侵入する男(THE INTRUDER)102分

投稿者: | 2020年9月11日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

名優デニス・クエイドが、売却済の元自宅に狂気的に執着するサイコスリラー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、善人役を演じる事の多い名優デニス・クエイドの意外なキャスティングが見どころのサイコサスペンスです。

それでは、まずはあらすじから、

新居に引っ越してきたスコット(マイケル・イーリー)とアニー(ミーガン・ウッド)の夫妻は、引っ越し当日、購入した住居の前の持ち主チャーリー(デニス・クエイド)と出会う。

好印象だったため、親しくなり食事などにも誘う関係となった。

しかし、引っ越す予定だったはずのチャーリーは近くのホテルに宿泊し、一向に引っ越す気配はなく、関係が深まるにつれ、リフォームするスコットたちに色々と意見を言うようになっていった。

やがて、その関係は意図せぬ方向へと向かって行き、事態は取り返しのつかない状態となっていくのだった、、。

やたらと裏の森に出没するチャーリー

善人イメージのある名優たちのそれまでの自身のイメージを逆手にとった悪役演技を見せ場としたサスペンス作品です。

これまでも、(トレーニング・デイ)でそれまでのイメージを覆してアカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンや、

コラテラル)の殺し屋演技で、普通のタクシー運転手のジェイミー・フォックスとの対比が良かったトム・クルーズ

ファミリー向け作品のイメージから(ストーカー)でそのものずばりのストーカー演技で幅を広げたロビン・ウィリアムズ

などそれまで積み重ねてきた功績が大きければ大きいほど、従来と違うイメージの作品はそれだけ、意外性にとんでいて、有名俳優でありながら、誰も見たことのない演技を存分に楽しむことができました。

その意外性のある役柄が作品にとって良い結果を残すのかどうか、は作品によって色々だとは思いますが、本作に関しては、残念ながら全米公開時も評価的にはあまり好印象は無かったようです。

それでも公開週は興行収入2位となったようですので、他の作品に比べたらヒットした作品だと思われますが、日本では劇場公開さえされなかったぐらいですので、今いち話題性に欠けると判断されてしまったのかもしれません。

やたらと銃を待ちだすチャーリー

デニス・クエイドのなんかやばそう、なサイコ演技は、さすがベテランといった感じで安心感のあるサイコ演技(といっては変ですが、、)で、これぐらいの危なっかしい人なら、その辺にいそう、と思わせる説得力があります。

おそらく、批評的に思わしくなかったのは、非常に説得力のあるサイコ演技がありながら、物語展開が割と予想通りで想定以外の事はそれほど起こらない、と感じたからではないでしょうか。

せっかく、名優がそれまでのイメージを覆すような役柄を演じているのに、それを生かしたような展開にいまいちなっていないような、そんな感じでしょうか。

メーカー側もそういった感触があったので、本当は劇場公開したいぐらいのランクの作品だけれども、いまいち推しどころが弱い、といった判断し、劇場での公開を見送った、といった流れなのではないでしょうか。

異様に力の入ったDVD用ジャケットのデザインにその片鱗が伺えます。

未公開作品でわざわざ、昭和に劇場公開されたようなデザインのジャケットを手間暇かけて製作しているぐらいですので、

その時点で本作は広く劇場公開するのは諦めて、DVD販売を気合を入れて取り組んでいく、という方向に進んでいったのが伺えます。

決して面白くない作品ではありません

サイコサスペンスとして十分楽しめる作品にはなっています。

名優がイメチェンして主演していて、全米で2位にもなっていながら、日本での劇場公開は無し、

でも、DVDジャケットは何故か、かなり気合が入っている、

というなかなか見かけない扱いのパッケージソフトはそんな感じで鑑賞する側まで届いているのかもいれないですね。

というようなサスペンス好きの方でしたら十分楽しめる作品となっていますので、ご興味ありましたらご鑑賞ください。

チャーリーの狂気に気づき始める

作品情報

2019年製作 アメリカ製作 サイコサスペンス

監督・製作 デオン・テイラー

出演 デニス・クエイド、マイケル・イーリー、ミーガン・グッド、ジョセフ・シコラ

ついに二人で立ち向かう事になる

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