おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
服役し処刑執行寸前の名探偵が、難事件を解決するために一時的に現場復帰するサイモン・ヤムとクララが共演した(王朝の陰謀)のような武侠サスペンスアクション!!



作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、サイモン・ヤムとクララが共演した武侠サスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
唐朝時代、深刻な干ばつを改善するために行われた祈祷師による雨ごいの儀式中に、謎の妖怪【九の頭の悪魔】が現れ、儀式に参加中の人々が襲われる事件が発生する。
その難事件を解決するために選ばれたのは、処刑寸前の死刑囚ドグで、その類まれな頭脳を使って捜査を開始するが、
その事件を調べるうちに、国家を揺るがす大きな陰謀へと行き当たるのだった!?

監督は、(唐刀記)や、(ハードナイト)(詳しくはこちら)の製作者でもあるフェイ・シャオと、


(血戰狙擊嶺)や(蛇島狂蟒)等のリー・ジーウェンの共同監督で、緊迫感のあるサスペンスドラマを演出しています。


主人公の名探偵役は、(ゴールドフィンガー巨大金融詐欺事件)(詳しくはこちら)や(極道統一)(詳しくはこちら)等のサイモン・ヤムで、
現役バリバリの存在感で、利発な主人公を好演しています。



怪しい謎の権力者役で、(暗殺)(詳しくはこちら)や(ハンターエンジェルズ)(詳しくはこちら)等のクララ(クララ・リー)が登場し、華麗な魅力を振りまいていきます。



で、主人公をサポートする女性役で、(瓜娃子:吓死宝宝鸟)や(前任3:再见前任)等のゼン・メンシュエが登場し、主人公に密かな恋心を抱いていきます。



で、サイモンの助手役で、中国で人気の歌手、ハンク・チーが登場し、愛嬌を振りまいて行きます。

で、もう一人の助手役で、(千里不留行)や(亲爱的司丞大人)等のスー・ジェンホワが登場し、険しい目つきでサイモンを見つめてきます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、唐朝時代の長安、深刻な日照りによる災害に苦しんでいた朝廷は、
高名な祈祷師による雨請いの儀式を行い、成功したかに思われたが、実はその雨は桐油(きりあぶら)で、
儀式に参加していた民衆が、怪しむ間もなく闇夜から【九の頭の悪魔】が現れて、民衆や高官ルオに襲い掛かり命を奪われる大惨事シーンから始まります。



この不可解な事件を早急に解決するため、高名な名探偵ながらも、ある罪を犯して投獄され、明日処刑されてしまう、
というギリギリの状況のドグ(サイモン・ヤム)が、監獄から呼び出されます。

既に世捨て人のような状態になっているドグですが、その事件に何かを感じたのか、罪が軽減されるという事もあり、本格的に捜査を受ける事になります。

で、一応囚人という事で、監視役でお調子者っぽいキャラクターのハンク・チーとシリアスキャラクターのスー・ジェンホワが付けられますので、
この三人が臨時捜査チームのようなトリオを組んで捜査を進めて行く事になります。

で、まずは現場を訪れ、そこに残された香料の痕跡を見つけ、香料の専門家である遊郭の遊女を訪ねます。

この人物は香を焚いて、客に幻覚を見せて自身を絶世の美女のように見せるという、香料の専門家で、その知識量の多さで、
事件に使われた香がチョウセンアサガオのもので、その毒素によって、人の心を操るぐらいの効果がある事を突き止めます。

で、そのチョウセンアサガオ流通の要となるのが、闇夜に浮かぶ怪しい繁華街、夜市で、手がかりを求めて三人は夜市へと向かいますが、
その道中、独自に捜査を進めていた事件で命を失った高官ルオの妻の妹ゼン・メンシュエもなんとなくメンバーに加わります。


そして到着した夜市は、一般市民と指名手配の犯罪者等が共存し、住民全員が仮面を被って暮らしている、という実に怪しい街で、
そこを取り仕きるボス、イェ(クララ)に会いにいきますが、非常に妖術や武術に長けた人物で、ドグ達は話を聞く事も出来ずに悪戦苦闘する事になります。




で、既に策を講じていたドグによって、なんとか面会にこぎつけた捜査チームは、チョウセンアサガオの売人の居所をゲットし、
売人の情報から、そのほとんどを納品している名家を割り出します。

そして、その堕落した名家を調べる事で、やがて国を揺るがすような陰謀と、さらにその影に潜む驚愕の事実が浮き彫りになっていく、、、、
、、、、というのが、大体の大筋となっています。


キャラクターは変わっていますが、ほとんどアンディ・ラウ主演、ツイ・ハーク監督のコンビによってスタートした(王朝の陰謀)シリーズと同じような内容で、
囚われの身から捜査官に返り咲いて、ワケアリの助手たちと共に不可解な事件の捜査を進めながら、要所でアクションシーンが入る、
という、言われなければ(王朝の陰謀)の最新作と勘違いしてしまいそうなぐらいに酷似した設定の作品となっています。


さらに、本作もサイモン・ヤムという香港映画の現役スターが名探偵を演じ、物語の重要人物としてクララまで登場しますので、キャスティングも豪華な作品となっています。


事件自体も(王朝の陰謀)で見た事があるような事件ですので、一応ミステリーものではありますが、新しい人物が登場する度に新事実が発覚する、
という、物語進行になっていますので基本的には推理は不可能なミステリーとなっています。

ただ、後半になって来ると、知っている人物の知らなかった一面が次々と発覚し、しかもその事実が、ことごとく事件の前提をひっくり返し、
物語の根幹をひっくり返すような大どんでん返しばかりなので、驚きを通り越して、逆に一挙に冷めてしまう可能性もあるぐらいの、連続どんでん返しとなっています。

しかし、最後まで鑑賞すると本作の英語題(HE MAN’S SECRET)の意味も、誰の事を刺しているのかも分かりますので、
なんとなく小出しにしていた秘密が、最終的にスパッと明らかになる、というちょっとした爽快感は得られる内容となっています。

武術アクションに関しては、近年の配信系中国作品と同様に、ワイヤーで操られるがままに身をゆだねるパペットワイヤーアクションと、
激しいカット割りの合わせ技ですので、何をやっているのか良く分かりませんが、一応妖術的な表現もあったりで、それなりの緊迫感は感じられるアクションとなっています。


という事で、(侠客 闇狩り)という邦題はなんとなく違うような気もしますが、(王朝の陰謀)シリーズがお好きな方でしたら、
しっかりと楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
2023年製作 中国製作 武侠サスペンスアクション
監督 イー・ジーウェン、フェイ・シャオ
出演 サイモン・ヤム、クララ・リー、ゼン・メンシュエ、ハンク・チー、フー・トンフェン


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