【B級監督列伝!】常に水準以上の娯楽作!娯楽映画専門、サイモン・ウェスト監督

投稿者: | 2020年11月30日

皆さんこんにちは、まぁくです。流石に気温も急激に低くなってきて布団から出たくない日々になってきましたね。先週ぐらいに急に暑い日が続いて扇風機を回していた記憶がありますが、もうすでに懐かしい思い出みたいになってます、、。

さて、大作映画の公開延期がまだまだ続く中、公開する作品がないためか、元々公開する予定があったのかわかりませんが、

シュワルツェネッガー主演の(トータル・リコール)の4Kデジタルリマスター版が全国区でリバイバル公開されています。

4DXとか3D立体版ではなく、普通の4Kリマスター版です。

なかなか、の英断ですね。

4KULTRAのソフトが発売される、とかだったら普通の事なのですが、

劇場で大々的に宣伝費をかけて(トータルリコール)が今公開される、という事自体が、割と快挙なのではないでしょうか。

一応、チラシにには公開30周年記念、と記載されていますが、そんな事記念してたら、全ての作品に記念日が常に存在します。

正直、それなら、外に劇場公開してもおかしくないような未公開作は一杯あるような気がするのですが、どうなのでしょうか。

個人的には(トータルリコール)はポール・バーホーベン監督やり過ぎ暴走感がB級魂を擽られて大好きな作品ではあるのですが、

今現在、映画館で鑑賞料金1900円で公開するには、4Kリマスターだけではちょっと魅力にかけるような気がします。

どう考えても後ほどソフト発売されそうですし、4Kだと自宅でもかなり綺麗な画質で鑑賞できますので。

といいつつも、公開するからには、やはり大ヒットはして欲しいですね。

アニメの人気作だけが飛びぬけてヒットしている状況に切り込んでいって欲しいものです。

さて、【B級監督列伝!】今回は、

メジャー作品や、そこそこメジャーな作品、最近ではちょっとマイナー気味の作品まで一貫して娯楽道を進み続けるエンタメ監督サイモン・ウェストについて、劇場用に製作された監督作品に絞って少し振り返ってみたいと思います。

正直、タイトルは知っているけれど、

あ、その作品の監督さんって、サイモンウェストって人なの、へぇー。

で終わってしまいそうな、あんまり余韻を残さないポップコーン片手に楽しめるような作品が多いですが、、。

サイモン・ウェスト監督

それでは、年代順に、まずは、

〇1997年製作 コンエアー (CON AIR) 長編監督デビュー作にして、当時一番勢いのあったジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演、ジョン・キューザック、ジョン・マルコビッチ共演の超大作アクション。極悪人とたまたま一緒に航空機で護送されたタフガイ囚人ニコラスが、ハイジャックされた機内で孤軍奮闘するという、同年公開の(エアフォースワン)とそっくりな作品。大統領と囚人で主人公はまるで立場が違いますが。まるで結んでいない弁髪みたいなヘアスタイルのニコラス・ケイジが印象的。

〇1999年製作 将軍の娘 エリザべス・キャンベル (THE GENERAL`S DAUGHTER) ネルソン・デミルのベストセラー小説の映画化作品。(パルプフィクション)以降人気が復活してノリにノッていた時期のジョン・トラボルタ主演、マデリーン・ストウ共演。陸軍犯罪捜査部(CID)という軍内部の犯罪を捜査する特別な身分の主人公が活躍する珍しい物語。確か、続編の企画もあるような記事をかなり前に目にしたような気がしますが、、、もうなさそうですね、、。

〇2001年製作 トゥーム・レイダー (LALA CROFT:TOMB RAIDER) 言わずと知れた、人気ゲームの映画化第一弾。アンジェリーナ・ジョリーの人気を決定づけた作品。その無敵ぶりがアンジェリーナ・ジョリーのイメージにピッタリ。父親のジョン・ヴォイトと親子共演してます。あと、ジェームズ・ボンドになる前のダニエル・クレイグも出てたりします。続編は監督がヤン・デボンに変わってなんだか微妙な感じに、、。シリーズはリブートされ現在も継続中。

〇2006年製作 ストレンジャーコール (WHEN A STRANGER CALLS) (ウォーターワールド)や(プレデター)シリーズなどで有名なジョン・デイビス製作作品。1979年製作の(夕暮れにベルが鳴る)のリメイク。オリジナルには1993年製作の続編(新夕暮れにベルが鳴る)も有り。あと、同じ都市伝説をもとにした2006年製作の別作品(夕闇にベルが鳴る)と、さらに同じ都市伝説をもとにした1974年製作の別作品(暗闇にベルが鳴る)とその作品の2006年に製作されたリメイク(ファイナルデッドコール暗闇にベルが鳴る)も有り。ベル、鳴りっぱなしですね、、。。

〇2011年製作 メカニック (THE MECHANIC) 1972年製作の同名チャールズ・ブロンソン主演作のリメイク。機械のように正確に暗殺を請け負う殺し屋ビショップが、世話になった恩師の息子を弟子として迎え入れるが、その恩師は組織からの暗殺の依頼でビショップ自身が殺していた。その事実を息子が知っているのか、いないのか、微妙な空気が流れる中、怒涛のラストになだれ込む、というオリジナルの緊迫感をしっかり継承はしているが、寡黙な感じのブロンソンとワイルドな感じのステイサムの個性によって微妙に雰囲気が変わっている作品。でも、オリジナルのジャン・マイケルビンセントと本作のベン・フォスターの配役も絶妙なキャスティングで緊迫感が常にあり、サスペンスを盛り上げています。しかし、続編の(メカニック ワールドミッション)は普通のステイサム無双映画になってしまって残念、、。ジェシカ・アルバ、トミーリー・ジョーンズなどキャストだけは豪華になってましたが、、。

〇2012年製作 エクスペンダブルズ2 (THE EXPENDABLES) 回を重ねるごとに人数が増えて、どんどん大味になっていく大作シリーズ。もうすでにポスターに顔が入りきれていません。お助けマン的にチャック・ノリスが出てくるシーンが神が降臨したみたいでテンションがMAXになります。あと、1で出演を断っていたはずのヴァンダムがラスボス役で登場。エキセントリックなキャラクターを演じています。地味にスコット・アドキンスも悪役で登場、ベテランの中で本当に動ける現役世代のアクションを披露しています。そろそろ4が観たいですね。ランボーはもういいです。

〇2012年製作 ゲットバック (STOLEN) (コンエアー)以来のニコラス・ケイジを主演に迎えた銀行強盗アクション。伝説の銀行強盗が、娘を人質に取られて、再び難攻不落の銀行に忍び込む、という割とありがちなアクション。流石にこのころのニコラス映画はすでにB級街道進んでいますので、割と突っ込み所満載になってます、、。

〇2015年製作 ワイルドカード (WILD CARD) 1986年製作のバート・レイノルズ主演(ビッグヒート)のリメイク作品。原作者ウィリアム・ゴールドマンが1986年版も、本作も両方脚本も執筆。主演はジェイソン・ステイサムで、(トランスポーター)でもコンビを組んだ香港出身コーリー・ユエンがアクション監督を担当、と意外と話題性のある作品。(ボルケーノ)や(6デイズ7ナイツ)、リメイク版(サイコ)などで主演していたアン・ヘッシュが出演していたりもします。

〇2017年製作 コードネームストラットン (STRATTON) ダンカン・ファルコナーの原作小説を本人自らの脚本で映画化したシールズアクション。主演は(キャプテンアメリカ)、(デビルズダブル)などのドミニク・クーパー。

〇2019年製作 ボルケーノパーク (SKYFIRE) 中国製のディザスターパニック作品。ディザスターものというより完全にヒーロー(女性ですが)アクション。ほとんど(トゥームレイダー)の続編ぐらいの主人公が活躍するご都合アクション。詳しくはこちら

という流れになっています。

個人的には限定公開だった(コードネームストラットン)以外は全て映画館で鑑賞しましたが、特ににサイモン・ウェスト監督作品だから、

という理由で鑑賞しに行ったのではなく、観たいと思った作品の監督が、たまたまサイモン・ウェストだった、という事になります。

要するに、娯楽作品好き、アクション好きの人が観たい作品を作り出す監督、と言えるのかもしれません。

過去作を振り返ると、そのあまりに潔い娯楽路線で、しかもどの規模の作品でも、

しっかりと水準以上に楽しめる内容となっていますので、確実に結果を残していっている作品群となっています。

多作というわけではないのに、ニコラス・ケイジジェイソン・ステイサム率が高い、という点も娯楽作品好きに好まれる結果となっていると思われます。

なかでもジェリー・ブラッカイマーと組んだ、(コンエアー)、アンジェリーナ・ジョリーの人気を決定づけた(トゥームレイダー)、

近年ではシルベスター・スタローンを中心としたアクション野郎総出演の第二弾(エクスペンダブルズ2)あたりが、最も輝いていた作品だったかと思われます。

数年おきに規模の大きめの作品を手掛けているようなので、そろそろ大作系の娯楽作が観たいところですね。

最新作の(ボルケーノパーク)はまさかの中国映画、という事でレニー・ハーリンと同じような道を歩んでいるような気がしなくもないですが、

逆に世界を股にかけて、活躍の場を広げているような気もするので、

今後もB級魂溢れるアクション好きを唸らせるそうな快作をどんどん製作していって欲しいですね。

それでは、本日もお立ち寄りいただきありがとうございました。

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