お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
主人公が選択する二つの現実を同時進行で描く、レディプレイヤー1のタイ・シェリダン主演サスペンスアクション!!
作品紹介
2018年11月6日公開
今回ご紹介するのは、(レディプレイヤー1)の主演で知られるタイ・シェリダン主演のサスペンスです。
それでは、まずはあらすじから、
ハーパー(タイ・シェリダン)は、母親が乗った車が事故を起こし、昏睡状態に陥ったことで継父を恨んでいた。
そこで、ある夜、バーで知り合ったアウトロー、ジョニー(スティーヴン・モイヤー)に継父を殺害してくれたら2万ドル出すと約束する。
そして、翌朝、自宅に現れたジョニーに対して、一緒に継父殺害の旅に出かけるのか、
それとも、もう一つの選択として、殺しの依頼は撤回し、自宅にとどまるのか、という二つの選択を選ぶ。
しかし、物語が進むにつれ、この二つの選択肢は微妙に交差しだすのだった、。
(0:34レイジ34フン)や(トライアングル)など、ちょっと変わったB級サスペンスで有名なクリストファー・スミス監督作品です。
二つの選択肢を同時進行(実際は少しづつ代わる代わるです)で描く、という発想が一風変わったサスペンス作品となっています。
継父殺害依頼を、翌日断るのか、そのまま依頼するのか、という二択ですが、あまり違和感なく、自然に交互に物語が進んでいきます。
後半になって、両方の物語が微妙に関係してきますが、その辺の展開も割と上手くまとまっている感じでした。
度々、ブライアン・デ・パルマ監督作品のような分割画面が出てきたりしますが、作品内容的に非常に効果的で興味深く鑑賞できました。
ただ、発想は面白いのですが、元になっている物語が、正直それほど新鮮味のある物語でもなく、
特に目立った展開もないので、その選択肢表現の演出がなければ、何という事もない、ストーリーというのがちょっと残念です。
ですので、鑑賞中は、「おっ」とは思いますが、
それ以上の事は感じない、というかむしろ、面白味にかけるとさえ感じてしまいます。
田舎街近辺が舞台となっていて、綺麗な自然や、ラスベガスなども出てきたりして、
ちょっとしたロードムービーっぽい雰囲気も持っていたりして、分割画面なども含めて映像表現は結構凝っている作品ではありますので、
これでストーリーがもっと興味を引くような展開があれば、傑作になったかもしれませんので、やはりもったいないですね。
せっかくブレイク前のタイ・シェリダンをキャスティングできたのに、そういったキャスティングの面でももったいないです。
というわけで、傑作というわけではありませんが、ちょっと変わった作品をお探しの方でしたら、十分楽しめる作品だと思われますのでご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2016年製作 イギリス・南アフリカ製作 サスペンス
監督・脚本 クリストファー・スミス
出演 タイ・シェリダン、スティーヴン・モイヤー、エモリー・コーエン、ベル・バウリー
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