【推薦!香港映画】イースタン・コンドル(東方禿鷹EASTERN CONDORS)98分

投稿者: | 2025年9月6日

おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

絶頂期のサモ・ハンが監督主演し、ユン・ピョウ、ラム・チェンイン、ユン・ワー、ビリー・チョウ、倉田保昭、コーリー・ユエン、ユエン・ウーピン、そして後に奥さんとなるジョイス・コウ等、超豪華オールスターキャストで製作した戦争アクション超大作!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、サモ・ハンキンポーが絶頂期にオールスターキャストで製作した戦争アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1976年、ベトナムから撤退したアメリカ軍は、現地の地下武器庫に残したままになっている大量の破壊兵器を秘密裏に処分するため、極秘作戦【イースタンコンドル】を発令する。

招集されたのは、アジア系の囚人ばかりで、刑の恩赦と引き換えに任務を受けた囚人たちは、決死の覚悟で任務に挑むのだった!!

監督と主人公の囚人メンサンを演じているのは、(サモ&ケニー人質に気を付けろ!)(詳しくはこちら)や、

霊幻道士)(詳しくはこちら)と同年のサモ・ハンキンポーで、戦争アクションにカンフーアクションを取り入れたオールスター映画という、

絶頂期のサモ・ハンにしかできないような豪華で勢いのある作品を完成させています。

サモ・ハンキンポー

で、途中から主人公一行に合流する役柄ながらも、中盤以降は、まるで主人公のように活躍するベトナム人青年役で、(検事Mr.ハー俺が法律だ)や

霊幻道士2)等の翌年のユン・ピョウが登場し、明るいキャラクターで素晴らしいアクションを披露しています。

ユン・ピョウ

で、主人公達と行動を共にするゲリラ部隊の女性リーダー役で、後のサモ・ハン夫人で、(レッドリベンジ)や

98分署レディコップス)等にも出演しているジョイス・コウが登場し、素晴らしい美貌とアクションを披露しています。

ジョイス・コウ

同じくゲリラ部隊の女性兵士役で、(誘拐同盟スクランブル5)(詳しくはこちら)や(黒海覇王花)(詳しくはこちら)等の

ハー・チーチュンが登場し、激しい戦闘を繰り広げます。

ハー・チーチュン

で、同じくゲリラの女性兵士役で、(レイド)(詳しくはこちら)や(新飛狐外傳)等のチウ・マンヤンが登場し、華麗なアクションを披露しています。

チウ・マンヤン

で、部隊を率いる隊長役で、(霊幻道士)シリーズや、(ドラ息子カンフー)(詳しくはこちら)等のラム・チェンインが登場し、

任務遂行や部下のためなら死も厭わない頼りがいのある隊長を演じています。

ラム・チェンイン

で、べトコン部隊の上官役で、(サイクロンZ)や(香港魔界大戦)(詳しくはこちら)等のユン・ワーが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

ユン・ワー

さらに、部隊の主要メンバーに、ビリー・ロウ、ユン・ケイ、ユエン・ウーピン、チャールズ・チン、チャン・コッキョン、チャン・ロン、シャオ・ホウ、チン・カーロ、カ・リー、

べトコン側の兵士役で、ビリー・チョウ、ディック・ウェイ、倉田保昭、フィリップ・コー、ウー・マ等、

一瞬しか映らない端役に至るまで、まさにオールスターな豪華キャスティングが実現しています。

そんな、スタッフ・キャストが製作した本作の物語は、1976年、ベトナム戦争終結に伴い撤退したアメリカ軍が、

現地の地下武器庫に保管されたままになっている大量の破壊兵器がべトコンに悪用される事を恐れ、秘密裏に現地に向かって兵器の処分を遂行する作戦

【イースタンコンドル】を発令するシーンから始まります。

この危険な任務に挑むのは、中国人大佐(メルビン・ウォン)率いる中国人正規部隊と、中佐(ラム・チェンイン)率いるアジア人囚人からなるならず者部隊の2チームで、

ならず者部隊が陽動を担当し、正規部隊が戦闘を担当する、という囚人たちにとっては、捨て石ともいえる任務ながらも、

作戦成功のあかつきには、恩赦によって自由の身分を得られるため、選りすぐりの10人が選ばれ参加します。

で、その部隊のリーダー格が、戦闘経験豊富なメンサン(サモ・ハン)で、絶妙な立ち位置で、ならず者たちを率いていきます。

で、いよいよ作戦開始という事で現地に航空輸送機で向かいますが、なんと現地の上空、既に隊員たちのほとんどがパラシュートで落下している最中に、

本隊である大佐の部隊が敵の攻撃によって全滅してしまい、作戦自体の中止が決定される、という物凄いバッドタイミングな指令を受けますが、

隊長である中佐は、既に落下している部下を見捨てることが出来ずに、中止命令を聞きながらも、自らもパラシュートで落下、そのまま任務を続行します。

しかし、落下後、囚人たちのリーダーであるメンサンにだけは、中止命令が下りている事を打ち明けますが、

今現在の状況で、その事実を仲間達に打ち明けるのは最善ではないと判断し、そのまま任務を続行する事になります。

そんな中、予定通りに現地ゲリラ部隊の精鋭三人娘と合流し、ゲリラの基地に向かい、そこでそれまでの作戦を変更し、

陽動ではなく、自らの部隊で兵器基地へと向かうべく、その所在地を知る男の住む村へと向かい、そこで陽気な青年ギッ(ユン・ピョウ)と成り行きで仲間となり、

秘密基地を知る男とも合流できますが、仲間内の何者かの裏切りによって、べトコン部隊の奇襲を受けて一人また一人、とベトナムの地で倒れていく、、、、、

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

サモ・ハンキンポーが自身で監督・主演し、当時のオールスターキャストで製作した香港映画では珍しい戦争アクション作品です。

前年に(上海エクスプレス)、その翌年に本作とオールスター大作を連発していた時期のサモ・ハン作品ですので、

まざに絶頂期に製作された作品で、ユン・ピョウラム・チェンイン、ユン・ワー、ビリー・チョウサモ・ハン作品ゆかりのキャストの活躍含めて、

その意気込みがひしひしと伝わって来る、勢いのある作品となっています。

物語展開的には、ならず者部隊が、敵地に存在する武器庫を爆破するため、決死の覚悟で任務を遂行する、というシンプルなストーリーで、

そこに個性的なオールスターキャストの魅力が散りばめられていきますので、それぞれの英雄的な活躍や、散り際が多くの見せ場を作って行きます。

アクション自体も戦争アクションがメインながらも、ユン・ピョウの身体能力を活かしたジャングルアクションや、

クライマックスの倉田保昭、ディック・ウェイ、ユン・ワーとの連続バトルや、サモ・ハンVSビリー・チョウからのユン・ワーとの激闘、

そして、本作でアクション女優として開花し、後にサモ・ハン夫人となるジョイス・コウの素晴らしい華麗なアクションと、

銃撃戦以外のアクションシーンも豊富で香港アクション的な面白みも満載の作品となっています。

特に、ユン・ワーは、本作での漫画チックな悪役キャラクターがブレイクし、翌年の(サイクロンZ)でも同じような役柄で強烈な印象を残し、

その後のイメージを決定づけるような大怪演を披露しています。

因みに、この個性的なキャラクターは、DVD特典映像のご本人のインタビューによると、サモ・ハンが全てキャラクターを考えてくれて、

そのおかげで世間で自分の名前を覚えてもらえるようになった記念すべきキャラクターとなったようです。

ただ、ハードな展開もある戦争映画という事でいうと、この名キャラクターは、あまりに漫画チック過ぎて作品内容から考えると、

ちょっと浮き上がっているようにも見えてしまうのですが、どうでしょうか。

そういう部分にもプラスして、本作サモ・ハン渾身作という事で、非常に見所沢山で、アクションも素晴らしく、

サモ・ハンユン・ピョウ、ラム・チェンイン、ジョイス・コウ等、登場人物のアクションもキャラクターも全てカッコ良く物語展開的にもワクワクするようなストーリーではあるのですが、

前年の(上海エクスプレス)等に比べて、戦争アクションというリアルな悲惨さが伴う題材で、当時の明るい香港映画の雰囲気そのままで作品世界を描いてしまうと、

ユン・ワーの漫画チックな悪役や、戦闘に参加する必要のないユン・ピョウのお気楽キャラクターや、ラストバトルで股間を蹴られて痛がるディック・ウェイ等、

普段の香港映画でよく見かける面白要素が、逆に全て作品世界から浮き上がってしまって、若干コントチックに見えてしまう、

という題材的に少し不釣り合いな面もある内容となっています。

シリアス過ぎるサモ・ハンに陽気過ぎるユン・ピョウが、同じ目的を持ったチームに存在するのも、ちょっと違和感がありますが、

オールスターの人数が多すぎて、それぞれの個性が描き切れずに画面に映る機会も少ないというのも、若干消化不良感を残す要素となってしまっています。

ただ、このちょっとアンバランスなごった煮感こそが、80年代当時の香港映画の魅力とも言えますので、

もし、今の時代にリメイクするとなると、恐らくシリアス一辺倒の全く別の内容になるのではないでしょうか。

というより、今製作すると恐らく中国軍関係のプロパガンダ的な要素が横やりで入って英雄バンザイ的な内容になってしまって娯楽要素はちょことっとだけになりそうですね、、、。

という事で、色んな意味で80年代当時の魅力を堪能できる戦争アクション作品となっていますので、未見の香港映画ファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1987年製作 香港製作 戦争アクション

監督 サモ・ハンキンポー 製作 レナード・ホー 製作総指揮 レイモンド・チョウ

出演 サモ・ハンキンポー、ユン・ピョウ、ジョイス・コウ、ラム・チェンイン、ユン・ワー、ビリー・ロウ、ハイン・S・ニュール、倉田保昭、ビリー・チョウ、ディック・ウェイ、チャールズ・チン、ユン・ケイ、ユエン・ウーピン、チャン・ロン、シャオ・ホウ、ウー・マ、フィリップ・コー、ジェームス・ティエン、モク・シウチョン、ミウ・キウワイ、ハー・チーチュン、チウ・マンヤン、チャン・コッキョン、チン・カーロ、カ・リー、メルビン・ウォン、ケニー・ホー

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