【中国映画】霊幻道士Q　大蛇道士の逆襲！(新殭屍先生2 MR.ZOMBIE2)

おすすめ度　★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

本家（霊幻道士）シリーズの正統続編を、オリジナルで弟子を演じていたチン・シュウホウを主演に迎えて再始動したキョンシーアクション！！

作品紹介

2018年11月10日公開

今回ご紹介するのは、（霊幻道士）シリーズをチン・シュウホウ主演で新たに再始動させた続編シリーズです。

それでは、まずはあらすじから、

２人の弟子と共に道士を生業とするハオが、安置されている遺体をキョンシーとして操るタイの邪悪な道士と対決することになり、苦戦を強いられるが、

タイ事情に詳しい妹弟子が帰国し、捜査に協力し、一緒に邪悪な道士と戦う事になる。

邪悪な道士の悪意はやがて、妹弟子の連れにまで及ぶことになり、一同は決死の覚悟で呪術合戦に挑む！？

伝説のキョンシー映画（霊幻道士）（詳しくはこちら）シリーズの正統続編です。

一応オリジナルで弟子を演じていたチン・シュウホウが道士役を演じているのと、

原題に（新殭屍先生2）とあるように1992年製作の香港映画（霊幻道士7ラストアクションキョンシー）（詳しくはこちら）の続編という位置づけの作品になっていると思われますが、

そちらでチン・シュウホウが演じていたチュウ・サム役が年齢を重ねて今回の道士に成長したのではなく、

本作にもチュウ・サムとオリジナルでリッキー・ホイが演じていたモン・チョイ役は別の若手俳優がそれぞれ演じて本作でも登場しますので、

同じ設定の世界観を受け継いだリブートという事で良いのかと思われます。

ですので一応タイトル的には７作目の続編という事になっていますが、特に前作を鑑賞していなくても全く問題なく鑑賞できる新たなシリーズとなっています。

それにしてもややこしいですね、、、。

ただ本作の監督はオリジナル1作目から４作目とそのリメイクである7作目の監督であるリッキー・リュウ本人が久々にキョンシー映画に復帰した監督作品ですので、

そういう意味でも完全に正統なシリーズ作と言えるかと思われます。

それと、恐らく（霊幻道士7ラストアクションキョンシー新殭屍先生）が、中国では、よほど評判が良かったのではないでしょうか。

日本では劇場公開すらされなかったのですが、、、。

という事で、久しぶりに製作された正統なキョンシー映画ですが、物語の大筋的には、（霊幻道士7ラストアクションキョンシー）を踏襲したような流れになっています。

主人公の道士が町を荒らす邪悪なタイの道士と対決しつつ、タイから帰国した妹弟子との愛も育み、弟子たちのズッコケも描きながら、

みんなで協力して邪悪な道士を退治していく、という流れで、

男女の霊幻道士のラブコメ要素や、それに振り回される弟子たち、さらにその男女の弟子たちがドタバタと入り乱れた中で展開する

キョンシーアクションという事で、意外と（霊幻道士7ラストアクションキョンシー）との共通点が多かったりします。

その他でも美女もののけの登場や、すすを体に塗ると透明化できる、などのオリジナルの名場面なども所々挿入され、

後半ではお待ちかねの大蛇道士との対決に入っていきます。

大蛇道士とは蛇の化身であったり、そういう名前の道士という総称事ではなく、タイで邪悪な行いに目覚めてしまった降頭師（呪術師）の総称のようで、本作では4人の大蛇道士が登場します。

ですので、基本はお互い遠い場所からの呪術合戦という展開で、メインとなるアクションはこの呪術師に操られた遺体（キョンシー）とのバトルになっていきます。

その肝心なアクションですが、チン・シュウホウ主演という事で、非常に期待していたのですが、、、

これが、残念ながらそれほど激しいアクションではなく、さらにオリジナルリシーズでは師匠ラム・チェンインと弟子のチン・シュウホウという実際に動けるキャストが

二人いる事で、武術アクション的な側面でも非常に楽しめる作品になっていたのですが、チン・シュウホウが、

そこそこの年齢になっているのでアクション少な目はしょうがないのですが、それを補うはずの弟子二人が全くアクションのできるキャストではなく、

さらにお笑い要素も低く、コメディリリーフとしての役目も果たせていないので、準ヒロイン的な位置にいる妹弟子の連れの女子のぶりっ子ぶりに、

ただただ振り回されているだけのシーンが結構長めに続きます。

（霊幻道士7ラストアクションキョンシー）に登場したコメディエンヌ、サンドラ・ンのようにとりあえず騒いでいるだけでがらりと笑いの雰囲気で満たされてしまうようなキャストが演じていれば、

作品の色になって面白いのですが、とにかく笑いの度合いが薄いので、甘えたぶりっ子女子と冴えない取り巻き二人のイチャイチャがメインになってしまうキョンシー映画、

というなんとなく全体的にコレジャナイ感が漂ってしまう作品となっています。

それでも、アクションが良ければ楽しめたりはするのですが、、、。

それともう一つ、注目なのは、（酔拳立志伝）（詳しくはこちら）などの伝説の名武術指導家であり、出演者でもあり、

さらにジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ、ユン・ケイなどと共に七小福のメンバーだったユエン・ボーが、

本作の武術指導兼、大蛇道士の一人として登場しますが、それでもやっぱりそんなに活躍するところまでいきませんでしたので、

そちらもちょっと残念でした。

それでも、あの（霊幻道士）のリブートをオリジナルのスタッフ・キャスト等が集結して新しいシリーズをスタートさせたことは、

非常に嬉しい事ですし、今後のシリーズの盛り上がりを期待したいですね。

作品情報

2018年製作　中国製作　キョンシーアクション

監督　リッキー・リュウ

出演　チン・シュウホウ、シュ・ユアンハオ、シェ・ユンシャン、ホン・ユエン、ユエン・ボー

その他のキョンシーアクション作品

オリジナルのキョンシーを独特なダークホラーへとリブートさせたジュノ・マック監督作品（キョンシー）はこちら

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