おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ジリアン・ホワイト、マイケル・J・ホワイト夫妻(実際に)が、人身売買組織に誘拐された娘を救出するため、ミッキー・ローク相手に薄めのバトルを繰り広げるクリスチャン・セスマ監督のサスペンスアクション!!
作品紹介
衛星放送放映題 ミセスソルジャー
今回ご紹介する作品は、ジリアン・ホワイトとマイケル・J・ホワイト夫妻が誘拐された娘を助け出す戦いに挑むサスペンスアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
地方で活躍する敏腕弁護士であるザラは、夫と娘と暮らし、幸せな日々を送っていたが、ある日拳銃を持った暴漢を撃退した事で、ネット上で話題になり大きく報じられる。
その映像が出回って以来、ザラは正体不明の暴漢に襲われるが、その雇い主は、かつてザラが経験した暗い過去に関係し、
やがて、娘が誘拐される事件にまで発展するのだった!?
監督は、(ハンターVSハンター)(詳しくはこちら)や(デッドヒート)(詳しくはこちら)等、薄めのB級作品でお馴染みのクリスチャン・セスマ監督で、
本作は以前の作品よりも少しドラマティックな物語展開を演出しています。
主演は、(ジャッキーブラウン)や(ネバーバックダウン)シリーズ第三弾(Never Back Down: No Surrender)等のジリアン・ホワイトで、
過去にトラウマ経験を持つ敏腕弁護士且つ、レディファイターという特殊な役柄を好演しています。
で、その夫役で、実際の夫でもありアクションスターとして(スポーン)や(トリプルスレット)(詳しくはこちら)等、
多くの作品で長年活躍しているマイケル・J・ホワイトで、実際の夫婦が同じ夫婦役という事で、息の合った所を演じています。
で、敵役として、近年はB級作品の同じような役柄での活躍が目立っている(エクスペンダブルズ)や(ザ・コマンドー)(詳しくはこちら)等のミッキー・ロークが登場し、
役柄的には最低野郎な悪党ぶりを発揮しています。
で、事件を追う刑事役で、(ビバリーヒルズコップ)や(沈黙の粛清)(詳しくはこちら)等のジェームズ・ルッソが登場し、
夫婦に寄り添いながら、悪党を追い詰めていきます。
で、ミッキー・ロークの部下役で、クリスチャン・セスマ監督作品常連の(ナイトクルー)や(セクション8リベンジミッション)(詳しくはこちら)等のポール・スローンが登場し、
今回は完全な悪党として印象を残していきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、敏腕弁護士であるジリアンが、顧客の利益を確保し、
順風満帆、しかも歴史教師で格闘家でもある夫のマイケルとは、本格的なトレーニングなども重ねて、文武両道、さらにマイケルの連れ子である娘オードリーとの関係も良好、
というまさに、幸せいっぱいの成功家族の日々が描かれるシーンから始まります。
ただ、この閑静な住宅街が広がる地域に、実は若い女性の誘拐、人身売買事件が問題となっていて、
その人身売買組織(といっても少数ですが、、)を束ねているミッキー・ロークが、身を隠すことなく堂々と視界の良い家屋で、犯罪に手を染めている、という街の暗い一面も描かれます。
にしても、監禁場所があまりに無防備な隙間だらけの小屋で、施錠も簡素な南京錠一つのみ、というスカスカ具合な上に、
若く体力のある女性10人近くに対して、見張っている側はポール・スローンたった一人、というどう考えても、
帰りたいと思った時にいつでも帰宅できそうな監禁場所
設定が、いつものクリスチャン・セスマ監督節が効いていて、鑑賞している側の想像力での補填が必要な作品となっています。
ただ、この監禁サスペンスと主人公達の物語は、なかなか重なる事は無く、とりあえず主人公達の幸せな日々が描かれた後は、
今度は、たまたまジリアンが訪れたコーヒーショップで、注文をした前の客が店員の元カレで、ストーカー化していたようで、
揉め事になり、興奮して銃を取り出し、止めに入ったジリアンに銃を向けてくる、という人身売買とは別の危機に陥ります。
で、勿論日頃から文武両道を極めているレディソルジャーですので、動じる事なく、速攻で銃を奪い、まるで退役軍人のようにカッコ良く銃を構えて、あっという間に撃退してしまいます。
で、その模様が監視カメラで撮影されていて、動画はあっという間に拡散、
数日のうちにジリアンは英雄として有名人になり、その動画を見たミッキーは、何かを思う、、、という流れでやっと人身売買事件とクロスしていきます。
で、勿論、本題としては、人身売買組織に娘が誘拐されて、ジリアンとマイケルの夫婦が救出するために組織に戦いを挑む、というのがメインになっていくのですが、
本作、ジリアンを際立たせるためなのか、このジリアン自身にも暗い過去があり、、、、
という感じで、ミッキー率いる隙だらけの人身売買組織とジリアンの因縁話に結構な時間を割いていて、
実際の救出劇になると、ほとんどアクションシーンも無く速攻で銃の打ち合いで決着がついてしまいます(少しだけ格闘もありますが、、)。
というアクションシーンがメインとはなりませんので、多くの観客が期待している、
マイケル・J・ホワイトとジリアン・ホワイトVSミッキー・ローク、ポール・スローンの格闘シーンや、本格的なガンアクション等の激しいアクションシーンがほとんどありません。
そこに行きつくまでのシーンでキレの良いジリアンのアクションの一部や、マイケルの高速アクション等、
少しだけ顔見世程度のアクションはありますが、一番の見せ場では、雰囲気だけで、ミッキー・ロークなんかは戦う意思さえ示さない、という肩透かしで、
一番の見せ場は、冒頭夫婦で見せる
イチャイチャスパーリング
という、
アクション映画を鑑賞したはずなのに、結局アクションシーンの印象はほとんど残らずに、
ホワイト夫婦のラブラブぶりだけが脳裏に焼き付く
という、非常にクリスチャン・セスマ監督らしい少しズレた作品内容となっています。
ただ、ジリアン・ホワイトの、他の監督作品ならキレの良いアクションを披露してくれそうな動きと存在感、
マイケル・J・ホワイトの意外に人間味のある落ち着いたサブキャラクターを演じるなんとも言えない存在感は、
今後の活躍を期待させてくれるような予感には満ちていますので、アクション映画好きの方や、レディースアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 レディースアクション
監督・製作 クリスチャン・セスマ
出演 ジリアン・ホワイト、マイケル・J・ホワイト、ミッキー・ローク、ジェームズ・ルッソ、ポール・スローン、プリシラ・ウォーカー
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