デッドヒート(PAYDIRT)86分

投稿者: | 2021年6月26日

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ルーク・ゴスとヴァル・キルマー共演による麻薬資金3300万ドルを懸けた争奪戦!!といいつつ、やはり共演はほんの少しなアクション少な目の騙し合い

作品紹介

2020年10月2日公開

今回ご紹介するのは、ルーク・ゴスヴァル・キルマーが共演した大金強奪アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

元麻薬カルテルの運び屋ダミアン(ルーク・ゴス)は、保護観察官の元、仮釈放の身となった。

5年前に消えた麻薬資金3300万ドルを回収するために、かつての仲間を集めるが、保釈の話を聞きつけた麻薬カルテルと、

ダミアン逮捕時に部下に犠牲者を出してしまったタッカー保安官(ヴァル・キルマー)の両方から終われる身となってしまう!?

ルーク・ゴス,、本作では製作も担当

B級映画専門スター、ルーク・ゴスと(元バットマン)ヴァル・キルマー共演のアクションサスペンス作品です。

ですが、名前の通ったスター俳優が共演している作品の多くの例にもれず、本作もガッツリ、の共演ではなく、ルーク・ゴスの物語に、

ヴァル・キルマーが少し絡んでくる、程度の共演作となっています。

DVDジャケットでは、いかにもガンアクションでのバトルがありそうですが、銃を撃つシーンさえラスト近くのほんの数分といった感じです。

しかも、ヴァル・キルマー自身の出演シーンは少ないのに、ちゃっかり娘役で、実際の娘を出演させる、という強引なキャスティングも実現しています。

おそらく、主演のルーク・ゴス自身が本作の製作も担当していますので、娘の出演と交換条件で出演してもらった、といったところではないでしょうか。勝手な推測ですが。

そんな子煩悩なヴァル・キルマーですが、本作の役柄は、ルーク・ゴスがかつて起こした事件で免職となってしまい、

今現在は他人にホームレスと間違われるぐらいに、落ちぶれているという役柄を演じています。

身なりはちゃんとしているので、全くそのようには見えませんが、そのかつての輝きを失ってしまった実際の姿に、見ていて切なくなってしまいます。

その雰囲気は、演技で出せるようなものではなく、何かの理由で何年間もどこかに引きこもっていた人が、十年以上ぶりぐらいで、人気のあるところに出てきた、

といった感じの終始うつむき加減の佇まいです。

ルーク・ゴスに恨みを晴らすために、執念を燃やし続けているようには到底見えないぐらいのうつむき加減です。

トム・クルーズ主演の(トップガン マーヴェリック)で、アイスマン役に返り咲いている、という事ですが、正直実際に鑑賞してみるまで、ちょっと心配になってしまいます。

昔の尖っていた時期は、色々良くない話もあったようですが、それでも、作品では逆にその尖ったナイフのような存在感が、見ていて痛快な作品もありましたので、

また輝きを取り戻して欲しいですね。

で、主演のルーク・ゴスの方は、相変わらずといった感じですが、今回は、おそらく(オーシャンズ11)シリーズのような軽妙な騙し合いミッション風の作品を目指したようで、

多分、ジョージ・クルーニーブラッド・ピットを目指したのではないでしょうか。

かつての仲間も、それぞれに個性的に描かれていて、3300万ドルゲットへ向けてインポッシブルなミッションを期待させてくれます。

ところが、中盤以降、まだまだ活躍を見せる前に、仲間たちが全員敵対する麻薬カルテルに全員捕まったあたりから、雲行きが怪しくなります。

全員捕まった挙句に、3300万ドルに繋がる重要な人物も殺されてしまい、いきなり行き止まり状態になります。

どうなるのかと思ったら、たまたまその場にいたヴァル・キルマーの銃乱射のおかげで、どさくさ紛れに全員助かります。

いきなり銃を乱射するヴァル

で、ヴァル・キルマーには情報を提供して、因縁話はあっさり終了。

で、3300万ドルの行方は?と思っていると、実はこうでした、という種明かしが口頭の説明で入って、物語は唐突に駆け足で終了となります。

その、実は、こうでした、の部分がメインで描かれているのが(オーシャンズ11)シリーズなのですが、本作ではその一番盛り上がるはずの部分は描かない

という大胆な、構成となっています。

キャラクターはしっかりと個性的で、物語展開も中盤まで面白く、さらにルーク・ゴスヴァル・キルマーという二大スターが出演しているのに、

後半の失速感が原因で、おそらく観ているほとんどの人が思い描いている物語展開とは全然違うところに着地してしまう

というある意味、作品自体が騙し合い、のような作品となっています。

それでも、騙し合いストーリーの雰囲気だけは感じられる作品とはなっていますので、B級作品好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、ずっと前から思っていたのですが、ヴァル・キルマーロン毛は似合わないので、ヘアスタイル変えた方が良いと思います。

ビッグスター二人の共演作にありがちなラストの一瞬だけの共演、、。そうじゃないかと思ってましたけど、、。

作品情報

2020年製作 アメリカ製作 アクション

監督・脚本 クリスチャン・セスマ 制作 ルーク・ゴス

出演 ルーク・ゴス、ヴァル・キルマー、ニック・ヴァレロンガ、ポール・スローン、マイク・ハットン

執念でルーク・ゴスを追うヴァル・キルマー

その他のルーク・ゴス出演作品

マイケル・J・ホワイト共演、キオニ・ワックスマン監督による沈黙シリーズのようなアクション(ザ・ハードウェイ)はこちら

ドルフ・ラングレンと共演したこじんまりとした戦争アクション(ウォーピッグス)はこちら

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