未DVD化のレア作品 【ホラー編】

投稿者: | 2020年11月23日

皆さん、こんにちは、まぁくです。このところ急に暖かい日が続いた後に、また急に寒くなったりと温度差のある日が続きましたが、いかがお過ごしでしょうか。心に残る面白い映画などに巡り会えましたでしょうか。

私は、先日ブルーレイで発売された(死霊の罠)が結構気に入ってお気に入りですので、暫くしたら、また鑑賞し直そうと思うのですが、昨日ついに、その続編(史郎の罠)ではなくて(死霊の罠2ヒデキ)を購入しました。

で、早速鑑賞してみたのですが、これもやる気みなぎる、秀作和製スプラッターとなっていました。

ただ、今回はスプラッターホラーではあるものの、前作との直接の繋がりはなく、寂しく生きる一人の女性のサイコサスペンス的な物語を主軸としたホラー作品となっていました。

前作も登場したヒデキという子供の霊というか謎の存在は登場しますが、基本的には前作とは関係は無く、別な存在として登場します。

今回は、色々取り憑いたり、特殊メイク的に登場したり、普通の子供の姿で登場したり、とタイトルになっているように大活躍です。

結局、どういう存在なのかははっきりしませんでしたが、、。

とにかく、本作の魅力は重要な役どころで出演している佐野史郎の変態演技につきるかと思われます。

もう、結構やりたい放題といった感じで、本作の製作年が1992年という事で、伝説のテレビドラマ、(ずっとあなたが好きだった)の冬彦さん役でブレイクした年と同年ですので、変態演技が絶好調の時期です。

その存在感はまるで、主役かのように印象に残ります。

ある意味、その弾けっぷりが痛快ですので、他のキャストではこの魅力は出せなかったのではないでしょうか。

それと、本作はそのスプラッター描写が、前作よりもどぎつくなっていますので、

内容的にも女性の方にはちょっと向かないような表現になっていますので、もし、ご鑑賞されるようでしたら、注意して下さい。

前半で無理と思ったら、その先はあまり鑑賞しない方が良いかもしれないです。

そういった面でも、まだ和製スプラッターの表現としての限度がはっきりと確立していない時期の作品だという事を証明しているような気がします。

というように、本作は前作とはまた違った内容のスプラッター作品ですが、

本作もちょっと切なさの香る、秀作となっていますので、何かの機会がありましたら鑑賞してみてください。

ソフトが売れなくなって久しい昨今、今の時期にこういったタイプの過去の名作が、ブルーレイで発売されるという事自体が大変貴重な事なのだと思います。

さて、そんな幸運にもブルーレイ発売されたホラー作品とは違い、発売しても、どう考えても販売枚数を伸ばせそうにない残念なホラー作品は、沢山存在します。

ビデオバブル期にVHS発売はされたけれども、当然のようにDVD化はスルーされてしまった忘れられたホラー作品を10本セレクトして、少しご紹介してみたいと思います。

それでは、まずはブラムストーカー原作の作品から、、

〇シャドウビルダー (BRAM STORKER`S SHADOW BUILDER) 劇場公開作品。(ドラキュラ)のブラム・ストーカー原作で、主演は(ヘンリー)や、(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)でも良い感じで助演していたマイケル・ウーカー主演、しかもSFXは(ターミネーター2)などでも活躍しているジェイミー・ディクソンというメンツながらもDVD化にはならなかった不遇の作品。

〇アナザー・サイドストーリー ドラキュラ伝説 (BLOOD STONE:SUBSPECIES2) (パペットマスター)シリーズで有名なチャールズ・バンド率いるフルムーンエンターテイメント製作の吸血鬼ラドゥを主人公にした(サブスピーシーズ)シリーズの2作目。この後、シリーズは第3弾(サブスピーシーズ変種)と日本未発売の第4弾へと続きますが、おそらく日本で今後発売される事はないと思われます、、。

〇キャメロン (CAMERON`S CLOSET) 10歳の超能力少年キャメロンと地獄から蘇った悪魔、ザルスの戦い。SF心を擽るザルスの造形はなんと、(E.T.)、(エイリアン)などの巨匠カルロ・ランバルディ!!それだけで観る価値あります。

〇ナイト・エンジェル (NIGHT ANGEL) 地獄から蘇った女王、リリスは美しい姿に擬態し、ファッションモデルとして人間界に潜り込み、人間を滅ぼすために雑誌の表紙を飾る、という回りくどすぎる方法に、いったいいつ支配が完了するのか疑問な悪魔物語。特殊効果満載で、担当はな、な、なんと(アビス)のスティーブ・ジョンソン!!それだけで観る価値あります。

〇エドガー・アラン・ポーのホラー・ナイト・ストーリー (TWISTED TALES FROM EDGAR ALLAN POE) (早すぎた埋葬)、(黒猫)、(蛇)という3つのエドガー・アラン・ポーの原作をオムニバス形式で映像化したホラー作品。中でも生きながら埋葬されてしまった主人公の恐怖を描いた(早すぎた埋葬)は怖いです。

〇カミリオンズ (KAMILLIONS) 高名な科学者の開発した次元転送機の誤作動によって、博士は異次元へと飛ばされ、かわりに別次元のエイリアンクリーチャーが攻めてくる。しかも、次元転送機は限界を迎え、このままだと大爆発を起こす!!という設定だけでSF魂に火がついてしまうような娯楽作。

〇悪魔の復活祭 (THE STAY AWAKE) 11人もの女性を暴行殺害した服役囚が死刑執行された。しかし、魂は留まり、殺人ゴーストとして蘇った、というどこかで、聞いたことあるような設定のゴーストホラー。

〇スリープストーカー 砂男の恐怖 (SLEEP STALKER) 死刑執行直前に悪魔信仰の神父によって、砂男サンドマンとしての儀式が執り行われ、不死の存在となった男の物語、というどこかで聞いたことあるような設定のホラー。ジェイソン、フレディなどのホラーキャラクターとして定着を狙ったどちらかというとSFに近い作品。

〇ナイトウィッシュ (NIGHTWISH) 劇場公開作品。夢の中でどれだけ恐怖に打ち勝つことができるか、という訳の分からない実験を行う教授と学生たち。やがて、夢と現実が曖昧になり、、という(エルム街の悪夢)の設定を頂いた作品。教授はやがてマッドサイエンティストとして覚醒していく、、という展開は(死霊のしたたり)の設定も頂いているような、、。

〇スティーヴン・キングのナイトシフト・コレクション (STEPHEN KING`S NIGHTSHIFT COLLECTION) まるで素人が撮影したような短編集。VHSジャケットにはキング自身が『これは私の原作による短編映画の最高傑作だ!』とさも、本人がコメントしたように表記されているが、非常に怪しい2編で61分の作品。

という10本でした。

スティーヴンキングの短編以外は、どれも1980年代後半から1990年代前半に発売されたVHSばかりで、

ビデオバブル期のまだ上り調子だったころに発売された作品群です。

1996年にDVDプレイヤーの発売が始まってじりじりと販売台数を伸ばして2000年のプレステ2の発売でDVDのソフトの売れ行きが爆発的に伸びましたので、

1996年以降に製作された作品はすんなりDVD化されましたが、ビデオバブル期からこの1996年までに発売されていた作品は、

相当な商品としての価値のある作品以外は、DVD化から漏れてしまって、その後忘れ去られてしまっている作品がまだまだ沢山あります。

今回ご紹介した作品以外でも、まだまだ沢山ありますので、今後また改めて、ご紹介していきたいと思いますので、またお付き合いいただければと思います。

それでは、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

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