赤い影(DON`T LOOK NOW)106分

投稿者: | 2020年10月23日

お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆

映像の魔術師ニコラス・ローグが描く、水の都ベニスを舞台にしたオカルトサスペンス!!

作品紹介

1983年8月19日公開

今回ご紹介するのは、(地球に落ちてきた男)の巨匠、ニコラス・ローグ監督作品です。

それでは、まずはあらすじから、

赤いレインコートを着た姿で水の事故で娘を失ったジョン(ドナルド・サザーランド)とローラ(ジュリー・クリスティ)の夫妻は、悲しみが癒えぬまま、仕事の関係で水の都ベニスに来ていた。

ある日、霊感のある盲目の女性と出会い、娘が父親の身に迫る危険を知らせている、という。

一刻も早く、ベニスを離れるように、と。

その言葉を信じようとしないジョンだったが、やがてローラと連絡が取れなくなり、不穏な空気が漂い出し、身の危険を献じるようになるのだった、、。

水の事故で娘を失うジョン。この冒頭で既に監督の映像センスが爆発します。

日本ではそれほど有名ではないですが、本国イギリスではミステリー映画の名作とされているそうです。

映像派の監督、という事で、前半から断片的な映像を多数挿入していたり、抽象的な映像が続出したりと、独特の映像センスでミステリーを盛り上げています。

冒頭で娘を事故で亡くして以来、精神的に不安定だった夫婦が、仕事の都合で赴任した水の都ベニスが、

水の事故で娘を無くした夫婦のトラウマと重なり、不安感を煽ります。

この辺の不安感の煽り方が秀逸で、娘が着ていた赤いレインコートと同色の赤色が随所に登場し、

何か良くない事が起こりそうな予感が画面全体を立ち込めます。

また、ベニスのまるで迷宮のような街並みを走り廻る中盤以降は、観ている側も、自然と迷宮に迷い込んでしまったかのような感覚に陥ります。

この、絶妙な不安感と、ベニスの街を美しく、妖しくとらえた、カメラワークも素晴らしく、まるで絵葉書のようなカットが多数登場します。

そんな中で、盲目の霊媒師と夫婦が出会った事で運命は動き出しますが、この霊媒師が、なかなかの正体不明ぶりで、結局良い人なのか、悪い人なのか、良く分かりません。

後半にちょっとしたキャラクターが出てきますが、この人物の正体もはっきりとは分かりません。

さらに、主人公のジョンにも霊感があるようで、しきりに娘(と思われる)の赤い影を目撃しますが、その正体も全ては、はっきりと分かりません。

一応、ラストで分かる部分もありますが、それでは、全ての説明にはならない面もあるので、結構謎は残ったままになっています。

ベニスで娘に似た赤い影を追う

というように、本作は謎を解明する手掛かりが少なかったりしますが、それでも本国で名作とされているのは、やはり怪しさと、美しさのさじ加減が絶妙であるためかと思われます。

オカルト系といっても、グロいシーンなどはほとんどありませんので、ホラーっぽいイメージのジャケットですが、どちちかというとミステリー寄りの作品ですので、

そういった作品好きの方でしたら、十分楽しめると思いますので、機会がありましたら、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

随所に挿入される水難事故のシーン

作品情報

1973年製作 イギリス・イタリヤで製作 オカルトサスペンス

監督 ニコラス・ローグ 原作 ダフネ・ヂュ・モーリヤ

出演 ドナルド・サザーランド、ジュリークリスティ、ヒラリー・メイソン、クレリア・マタニア、モッシモ・セラート

妻は盲目の霊媒師と急接近していく

その他の霊媒師などが登場するオカルト作品

実在する霊媒師ウォーレン夫妻の活躍を描く(死霊館)はこちら

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