【香港映画】幽霊刑事(7号差館NIGHTMARES IN PRECINCT 7)86分

投稿者: | 2021年7月28日

お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

瀕死の重傷を負った刑事が、2年間の眠りから目覚めると、他人には見えない何かが見えるようになっていた!!(八仙飯店之人肉饅頭)のハーマン・ヤオ監督による心霊捜査官の活躍を描いたサスペンスホラー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ハーマン・ヤオ監督、アンディ・ホイ、ロレッタ・リー主演による心霊ホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

エリート捜査官のフォン(アンディ・ホイ)は、ある事件の捜査中に犯人の銃弾に倒れ、瀕死の重傷を負う。

それから2年間後に奇跡的に目覚めたフォンは、死んでいる人が見える能力が備わっている事に気づく。

捜査に戻ったフォンは、その能力を活かし、連続看護師殺人事件の犯人を捜査するが、捜査の過程で次の標的が、自身を献身的に世話してくれていた看護師オスカー(ロレッタ・リー)であると推測する。

オスカーの身を守るため、オスカーの務める病院に向かうフォンだったが、そこで対峙した犯人は、意外な人物だった!?

オスカーと良い雰囲気になればなるどどんどんフラグが立っていきます。

八仙飯店之人肉饅頭)の監督ハーマン・ヤオ監督の心霊サスペンスホラー作品です。

主演は歌手として活躍していて、邦画の(スワロウテイル)などにも出演していたアンディ・ホイ

ヒロインの看護師役に香港の薬師丸ひろ子と呼ばれて人気だった(孔雀王アシュラ伝説)などのロレッタ・リー

あと、DVDジャケットではまるで主演の一人のような扱いになっていますが、実際は完全にゲスト出演的に登場のフェニー・ユン

重要なお助けマン的なキャラクターを(ツインズ・エフェクト)などのチョン・ダッミンが演じています。

チョン・ダッミンは、基本的にコメディアンですので、登場するだけで、作品の色を笑い一色に変えてしまいますので、

暗くなりがちな本作の、コメディ色を強める重要な役柄となっています。

というわけで、本作は(人肉饅頭)で、あまりにどぎついグロホラーで一世を風靡したハーマン・ヤオ監督がグロ系から脱却して、

コメディ系の作品もイケる事を証明したような内容の作品となっています。

とはいいつつホラージャンルではありますし、後半、かなりヘビーな展開にはなりますので、突き放した感じはやはりハーマン・ヤオ作品印にはなっています。

18禁ホラー(3級片)を牽引し、ブームを作ったハーマン・ヤオ監督は、あまりに極端な内容の作品が多かったので、ブームの衰退と共に活躍の場がなくなるのか、と思われましたが、

その後ハーマン・ヤオ監督は、ホラー作品だけでなく、イップマンシリーズや、アンディ・ラウ主演の(ショックウェーブ)、

同じくアンディ・ラウ主演、ルイス・クー共演の(ホワイトストーム)(詳しくはこちら)など、活躍の場を広げていますので、

今現在になって才能が別な内容の作品で開花している人気監督となっています。

本作は、そんなハーマン・ヤオ監督が作品の幅を広げつつあった時期の作品となっています。

歌手として人気のアンディ・ホイ主演

で、作品内容ですが、邦題のイメージからアンディ・ホイが幽霊になって事件を捜査する物語を想像しますが、これが全く違っていて、

捜査中に瀕死の重傷を負った刑事が、2年間昏睡状態になり、ある日突然目が覚めてみたら、幽霊が見えるようになっていた、という物語となっています。

ですので、正しくは幽霊刑事ではなく、幽霊が見える刑事 です。

重要な日本語を端折りましたね、、。

というわけで、幽霊が見える刑事が、連続看護師殺人事件を捜査する事になります。

眠り続けるアンディ・ホイを2年間世話しづけてくれていた看護師がヒロインのロレッタ・リーですので、もう後半の展開は予想出来てしまいますが、とりあえず捜査が始まります。

ロレッタ・リーが眩しいですね

看護師ばかりを狙う連続殺人事件という事で、分かり易い特徴のある殺人ですが、手がかりはずっとなかったようで、

現在進行形の犯罪ですが、犯罪が繰り返されても、常に迷宮入りのような状態になっています。

そこで、アンディ・ホイが復帰早々に被害者にある共通点を発見します。

被害者は殺害される前に、皆空き巣被害にあっているようで、警察に被害届を出していたんです。

いや、それを発見できない警察も大概ですが、そういえばロレッタ・リー演じるオスカーも被害届を出している!

という事で、予想通り、なんだかんだと狙われたロレッタ・リーと殺人犯の攻防になります。

この辺の後半にかけての展開が、香港映画特有の先を急いでいる時の早回しの総集編のような展開で、

急激に物語が進行していきます。

意外な犯人の登場と、ミスリード、お助けコメディリリーフの再登場による思い出したかのようなお笑いシーン、と目まぐるしく展開していきます。

コメディリリーフのチョン・ダッミン

それまでの雰囲気がハードなサスペンス路線の流れできていましたので、意外な犯人、というか拍子抜けの犯人に、ラストで結構な脱力感を感じてしまいます。

ですが、本作はあのハーマン・ヤオ作品です。

あの最凶の(八仙飯店之人肉饅頭)で、グロホラーのブームを作った監督の作品です。

犯人逮捕で一件落着、で終われば良いものを、最後にわざわざ、一騒動展開させます

それまでの流れをぶち壊すレベルの騒動で、さらにそのシーンに重なるようにアンディ・ホイの切ない主題歌が流れる、という急激で痛烈な展開です。

幽霊が見える刑事という設定を最後までしがみつくす、後には何も残らないようなラストです。

もし、ご興味のある方は実際鑑賞してみてください。

なかなかのヘビーなラストとなっていますよ。

ジョニー・トー作品でお馴染みラム・シューも出てます

作品情報

2001年製作 香港製作 ホラー

監督・脚本 ハーマン・ヤオ 制作 レイモンド・ウォン

出演 アンディ・ホイ、ロレッタ・リー、ラム・シュー、サイモン・ルイ、チョン・ダッミン、フェニー・ユン

フェニー・ユンはゲストです

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