おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
(七人の侍)(荒野の七人)を基に、トニー・レオン、ジャッキー・チュン、マックス・モク等豪華キャストが、野盗に襲われている村を救うため決死の戦いに挑むハードアクション!!
作品紹介
今回ご紹介する作品は、トニー・レオン、ジャッキー・チュン等豪華オールスターキャストが決死の戦いに挑む戦争アクションです。
それでは、まずはあらすじから、
1920年代、中国では行き場の無くなった中国兵が、そのまま野盗化し、貧しい村を襲うという事件が続発していた。
そんな中、野盗の被害に合ったある村の村人が、野盗から村を守るため、外部から戦闘のプロを招いて戦い方を指導してもらい、一緒に戦ってくれる猛者を雇う事になる。
そこで、戦闘経験豊富な隊長を始めとして、7人の勇者が集められるのだった!?
監督は、チャールズ・チン主演の香港ノワール(狼の流儀)等のテリー・トンで、本作でも男気溢れる英雄物語を演出しています。
主演は、(天空の剣)や(醉拳3)(詳しくはこちら)等のアダム・チェンで、本作でもいつものような華麗な剣さばきを披露し、リーダー役として活躍しています。
で、お調子者メンバー役で、その後ビッグスターとなる(シャンチー)(詳しくはこちら)や(キング・オブ・ギャンブラー)(詳しくはこちら)のトニー・レオンが登場し、
強くはないけれども土壇場で根性を見せるキャラクターを好演しています。
で、生粋の軍人気質で全く融通がきかない性格ながらも、次第に打ち解けていくメンバー役で、(ラストミッション)(詳しくはこちら)や(いますぐ抱きしめたい)等の
ジャッキー・チュンが登場し、後半にかけて大活躍していきます。
で、爆破のプロであるメンバー役で、(爆走!高速トライアル)(詳しくはこちら)や(ワンス・アポン・ア・タイム・インチャイナ天地大乱)等のマックス・モクが登場し、
男気溢れるキャラクターを好演しています。
で、金銭に目が無い隊長の古い友人であるメンバー役で、(電光飛竜拳)(詳しくはこちら)や(醉八仙拳)(詳しくはこちら)等の名脇役ウー・マが登場し、
コメディ要素も担当して物語を盛り上げていきます。
で、気の優しい力持ちの鍛冶屋役で、(ジョイ・ウォンの時空伝説)(詳しくはこちら)や(ちびっこキョンシー危機一髪)(詳しくはこちら)等のシン・フイオンが登場し、
ドラマティックな活躍を見せる壮絶なアクションを展開して行きます。
で、メンバー中、随一のカンフー使いでナイフ投げの達人役で、(ドラゴン危機一髪97)や(レイジングファイア)(詳しくはこちら)等のベン・ラムが登場し、
華麗なアクションを披露しています。
で、そんな七人の勇者に対する野盗団のボス役で、(魔界天書)(詳しくはこちら)や(鬼馬大侠)(詳しくはこちら)等のロー・リエが登場し、
完全な悪役として主人公達の前に立ちはだかります。
で、主人公達に助けを求める村人代表役で、(五毒拳)(詳しくはこちら)や(忍者外伝)(詳しくはこちら)等のカンフースター、フィリップ・コクが登場し、
本作では戦いの素人として、戦闘シーンを演じています。
で、野盗退治を訴える村人として七人の勇者をサポートする役柄で、(ソウル)(詳しくはこちら)や、2023年製作の(不日成婚2)等、
今現在も現役バリバリで活躍し続けているエレイン・ジンが登場し、作品世界を盛り上げていきます。
で、トニー・レオンと恋仲になる別の村からの村人役で、(ポリスストーリー2)や(タイムソルジャーズ)のイップ・サンが登場し、
ドラマ性を盛り上げ、アクションでも活躍して行きます。
で、完全なゲスト出演ではありますが、冒頭で華麗なアクションを披露する村人役で登場するのは、(帰って来たデブゴン昇竜拳)、(七小福)の頃のサモ・ハンキンポーで、
出番は少ないながらも、しっかりとしたアクションを披露しています。
という豪華なスタッフとキャストで製作された本作の物語は、まずは、いきなりの大物ゲストであるサモ・ハンが、
村人の一人として野盗相手に単身戦いを挑むシーンから始まります。
ゲスト登場ながらもアクション自体はしっかり描かれますので、ちょっと期待が募りますが、サモ・ハンの登場はこのシーンのみで、
その後、メインの舞台となる隣村に物語は移ります。
で、1920年代は、行き場を失った軍人達が、野盗化して荒らし廻っていた(かなり誇張されていますが)地域があったようで、
例えるなら北斗の拳ぐらいにバイレンスが横行する世界観となっています。
で、舞台となる村でも、ロー・リエ率いる野盗軍団による蹂躙が続き、散々略奪された上に、数か月後にまたやって来ると言い残し、
自分達の支配下の象徴とも言える旗を掲げて村を離れます。
で、散々蹂躙され、夫の命も奪われたエレイン・ジン演じる主婦と、我慢の限界に来ていた青年、フィリップ・コクが発起人となって、
村人からか資金をかき集めて、戦闘のプロを雇って戦い方を教えてもらい、一緒に野盗を撃退してくれる英雄を探しに行く事になります。
で、街へと出かけたフィリップは、そこで、多くの戦場で戦ってきた隊長のアダム・チェン、爆破のプロ、マックス・モク、
弱いお調子者だけれども実は根性のあるトニー・レオン、かつての隊長の部下で、生粋の軍人気質のジャッキー・チュン、
同じくかつての隊長の部下で強運の持ち主だけれどもお金に目が無いウー・マ、ナイフ投げの達人ベン・ラム、怪力ながらも、実は心根の優しい鍛冶屋シン・フイオン、
という七人の勇者を雇う事に成功します。
で、村に戻り、反対派とのいざこざ等もありつつ、本格的な戦闘に入って行く、というのが大筋となっています。
ほとんど本家と変わらない物語展開で、オールスターキャストという点も同じですが、本作独自の魅力としては、
やはり、多くの香港映画で活躍してきたキャストのそれぞれの(当時の)持ち味を活かした物語展開で、
トニー・レオンは、まだまだ若手でおしゃべりなお調子者、という雰囲気の役柄が多かった時期ですので、
非常に危なっかしく、且つ親しみのあるキャラクターで、強くない小心者が、英雄たちに混ざってなんとか背伸びして活躍しようとしている姿が好感が持てますし、
その後トラブルメーカーのような役柄で人気を獲得していくジャッキー・チュンも、あまりの融通の利かなさに、
トニー・レオンと揉めそうになる、という不安定な要素を見せながらも、それを覆していく、というこちらも好感の持てるキャラクターとして描かれていますし、
シン・フイオンは、お得意の超強面で威圧的な雰囲気ながらも、仲間や女性、子供には人一倍優しい、という誰もが好感を持つキャラクターを演じています。
勿論、男臭い主演俳優として売り出し中だったマックス・モクは、完全なヒーローで、
孤高のナイフ投げベン・ラムはかなり渋い、(孫文の義士団)のレオン・ライのような位置で、一番カッコ良く描かれていますし、
漢気隊長アダム・チェンは仁義に熱い隊長としてクライマックスではロー・リエと激闘を演じて活躍しています。
ただ、唯一、ウー・マだけが、あまりの金銭欲のせいで、仲間を危険に晒してしまう上に、クライマックスでは自己判断で持ち場を離れてしまう、
というミスの繰り返しのみが目立つキャラクターでしたので、もう少し挽回するチャンスがあっても良かったとは思うのですが、どうでしょうか。
という事で、基になっている物語が、あまりに有名過ぎるため、ストーリー等は予測できてしまう作品ですが、
それぞれのスターの活躍ぶりが見所で、アクション(武術アクションよりも戦争アクション色が濃い目です)シーンも豊富な楽しめる娯楽作品となっていますので、
香港映画好きの方や、戦争アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1989年製作 香港製作 アクション
監督 テリー・トン 製作 ジョン・シャム
出演 アダム・チェン、トニー・レオン、ジャッキー・チュン、マックス・モク、ウー・マ、シン・フィオン、べン・ラム、フィリップ・コク、ロー・リエ、エレイン・ジン、イップ・サン、サモ・ハンキンポー、フォン・ハックオン
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