トゥルーライズ (TRUE LIES)141分

投稿者: | 2021年12月10日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

大統領直属の凄腕スパイが妻の浮気調査という脱線ぎみのコメディ路線へと横道に反れながらも、いつの間にかしっかり本題に戻っている、というキャメロン監督の手腕の光る笑いとアクションが絶妙なバランスの大作アクション!!

作品紹介

1994年9月10日公開

今回ご紹介するのは、アーノルド・シュワルツェネッガージェームズ・キャメロンの黄金コンビによるスパイアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

コンピューター会社のセールスマン、ハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、家庭ではうだつのあがらない夫として扱われているが、

実はその正体は、大統領直属の国家機密保安組織【オメガセクター】のエリートスパイだった。

そんなある日、愛する妻に浮気の疑念が沸き上がり、真相を確かめるために、国家権力を使って大掛かりな調査を開始する。

一方、中東でテロリストとして暗躍する【真紅のジハード】のリーダー、アジズは潜入捜査を進めていたハリーを不審に思い、

ハリーの背後にも迫っていた、、、、!?

この目で浮気を疑われたら、もう身動きできません!

ジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演という(ターミネーター)以来の名コンビの超大作スパイアクション作品です。

出演はシュワルツェネッガーと奥さん役に(ハロウィン)等のスクリーミングクィーンを経た後、(大逆転)、(ワンダとダイヤと優しいやつら)など、

名コメディエンヌとしても活躍していたジェイミー・リー・カーティス

近年でも新しいシリーズの(ハロウィン)(詳しくはこちら)、(ハロウィンkills)(詳しくはこちら)などで大活躍中です。

本作の奥さん役は、開始当初は地味な脇役に見えて、中盤以降大活躍しだし、最終的には準主役級の存在感を発揮していく、という非常に重要な役柄となっています。

もう流されるしかないジェイミー

で、その奥さんをだまして言い寄って来る偽スパイ、というかインチキ詐欺師役に(ターミネーター)や(エイリアン2)でもキャメロン作品に登場するビル・パクストン

こちらは完全にコメディパート専門ですが、非常にスケールの小さい詐欺師役が、スケールの大きすぎるシュワルツェネッガーと好対照で常に笑いを誘っています。

シュワルツェネッガー相手に調子に乗ってしまうビル

さらにコメディパート的な登場で、スタンダップコメディアンで(9か月)、(オーステンパワーズ)などのコメディ作品でお馴染みのトム・アーノルドがコメディ要素をバックアップしています。

相棒役はトム・アーノルド

で、個人的にはテレビシリーズ(レリックレイダー)シリーズなどで、(トゥームレイダー)のアンジェリーナ・ジョリーばりのお色気ムンムンで秘宝を探していたティア・カレルが敵組織の一員として

結構目立った活躍をしているのが嬉しいところです。

ティア・カレル。もう少し活躍が見たかった、、。

で、今回のシュワルツェネッガーは、表の顔は普通のセールスマン、しかし実態はエリートスパイ、しかも、家族にも正体を隠している、

という設定だけで、色々なドラマが生まれそうな心躍るキャラクターを演じています。

物語の冒頭は、シュワルツェネッガーのスーパーエージェントぶりが発揮されるような規模の大きな超絶アクションで、中東のテロリストとの戦いが描かれます。

ですので、そのままテロリストとの戦いが物語のメインになっていくのかと思いきや、そこから一転して、愛する妻の浮気を疑いだしたシュワルツェネッガーが、

妻の浮気調査のために国家権力を存分に使いだす、というコメディ路線へと突入していきます。

絶妙な角度で影に隠れて顔を見せないシュワ。夫婦です。
夫がまさかのスパイ!!!
戸惑う妻を背後に、スパイの表情に戻るシュワ!

脱線は脱線ですが、この浮気調査展開が、軽めではあるものの、非常にスリリングに描かれていて、笑いの中にしっかりと興味を引き付ける要素が盛り込まれています。

ですので、脱線しているはずなのに、次の展開が気になってしょうがない、という流石巨匠、という具合の名演出となっています。

ただの浮気調査シーンでこれだけ人を引き付けられる、という事自体が凄いです。

その軽め目の浮気調査になだれ込むようにして、奥さんを含めてテロリストが乱入してきます。

この浮気調査という脱線展開から、本線の対テロリスト展開への切り替わり方が、非常に秀逸で、脱線の浮気コメディを観ているといつの間にか、本線のクライマックスに向かっている

という全く無駄のない素晴らしい構成となっています。

で、本線のテロリスト編は非常に豪華なアクションの数々で、馬に乗って街中や高層ビルの中を走り回る追跡シーン(スパイにしては、どう考えても目立ちすぎですが、、)や、

戦闘機に乗って娘を救出に向かうシーンなど、当時無敵状態過ぎて、エイリアンさえ倒してしまって対等な敵が見当たらないシュワルツェネッガーのけた外れの規模に合わせたような

スケールの大きいアクションとなっています。

まるで自転車でサッとコンビニに行くように戦闘機に乗り込むシュワ!!
逃げ場無し!!

という事で、製作から期間を経ても、色あせない豪華なスパイアクション作品となっていますので、アクション好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、スパイ組織の上司役で(十戒)のチャールトン・ヘストンも少し登場しますよ。シュワルツェネッガーとそっくりですね。

ラストはハッピーエンド!!
スパイ夫婦誕生!!
チャールトン・ヘストン登場!!

作品情報

1994年製作 アメリカ製作 スパイアクション

監督・製作・脚本 ジェームズ・キャメロン

出演 アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、ビル・パクストン、トム・アーノルド、ティア・カレル、チャールトン・ヘストン

アクションのスケールがでかい!!
テロリストは少し可哀そうな、、、

その他のアーノルド・シュワルツェネッガー出演作品

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