未DVD化のレア作品 【香港ニンジャ編 其の弐】

投稿者: | 2021年3月29日

皆さん、こんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。暖房器具など少しづつ使用しない日が増えてきましたね。それと共に花粉の季節が、、、。そう考えると少し憂鬱です。

さて、先日ふと古い年代のパンチの効いた邦画が無性に鑑賞したくなり、あれこれ悩んだ挙句に以前から興味のあった作品を鑑賞しました。

タイトルは、、

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形】 です。

1970年に公開されたハリウッドのゴシックホラーのような雰囲気を目指したオカルトホラー作品です。

主演は現在もバラエティなどで人気の中尾彬で、共演に松尾嘉代、中村敦夫など人気のスターが豪華共演している作品です。

冒頭で行方不明になってしまう兄を探して怪しい田舎の洋館を訪れた若いカップルが遭遇する恐怖を描いた作品で、その後続く【血を吸うシリーズ】3部作の第一弾となっています。

上映時間71分と非常にタイトながらも、ホラー作品として特殊効果を使用した恐怖演出や、次第に明らかになっていく事件の真相などのストーリー展開も十分楽しめ、

起承転結非常上手くまとまっている、今現在鑑賞しても、十分楽しめるホラー作品となっていました。

ハマーホラーや、楳図かずお先生のホラーコミックのような世界観を目指したようですので、その雰囲気は十分醸し出されていました。

DVDやインターネット配信などで、現在でも鑑賞しやすい作品ですので、ご興味のある方は是非ご鑑賞ください。

作品世界にグイグイ引き込まれますよ。

こわっ!

さて、(血を吸う)シリーズは今現在でも鑑賞し易い状況が整っていますが、世の中にはVHSバブル期にパッケージ化されたものの、その後DVD化はされずに忘れ去られようとしている作品が沢山存在します。

という事で、(未DVD化のレア作品)今回は前回に引き続き、(香港ニンジャ編 其の弐)という事で、

またまたカオスなアクション作品を少しご紹介したいと思います。

ただ、今回ご紹介しているアレクサンダー・ルー主演作品などは、前回メインでご紹介させていただいたノンスターのフィルマーク社作品に比べたら、

100倍以上楽しめる作品ばかりですので、アクションシーンだけでしたら、むしろお薦め、といっても良いぐらいの作品もありますので、

もし機会がありましたら、ご鑑賞をお勧めします。

でも、中古販売とかでVHSを購入しようとすると数千円ぐらいしてしまうので、そこまでして鑑賞するほどでもないような気がしますが、、、。

という事で、まずはアレクサンダー・ルー主演の作品から、、。

〇炎の勇者たち ニンジャハンター (NINJA HUNTER) 抱き合わせ映画が主流のフィルマーク社製作でありながら、荒唐無稽ではあるものの、少林寺と武当の戦いに、武当側の助っ人として忍者軍団を招集する、という意外にまともな展開で忍者が登場する時代劇カンフー作品。ですが、ジャッキーの(サンダーアーム)の劇中歌が無断で流れたり、変な特殊効果やエロティックな妖術が登場したり、と内容的にはB級感満載の作品。主演は早すぎた本格派、アレクサンダー・ルーなのでアクションは非常にハイレベルで楽しめます。

〇ニューヨーク市警特別捜査官スーパーニンジャ (THE NINJA SQUAD KILLERS INVISIBLE) こちらもフィルマークが製作したアレクサンダー・ルー主演の割とまともな忍者アクション。今回は現代のニューヨーク市警の特別捜査官であるルーが恋人の弟の誘拐事件を追って香港に渡り、試験薬の争奪戦に巻き込まれる、という刑事アクションが展開されながら、最終的に忍者に変身して戦う作品。やはり本作でもアクションはハイレベルなので、アレクサンダー・ルー主演作はフィルマーク社の中でもちゃんと観る価値のある作品になっています。

〇激闘!忍者暗殺団 (NINJA KIDS) アレクサンダー・ルー主演の忍者アクション作品ながらも本作はフィルマーク社製作作品ではなく、(少林寺への道)シリーズのカンフー映画の巨匠ジョセフ・クーの監督作品となっています。日本のある武家の世継ぎ争いに暗躍した忍者軍団が、その後中国に現れて、アレクサンダー・ルーも戦いに巻き込まれていくが、実はアレクサンダー・ルーはその日本人の由緒ある武家の跡取りで、その血を根絶やしにするために狙われていた、という意外に物語展開のある作品。因みに本作VHSは他のビデオメーカーから(ニンジャキッズ)という別タイトルで発売されていた作品を改題して別作品として発売された作品です。ジャケットイラストのセンスが独特ですね、、。

〇アレクサンダー・ルーのザ・ニンジャシティ (NINJA U.S.A) フィルマーク社製作、アレクサンダー・ルー主演の忍者アクションです。かつて命を救ってもらった恩人タイガーが、麻薬組織のボスとなってしまい、フィアンセまで誘拐されてしまったルーの怒りが頂点に達し、ついに忍者に変身する、という現代を舞台にしたリベンジ忍者アクション。

〇地獄のニンジャ軍団 クノイチ部隊 (亡命忍者)(嵐を呼ぶドラゴン)のチェン・カンタイ主演の忍者映画。レディ忍者による泥レスや過激な訓練シーンが見どころ。出演は他に日本から倉田保昭、台湾からレディ忍者作品で有名なヤン・ホイサンが登場。日本の伊賀忍者に狙われた富豪のボディガードの物語。ですが実際の物語にクノイチ部隊は登場しません。

〇地獄のニンジャ戦線 アマゾニア (NINJA:AMERICAN WARRIOR) ベトナム戦争帰還兵の麻薬組織のボスと同じくベトナム帰還兵の主人公が、部隊を香港に移し、因縁の対決を繰り広げる、というベトナム戦争映画と忍者映画を抱き合わせたフィルマーク社らしい作品。マシンガンを撃ちまくっている敵にも、忍者は日本刀だけでやっつけます。因みにアマゾニアなる女性キャラクターは完全に脇役です。

〇地獄のニンジャソルジャー (NINJA 8 WARRIORS OF FIRE) フィルマーク社お得意の抱き合わせ忍者作品。今回は姉を殺された妹の復讐劇を描いた作品に黒忍者と白忍者の戦いを絡ませたいつものように強引な忍者対決でラストを飾る作品。元ネタの(女王蜂)は有名な台湾映画のようです。VHSジャケットからは一切その内容は読み取れませんが、、。

〇ニンジャファントム・U.S.A. (NINJA,PHANTOM HEROES U.S.A.)フィルマーク社お得意の抱き合わせ忍者作品。今回は暗黒街の抗争を描いた作品と忍者アクションの混合。今回登場の忍者は完全に迷彩忍者、というか日本刀を持っている意外は忍者の要素が極めて薄い仕上がり。監督はブルース・ランバート、忍者パートの主演はグレン・カーソンという(地獄のニンジャソルジャー)のコンビ作。 

〇裏切りと復讐の暗殺軍団 ニンジャサンダーボルト (NINJA THUNDERBOLT) フィルマーク社お得意の抱き合わせ忍者作品。美術品の盗難を巡って富豪の親子と捜査官の戦いを描いたサスペンスアクション作品に実は、その登場人物たちは忍者でした、といういつもの展開。主演は日本から倉田保昭と多くのカンフー作品で主演しているワン・タオ。忍者パートのみフィルマーク社製忍者作品でしか見かけないリチャード・ハリソンが出演。

〇クラッシュ・OF・ザ忍者 (CLASH OF THE NINJAS) VHSのジャケットのパチもん感がMAXなフィルマーク社製忍者アクション。臓器密売組織のボスとその組織を捜査するスタローン似の捜査官の戦いの物語。額にアメリカの国旗と手裏剣の飾りを巻いた派手な赤忍者と普通の黒忍者のラストバトルは、フィルマーク社製の忍者アクションの中でも屈指の名勝負。そこのみですが、、。

というような感じになっています。

何故、香港映画で忍者映画が量産されたのか?は、おそらくハリウッドで(燃えよニンジャ)などをきっかけに起こった忍者映画ブームに便乗する形で、

台湾の旧作品の配給権を持っていたフィルマーク社が忍者シーンを新規撮影合体させてハリウッドに売って儲けようという商売根性のみで、製作されたと思われますが、実際その作品群が人気があったのかどうかは怪しいですね。

実際輸入版のVHSが存在していて、個人的にもアメリカに旅行に行ったときに、当時現地で購入してきたVHS(3倍速で収録されている粗悪な商品というところもフィルマーク社らしい)を未だに所有していますので、

販売自体はその辺のCDショップでされていましたが、実際に売れていたのかどうかは、やっぱり怪しいですね。

そんな経緯で製造されたVHSがDVD化されるはずもなく、基本的にはただの1本もDVD化されていません

それでも、海外では寄せ集めてDVDBOXなどに収録したパッケージが存在するので、恐るべしですね。

という事で、フィルマーク社の忍者作品は今回で一応終了しましたが、フィルマーク社、他にもキョンシーやらカンフーやらも製作していますので,またご紹介したいと思います。

ですが、このままの流れで次回またご紹介してしまうと、胃もたれしてしまいそうですので、

また、いつか改めてご紹介させていただきたいと思います。

それでは、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

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