タコゲーム(THE OCTOGAMES)89分

投稿者: | 2022年9月28日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1億人越えのSNSフォロワーを全て引き継ぐ権利を獲得するために、8つの命がけのゲームに挑む人々のサバイバルを描いた緊迫感薄めのスリラー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、1億人越えのSNSフォロワー獲得を懸けて命がけのゲームが行われるシチュエーションスリラーです。

それでは、まずはあらすじから、

インフルエンサーのジャックスプロが主催するゲームに色んな分野で活躍する参加者が集まった。

優勝賞品は、1億人越えのフォロワーとスポンサーを、そのまま引き継ぐ権利を得られる、というものだった。

しかし、参加者は、ゲームの開始と共に、このゲームが、脱落者がそのまま命を奪われる、という死のゲームであるという事に気付いていくのだった!?

あまりに直接的なあやかり邦題がイカす、シチュエーションスリラーです。

SNSをリサーチして選ばれた十数名のプレイヤー達が、優勝賞品である1億人越えのフォロワーとスポンサーを全て引き継ぐ権利を懸けて昔ながらのゲームで争います。

勿論、参加者たちは、このゲームの脱落者が、その都度殺されてしまう、という事実は知らずに集まっています。

まだ、楽しかった頃の参加者たち

で、ゲームの主催者兼絶大な人気を誇るインフルエンサーが、仮面を被ってルール説明後に、子供の頃にだれでもやったようなゲームを早速初めていきます。

で、和気あいあいとゲームが進む中、早速最初の脱落者が、おどけていたら、速攻で撲殺されてしまい、楽しかったゲーム会場は一気に地獄と化してく、

という感じで、オクトパスゲームが始まります。

オクトパスゲームとは、そういうタコのゲームが存在するのではなく、8つの誰もが知る簡単なゲームの総称で、

序盤で大勢の参加者を振るいにかけ、8人の決勝選抜者を選び、その8人が、8つのゲームに挑戦し、最終的に一人の勝ち残った優勝者を決める、というルールとなっています。

それぞれのゲームが、一人だけの脱落者を必ず決められるようなゲームばかりではないので、非常にルールが曖昧ですが、

そういう一人を決めにくいゲームは、脱落者が決まれば、なんとなく終わる、もしくは、なんとなく脱落者が一人決まる、

というアバウトなルールで、必ず一つのゲームで一人の脱落者が決まるようになっています。

物語的には完全な不具合ですが、そうする事で、同じことの繰り返しになりがちなゲームの進行を、それでも一つのゲームで一人、人数が確実に減っていく事で、

ゴールには向かっていっているような感覚が生まれますので、物語的には停滞感を感じる事なく、サクサクと鑑賞する事が出来ます。

ただ、8つもあって、それぞれのゲームのルールは分かっても、脱落者となってしまう決め手が曖昧なので、

勝敗への興味が薄れてしまい、結局途中で飽きてしまいますが、、、。

で、椅子取り家ゲームや、障害物競走などの分かりやすいゲームをこなしつつ、段々と分かりたくない本作のある法則が分かっていきます。

各キャラクターを演じるキャストの、、、

棒読み度合いが高い者から順番に死ぬ!!

ええっ!!

本作に漂うインディーズ感がなかなか半端なく、監督が脚本、製作、撮影、編集と全て自身でこなしていることからも、非常に低予算であることは一目瞭然なのですが、

端役キャストの素人感が物凄く、命の危険が迫っている状況でも、大して感情が表に出ません。

冷静沈着

ですので、正直どんぐりの背比べなのですが、それでも背の低いどんぐりは、それだけで死亡フラグの順位が最前列になっているのがすぐに分かってしまいます

主役近辺のキャストとその他大勢のキャストの表現力の違いに雲泥の差があるので、ある程度進めば、誰がクライマックスまで生き残るのか、がすぐに予想できてしまいます。

演技だけならまだしも、どう考えても人前に立つようなオーラが無さすぎるキャスト(というかスタッフ?知り合い?)も多いので、

ニュース番組等で、街頭インタビューを受けているような一般人が、そのまま銃で腹を撃ち抜かれているシーンを見るような、奇妙な違和感さえ覚えるようになっていきます。

という感じで、全体的にツッコミどころしかないような物語で、一つ一つを気にしていると、恐らく何一つ楽しめない作品ですので、

主催者側(ゲームの進行の現場の監視者)が斧を持った男一人と長距離ライフルを持った男(途中で女性にも変わりますが)二人の合計三人しかいないのに、

20人ぐらいいる健康な若者(一人だけ初老がいますが)が、何の拘束具等も装着されずに、薄そうな壁の建物から誰一人逃げようとせずに、バンバン命を落としていく、

という、そもそもの設定に違和感も感じますが、そこはとりあえずスルーしてしまって、足りない部分は鑑賞している側の大人の歩み寄りで補填する、

というB級作品特有の楽しみ方で鑑賞するのがベストかと思われます。

そう思って観てみると、テンポ自体は良くサクサクと鑑賞できる作品で、意外と楽しめてしまいますので、

シチュエーションサペンス好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

本作のような作品を鑑賞すると、(ソウ)シリーズのような同ジャンルの作品の完成度の高さを再認識できてしまいますよ。

作品情報

2022年製作 アメリカ製作 シチュエーションサスペンス

監督・製作・脚本・撮影・編集 アーロン・ミルテス

出演 レイシー・ハートセル、アリソン・シュラム、ヘンリー・ハガード、 アリス・レイヴァー、ブラッド・ベレミジャン

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