お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
様々なSF映画のパロディを詰め込んだ、MGM製作のB級魂溢れるスペースオペラ！！観ているだけで楽しい娯楽活劇！！
作品紹介
1984年5月26日公開
今回ご紹介するのは、様々なSF映画の有名作の設定を取り入れた、B級魂溢れるSFアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
銀河は深刻な水不足となり、貴重な水資源を管理しているテンブラー帝国が各惑星を牛耳っていた。
そんな中、テンブラー帝国に抗う抵抗組織が誕生した。
ジェイソン（ロバート・ユーリック）をリーダーとする宇宙海賊たちだった。
ある日、ジェイソン達は強奪しに押し入った帝国の宇宙船で、帝国のプリンセスに出会ったことで、
帝国の命運を左右するお入れ騒動に巻き込まれる事となるのだった！？
メジャースタジオであるMGM社が製作した、B級魂溢れるSFハチャメチャ活劇です。
とにかくハチャメチャといった感じで、パロディと言っては聞こえは良いですが、
要するに、色んな有名SF作品の良い所を頂いて、自分たち流に面白おかしく描いた冒険活劇となっています。
着ぐるみや特殊効果などが盛りだくさんで、作り物丸出しですが、それを勢いで押し切ってしまうような楽しさが全編に溢れています。
ですので、どこかで聞いたこと、観た事あるような設定が多数でてきますが、その辺も観ているうちに気にならなくなるどころか、
次はどの作品のパクり、いや、頂き設定がでてくるのか、むしろ期待してしまったりします。
まさに、B級活劇とは、こうあるべき、といった作品となっています。
主人公たちも、おそらく（スターウォーズ）のあのキャラクターそのままで、感情移入しやすいですし、
メンバーの中に若き日のアンジェリカ・ヒューストンとロン・バールマンが混じって、元気なアクションで見せ場をさらっています。
特にアンジェリカ・ヒューストンは無礼なならず者に対して電光石火の必殺ブレードもお見舞いするカッコ良いシーンがありますので必見となっています。
ロン・パールマンも後のヘルボーイとは思えないイケイケの若者キャラで別な個性を発揮しています。
物語的には、水を求めて帝国軍と反抗勢力というか海賊が戦う、というシンプルな大筋ですが、
そこに帝国軍のプリンセスの父親捜しに巻き込まれる形で主人公達が合流して、父親捜しを手伝っているうちに、
奴隷として売られそうになったり、時間のねじれる空間に迷い込んだり、と大冒険の末に、
水の溢れる星にたどり着く、という展開となっています。
ラストの星にたどり着くシーンでは、
「そうくるか」と、少しジーンとなります。
あまりに物語がテンポが良く進み、見せ場も多いので上映時間の94分が短く感じてしまうぐらいでした。
ということで、予算が少なくても、パクリでも、特殊効果が作り物丸出しでも、面白い娯楽作品はできるのだ、
という一つの見本のような作品となっていますので、B級作品好き、娯楽作品好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
予想外に楽しめる作品ですよ。
でも、知名度は極めて低いですね、、。
作品情報
1984年製作 アメリカ製作 SFアクション
監督・脚本 スチュアート・ラフィル
出演 ロバート・ユーリック、アンジェリカ・ヒューストン、ロン・バールマン、メアリー・クロスビー、マイケル・D・ロバーツ
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