【中国映画】霊幻道士X 最強妖怪キョンシー現る(至尊先生MR.ZONBIE3)105分

投稿者: | 2022年2月3日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

主演のチン・シュウホウ以外総入れ替えになってしまった(霊幻道士)新シリーズの第2弾!!

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至尊先生- Enjoy Movie

作品紹介

2020年1月10日公開

今回ご紹介するのは、チン・シュウホウ主演による(霊幻道士)の正統新シリーズの第2弾です。

それでは、まずはあらすじから、

棺が掘り返される事件を調べていたハオ道士は、そこに葬られていたのが伝説の妖怪、山魈だったことを知り、事件の背後にある陰謀を感じ始める。

そんな時、ハオの弟子のモンチョイの結婚の結納金を工面するために、もう一人の弟子であるチュウサムが、財宝を求めて伝説の妖怪、黄妖のもとを訪れるが、

黄妖のあまりの美しさに心を奪われてしまうのだった!?

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シリーズ10作目

霊幻道士)正統シリーズの第10作目で、新シリーズの2作目となります。

主演は今回もオリジナルでラム・チェンイン演じる道士の弟子の一人、チュウサムを演じていたチン・シュウホウで、

主人公のハオ道士を若々しく演じています。

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ハオ道士役も板についてきました

ただ、今回からは、ついにオリジナルシリーズのメイン監督であり、前作の監督でもあったリッキー・リュウ監督もいなくなってしまいましたので、

完全に新しい製作陣での製作体制に入った形になりますので、ちょっと寂しいですね。

さらに前作で武術指導と悪役で出演もしていたユエン・ボーもいなくなり、弟子役の二人も総入れ替えという事で、

前作からそんなに間を空けずに製作された続編ですが、なんとなく主人公を取り巻く設定も変更されているまた新しいシリーズの始まり、といった感じになっています。

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弟子のキャストは入れ替わっています

前作でめでたく一緒に暮らす事になった妹弟子や、大蛇道士の生き残りの物語は、設定事なかった事になっていて、

主人公のハオ道士には、亡くなった妻がいて、今も亡き妻を想っている、という全然違う主人公設定に変更されています。

霊幻道士)シリーズはどの作品も基本的に物語を継承していないので、毎回設定が変わるのは伝統ともいえますが、

流石に前作から1年足らずで製作された続編シリーズの設定を2作目で早速出演者ごと変えてしまう、という、

前作はいったいなんだったんだ?状態になかなか作品世界に入り込みにくいですが、とりあえず、今はチン・シュウホウが道士を演じていればなんでも良い、

という風潮があるようなので、新作が観れるだけでも良い、といった感じでしょうか。

毎回変わる設定はシリーズの伝統とも言えますね

ただ、前回もそうですが、この新シリーズとにかくキョンシー映画なのにキョンシーがほとんど出てきません。

オリジナルシリーズが(MR.VAMPIER)という英語題でどちらかというとチャイニーズバンパイア的な扱いだったのに対し、

新シリーズでは(MR.ZOMBIE)という英語題に変更され、世界的なゾンビブームにも合わせているようなので、

本作でも一応キョンシーは登場しますが、ゾンビ(というかモンスター)的な姿に変更されています。

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キョンシーというよりゾンビというよりモンスター、、、か?

ですので、キョンシー=あの両手を前に突き出してぴょんぴょん飛び跳ねる死体、というイメージが強い日本では、

ぜんぜんキョンシーが登場しないキョンシー映画、という扱いになってしまうのではないでしょうか。

少なくとも、期待していた内容とは全然違うと思う人は結構いるかと思われます。

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一応、キョンシーバトル

そんな本作ですが、今回もチン・シュウホウ主演ながらも、アクションは正直飾り程度で、相変わらず寒めのギャグ展開がメインとなってしまいます。

このギャグをメインに設定を変更したことで、チン・シュウホウも前作以上にコメディ寄りな演技にシフトしています。

遺体置き場に閉じ込められた際には、死体を怖がる弟子に対して、人間はいつか死ぬものだから、死を恐れる必要はない、

と言っておきながら自分は柱の陰に隠れて死体を怖がる、という霊幻道士という設定を度外視した寒めのギャグまで挿入されます。

この数々のギャグが、本当に今の中国で受けているのかどうかも怪しいですが、他の武侠作品でも、時々この寒めのギャグ展開のある作品も結構ありますので、

文化に根付いている、という事になるのでしょうか、、。

香港映画に登場するギャグは日本人が観ても結構笑えるギャグも多いのですが、やはり国民性でしょうか。

笑いがメインになった事で、前作よりも非アクション要因である二人の弟子の活躍も増えましたが、だからと言って特に見せ場が増えるという事もなく、

正直寒いシーンが増えただけ、という印象しか残りませんでした。

至尊先生》出現真鬼,徒弟致敬林正英,但殭屍片依舊糜爛- 壹讀
弟子の出番は増えましたが、、、

それよりも弟子二人のかつら感の方が印象に残ってしょうがない、といった感じでした。

この役柄で、その普通のヘアスタイルのかつらが必要なのか全く分かりませんが、とにかく気になってしょうがない出で立ちとなっています。

かつらチュウサムは相変わらず美女幽霊との恋に悩んだりしてオリジナルのチン・シュウホウの名シーンを少し連想させたりもしますが、

そこまで切ない展開でもありませんでしたので、寒めのギャグを温めるほどには盛り上がりを見せないのがまた残念でもありました。

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女幽霊との切ない恋

という事で、新しく仕切り直すごとにキョンシー映画としての魅力が薄まっていくシリーズですが、今現在進行形で伝説のシリーズが継続されている

というところに(セガール作品と同様の)最大の魅力がありますので、

やはり今後の新作を期待し続けたいですね。

でも、できれば元気に飛び跳ねる(死体ですが、、)分かりやすいキョンシーが登場するキョンシー映画が観たいですね。

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こういう妖怪も登場します

作品情報

2019年製作 中国製作 キョンシーアクション

監督 グオ・ヤーポ

出演 チン・シュウホウ、スン・ハオ、モン・ジーチャオ

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美女きつね妖怪

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