【配信専用中国映画】殺人バグズ~大量発生~ (蟑潮)86分

投稿者: | 2022年7月3日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

世界中のごみ問題を解決するために生み出されたごみを綺麗に食べるゴキブリが暴走したことで巻き起こる災害を描いたゴキブリパニック作品!!

作品紹介

インターネット配信専用

今回ご紹介するのは、ごみ処理のために生み出されたコントロールできるゴキブリの暴走を描いたゴキブリパニック作品です。

それでは、まずはあらすじから、

世界のごみ問題を解決するために遺伝子操作で開発された新種のゴキブリ【ケプリ】。

大型の船を使って輸送を進めていたが、突如ゴキブリが制御不能となり、船内を這いまわり、船員たちに襲い掛かるのだった!?

中国製のまさかのゴキブリパニック作品です。

アニマルパニック、昆虫パニック、サメパニック、とあと、ちょっとジャンルは違いますがディザスターパニックと、

近年の中国映画界で、パニックものは一つの人気ジャンルではありますが、そのほとんどが似たような内容で、

どこかの無人島で、その筋の専門家(何かの理由で挫折中)である主人公が、その無人島に何かの理由で行かなければならない捜索隊のリーダーに強引に選ばれて、

嫌々の参加ながらも、やがてヒーローとして覚醒する、というような物語が少しだけ設定を変えて語られてきました。

で、蛇、鮫、蜂、鰐、鼠、雪男、恐竜と数々のアニマルや昆虫、伝説の生き物と戦ってきましたが、流石にネタ切れになったのか、

ここに来てゴキブリ、というストレートに一番厭な存在を対象生物にする、という出オチのような生き物パニック作品となっています。

ハリウッドではこれまでにも(ハウリング)の脚本家テレス・H・ウィンクレス監督によるゴキブリパニックホラーザ・ネストや、

ゴキブリっぽい昆虫が人々を襲うギレルモ・デル・トロ監督の(ミミック)シリーズ等製作されてきましたが、

流石にアニマルパニックを連発している中国映画界でもゴキブリものはなかったのではないでしょうか。

近年製作された(パンデミックエクスプレス感染無限列車)(詳しくはこちら)も大量に発生した鼠パニック映画でしたので、嫌悪感はあるものの、

小動物と考えるとそれなりに見れたりはしましたが、本作は流石に直球のゴキブリなので、苦手な方は多い作品かもしれません。

ただ、(パンデミックエクスプレス)もそうでしたが、予算の都合というか、技術力の都合というか、CGの表現が拙いので、

思いのほか嫌悪感は少なく、はっきりいって、ゴム製のおもちゃのゴキブリの方がリアルに見えるのではないか?と思えるぐらいのゴキブリ表現ですので、

CGが動き回っている以上の感覚は特にありませんので、その辺は安心してご鑑賞できるかと思われます。

それほどではないです

だったら、パニックものとしてのリアル感もないのでは?という感じですが、実際リアル感は一切ありません。

閉じ込められた船上をゴキブリというかCGからただただ逃げるだけの物語が86分間展開されていきます。

船上なので、逃げ場ないですが、とりあえず逃げます。
特殊部隊もいます

主人公は例によって過去に挫折を経験した元ヒーローで、この船には一応職員として乗り込んでいますが、

船長ともいまいち上手くいかずに蔑まれている、という状況です。

元ヒーロー
結構シブイです
ジン・ジアン

で、その船には、この元ヒーローの18歳の娘も同乗していますが、父親の事は極端に軽蔑していて、お父さんとは呼ばずに、名前で呼ぶ、という非常に険悪なムードが流れています。

ただ、この親子の間には、母親が無くなるときに父親は逃げていた(台詞のみの説明なので状況がいまいち把握できませんが)ようで、

そのせいで娘は母親の顔を実際には見れずに写真でしか見れないので恨んでいる、という過去があるようです。

短い作品で説明不足なので良く分かりませんが、要するに親子関係は最悪、という状況です。

で、その乗り込んだ船が、ゴキブリを研究している施設が入った巨大な船で、このゴキブリというのが、世界中で問題になっているごみの処理を一挙に解決するために改良されたゴキブリで、

完全にコントロールすることができ、ごみのみを集中して食べさせる事で、ごみを地球から無くしていく、

という漫画みたいなスーパーゴキブリとなっています。(ばい菌も大量発生しそうですが、、)

そんなスーパーゴキブリが既に大量に船内の隔離施設で飼育され、今まさに各地に送り届けるために輸送している、という事で、ゴキブリ満載の状態でパニックに突入していきます。

で、早速パニック状態になりますが、本作ではそれほど沢山の登場キャラクターが出過ぎてしまって処理が追いつかない、

というようなことは無く、それなりの登場人物がそれなりに(中には妙にあっさりと)見せ場を残して退場していきます。

その分、主人公親子のドラマと、諸悪の根源で権力者でもある若手のシステム開発者が、必要以上に個性をアピールしていきます。

開発者のイケメン(性格は外道レベル)
嫌みキャラはとことん嫌み

主人公親子は良いのですが、この悪役側のドラマが例によってやり過ぎ感が強く、必要以上に外道街道をまっしぐらに突き進みます。

もう、とにかく自分の命が助かるためなら、善人悪人関係なく、自分以外の他人の命を犠牲にしまくって自分だけを最優先にしてサバイバルしていきます。

とにかくこの諸悪の根源が、外道を極め過ぎていて、他のパニックものの作品でもなかなか見れないぐらいの底辺ぶりとなっています。

しかもこの外非道、後半になって何故かなんとなく少しだけ善人設定になっている、という消化不良感も残したりします。

で、いよいよ後半追い詰められた主人公は火炎放射器を担いでゴキブリに突進して盛り上がるクライマックスとなるのですが、

ここで品種改良されたゴキブリが驚愕の行動を見せます、、、

『おりゃぁぁぁぁぁぁ!』
『ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

!!!!!!!!

ゴキブリたちが、まるで統率がとれた群れのように一塊になって主人公に攻撃を加えてくるのです!!

主人公『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

主人公『ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

すると、、、、

!!!!!!!!!

!!!!!!
!!!!!

人型に!!!!

しかも、中国語で話しかけてきます!!

いったい、どういう構造になっているのか?どの部分で発声しているのか?言葉を考えているのは誰(何?)なのか?

というか、中国語を話すので、中国人(?)中国ゴキブリ(?)

絶句、、、

という感じで、色んな意味で驚愕のクライマックスとなっています。

ただ、、、、

色んな疑問が沸き起こる中、ゴキブリと面と向かって対話している復活したヒーローの姿にも驚愕ですが、、、

18歳の女子高生を演じたジャン・イーシュエンが、、、、、

実は28歳という見かけの若さが一番驚愕でした!

!!!!
ジャン・イーシュエン

作品情報

2020製作 中国製作 昆虫パニック

監督 ツイ・イェンロン

出演 ジン・ジア、ジャン・イーシュエン、ジー・ヤーウェン

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