マー サイコパスの狂気の地下室(MA)99分

投稿者: | 2020年8月11日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

思春期にトラウマを抱えた中年女性の、凄まじい若者への執着を描いたサイコサスペンス!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、主演オクタヴィア・スペンサー、監督テイト・テイラーの(ヘルプ心がつなぐストーリー)コンビ、ジェイソン・ブラム製作によるサイコサスペンスです。

それでは、まずはあらすじから、

パーティを開くため、酒を調達したかったマギー(ダイアナ・シルヴァーズ)たち高校生グループは、たまたま通りがかった中年女性スー・アン(オクタヴィア・スペンサー)に代わりに買って欲しいと頼む。

すると、スー・アンは購入するだけでなく、自宅の地下室をパーティ会場として提供してくれることになるのだった。

打ち解けていく、スー・アンと高校生たちだったが、やがて、彼女の異常性に気づき始めるのだった、、。

怪しい名演技のオクタヴィア・スペンサー

(ヘルプ心を繋ぐストーリー)でオクタヴィア・スペンサーにアカデミー賞をもたらした監督の作品ですので、ゴールデンコンビ復活作、といったところでしょうか。

流石に中盤までの盛り上げ方は、アカデミー賞受賞の実績のある演技で、サイコな一面がジリジリと表面化してきてサスペンスを非常に盛り上げています。

オクタヴィア・スペンサーは近年の(ドリーム)や(シェイプ・オブ・ザ・ウォーター)でも善人のイメージの役柄が多く、本作のような完全に悪人のキャラクターは非常に新鮮でした。

例えば、善人役の多かったデンゼル・ワシントンが(トレーニングデイ)で大悪党役を演じてアカデミー賞を獲得したような、イメージを逆手にとったようなキャスティングではないかと思います。

さらにオクタヴィア・スペンサーは本作で製作総指揮も兼任するほどの力の入れ込みようなので、アカデミー賞をもたらしてくれた監督への恩義もあったのかもしれません。

高校時代のトラウマを払拭するように弾けるスー・アン

そんな本作ですが、物語中盤以降、少しづつ表面化しだしていたサイコパス面が一気に前面に出てきます

正直なところ、個人的には、それまで丁寧に積み上げてきたドラマ部分がいっきに後先考えない、単純なサイコキラーになってしまうので、ちょっと残念な展開ではありました。

この後半のがらっと変わった展開があるので、少女時代のいじめが原因でサイコパスとなってしまったスー・アンへの感情移入度が一挙にさめてしまい、同情心もなくなってしまって、ただのジェイソンやフレディをみているような感覚になってしまいました。

それまでのドラマで、善人そうだけど、ほんの些細な会話や、行動の合間に垣間見える微妙なサイコっぷりが非常に丁寧に描かれていたので、ちょっと個人的には残念でした。

あと、ジュリエット・ルイスも母親役を好演しており、スー・アンへの敵対心から後半で対決があるのかと思ったのですが、、。

というように、個人的には後半の展開は期待していたような展開ではありませんでしたが、前半はジリジリせまるサイコサスペンスで、

後半は情け容赦なく、勢いよく迫ってくる殺人鬼もの

という感じで展開を楽しみながら鑑賞すれば、十分楽しめる作品だと思います。

暑い夏の日に、背筋の凍るサイコサスペンスをお探しの方にはピッタリだと思いますので、ご鑑賞されていかがでしょうか。

普段のイメージを覆すサイコ演技

作品情報

2019年製作 アメリカ製作 サイコサスペンス

監督・製作・脚本 テイト・テイラー 製作総指揮 オクタヴィア・スペンサー

製作 ジェイソン・ブラム

出演 オクタヴィア・スペンサー、ダイアナ・シルヴァーズ、ジュリエット・ルイス、ルーク・エヴァンス

やがて異常性が表面化する

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オクタヴィア・スペンサーが優等生すぎる高校生と心理合戦をする(ルース・エドガー)はこちら

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