パラサイティック(MOTEL ACACIA)88分

投稿者: | 2022年1月6日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

人間の肉体を乗っ取り、新しい姿に変貌を遂げていく植物モンスターとのバトルを描いたフィリピン産のモンスターホラー!!

作品紹介

日本劇場未公開 

第32回東京国際映画祭 アジアの未来部門(モーテルアカシア)のタイトルで出品

今回ご紹介するのは、植物系のモンスターが人間をどんどん取り込んでいくホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

父から移民ブローカーの仕事を引き継ぐことになった青年JCは、受け継いだモーテルで、6人の移民の男女の管理をすることになったが、

モーテルの一室から異様な気配を感じ、その部屋に潜む驚愕の存在を知ることになる!?

父親から謎の管理人の職業を任される

2019年の第32回東京国際映画祭、【アジアの未来】部門で優秀作品賞を受賞したフィリピン製作のモンスターホラーです。

あなたが予想した結末は、必ず裏切られる

というDVDジャケット解説に釣られて鑑賞してしまいましたが、そこまで煽る程の予想外の結末ではなく、いたって良くあるタイプのモンスターホラーとなっています。

謎の施設で謎の存在に脅かされる人々

ただ、ジャンル的にはありがちですが、おそらく現地に伝わる植物の呪い的な民間伝承を現代に復活させ、それを吹雪に閉ざされた雪山にある無機質な広めの実験施設のような建物に限定して、

その閉鎖された空間で、民間伝承に登場するような植物の怪物と戦う事になる、というジョン・カーペンター監督の傑作(遊星からの物体X)のような設定で描いていく、

というところが特徴の作品となっています。

しかも、あまり説明を加えずにモンスターにいつのまにか寄生(?)されている、という疑心暗鬼展開も一応はありますので、そこは確実に影響は強く受けていると思われます。

謎の存在は、勿論出し惜しみします。

ただ、それをストレートにモンスターバトル展開に持っていけば楽しい作品になったかと思われますが、そうはせずに、

とにかく、その説明のない謎の建物で、説明なく管理人のような役目を担っている主人公の父から、その管理を受け継ぎ、

あまり説明なく、そこに留まっている移民の男女数名を、普段は白いベットに化けて、襲う人間を狙っているという謎の植物系モンスターに人々を生贄の様に差し出している、

という展開を延々と観ることになります。

謎のベット型モンスター。流石にこのベットでなるのは嫌ですね。

根本的に何故この管理人は人々をモンスターに差し出しているのか?

誰に雇われているのか?

そもそも誰が作った施設なのか?

など、物語を展開させるために必要な要素は何も語られません。

監督の俺の独特の世界観を見よ、という目線が見え隠れしますね

こういう独特の世界観を持った作品で、開幕当初は何をやっているのか分からずに、物語が進んで行くごとに状況や世界観が明らかになっていく、

という謎映画系の作品は、だんだんと明らかになっていく作品の世界観とストーリーが直結しているために、

通常ストーリー展開などは他言無用の場合が多いのですが、本作の場合、謎映画の割には前半で明らかになった世界観や設定以上の情報は、

中盤以降も大して説明されませんので、施設内で色々とバタついているわりには、一向に物語が展開せず、新たな秘密や発見などもありません。

疑心暗鬼が広がります。

そのために、88分という短めの上映時間の作品の割には、非常に時間を長く感じる作品となっています。

勿論、宣伝文句にあるような結末が裏切られる、というようなこともなく、散々人間を取り込んで変貌を遂げたり、新たに生まれたり、

と暴れまわるわりに予想通りの結末なので、売りにするには流石にちょっと厳しいかもしれません。

という事で、ハラハラドキドキで緊迫感が持続する、という作品ではありませんが、独特の雰囲気を持っている作品ではありますので、

遊星からの物体X)などがお好きな方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2019年製作 フィリピン・スロベニア・マレーシア・シンガポール・台湾・タイ製作 ホラー

監督・脚本・編集 ブラッドリー・リュウ

出演 JC・サントス、ヤン・ベイヴート、ニコラス・サプットゥラ、ヴィタヤ・パンスリンガム、ブロント・パララエ

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