS麻薬組織の激突一直線で、それ以外の要素はほとんどありませんが、

敵側の組織の仲間内でのちょっとした、いざこざや、色々とハイスペックなへそ出し赤毛ガール、ピー・シューの活躍、

そして、唖然とするクライマックスのラストシーン等、

シンプルながらも、ちょっとした味変要素もあり、何より、アクションシーンに関しては、豊富な作品となっていますので、

ミリタリーアクション好きの方や、レディースアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、本作に関しては、他の同系列中国作品で見受けられるラストで気分を壊すようなメッセージは表示されませんので、

恐らく、本当にシンプルにミリタリーアクションが好きすぎるリウ・モン監督の趣味が炸裂した作品だと思われます。

作品情報

2023年製作 中国製作 ミリタリーアクション

監督 リウ・モン、シュー・ウェンファ

出演 フー・メイシュアン、シェン・タイ、ヤン・ズーフォア、ワン・ボーチン、ウェン・ジュンシェン、ピー・シュー

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