【推薦!】コカインベア (COCAINE BEAR)95分

投稿者: | 2023年12月27日

おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

(チャーリーズエンジェル)リメイク版のエリザベス・バンクスが監督し、レイ・リオッタの遺作となった実話を基にした非常にテンポの良い、アニマルパニックコメディアドベンチャー!!

作品紹介

2023年9月29日公開

今回ご紹介する作品は、実話を基にしたアニマルパニックアドベンチャー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1985年、麻薬組織の運び屋が、セスナに大量に積んだコカインをバッグに入れたままの状態で、ジョージア州の森に大量に投棄するという事件が発生した。

一方、その地域に住む絵を描く事が好きな少女ディーディーは、友人のヘンリーと共に、母親に黙って森の中の滝を写生しに出かけるが、

その森には、コカインを食べて狂暴化した熊が暴れ廻っていたのだった!?

監督は、俳優として(ハンガーゲーム)シリーズや(スパイダーマン)シリーズ等に出演し、監督としてリメイク版の(チャーリーズエンジェル)(詳しくはこちら)や(ピッチパーフェクト2)等、

話題作に出演監督し、大活躍しているエリザベス・バンクスで、本作でもその多才ぶりを発揮したセンスの光る映像演出で、

仰天の実話をコメディパニックアドベンチャーへと描き出しています。

エリザベス・バンクス

で、行方不明になった娘を探す母親役で、(ダークスカイズ)や(Mi3)のケリー・ラッセルが登場し、強い母親役を好演しています。

ケリー・ラッセル
ケリー・ラッセル

で、その行方不明になる活発な娘役で、(フロリダプロジェクト真夏の魔法)や(ザ・ターニング)(詳しくはこちら)等の名子役ブルックリン・プリンスが登場し、

狂暴なクマが暴れまわる森で追い込まれていきます。

ブルックリン・プリンス
ブルックリン・プリンス

で、ブルックリン・プリンスと一緒に出掛けるものの、なんとか逃げ延びてきた親友役で、実写ドラマシリーズの(ワンピース)や、

ディセンダント3)等のクリスチャン・コンベリーが登場し、ズッコケ気味の愛嬌のある少年役を好演しています。

クリスチャン・コンベリー
クリスチャン・コンべリー

で、事件の起きる森のたった一人のレンジャー役で、(エスター)や(ミリオンダラーベイビー)等のマーゴ・マーティンデイルが登場し、

高圧的な態度ながらも、熊とバトルを繰り広げる役柄を演じています。

マーゴ・マーティンデイル
マーゴ・マーティンデイル

で、コカインを密輸させていた元締めのギャング団のボス役で、本作が遺作となってしまった(グッドフェローズ)や(フィールド・オブ・ドリームス)の名優レイ・リオッタが登場し、

相変わらず、酷い目に合う悪役を好演しています。

レイ・リオッタ
レイ・リオッタ

で、そのギャング団の構成員役で、コカインを回収するために森にやって来る心根の優しい男役で、(黒い司法)や(ザ・アウトロー)等のオシェア・ジャクソン・Jr.が登場し、

酷い目にあいながらも、なんとかボスの命令を遂行しようとする律儀な男を好演しています。

オシェア・ジャクソン・Jr.
オシェア・ジャクソン・Jr.

で、レイ・リオッタの息子役で、(ハン・ソロ スターウォーズストーリー)や(オッペンハイマー)等のオールデン・エアエンライクが登場し、

マフィアの父に無理矢理社会に引き込まれる息子役を好演しています。

オールデン・エアエンライク
オールデン・エアエンライク

で、コカイン組織を追う刑事役で、(パーフェクトケア)や(Mr.&Ms.スティーラー)等のイザイア・ウィットロック・Jr.が登場し、

事件を追いつつ熊に遭遇する不運な刑事役を好演しています。

イザイア・ウィットロックJr.
イザイア・ウィットロック・Jr.

そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、1985年に発生した実話を基にした物語で、ドラッグの影響で訳が分からなくなった熊が、森を訪れた人々を襲う、

という突飛でシンプルな設定のストーリーで、個性的なメンバーが、おかしくなった熊と対峙する事になります。

本作、一応公開と同時にこのコカインベア事件についての詳細を説明した(Cocaine Bear: The True Story)というドキュメンタリーも製作されているようで、アメリカでは結構有名な事件のようです。

で、物語としては、まずは冒頭で、薬物を空輸で輸送中の密輸業者によって、コカイン入りのバッグが大量にばら撒かれるシーンから始まります。

で、そのコカインを訳も分からず食べてしまった熊が、おかしくなって暴れ出し、非常に危険な状態に陥ります。

そんな、危うい森の中に、主人公(と言ってもほとんど群像劇のような物語なので主人公に一番近い家族という感じです)家族の娘ブルックリン・プリンスと、

仲良しの少年クリスチャン・コンベリーの二人のキッズが、滝の様子を写生するためにやって来てしまいます。

で、無邪気な二人組は遊びながら、茂みの中で、コカインの袋を発見してしまいます。

で、テレビのニュースで、コカインが行方不明だと知っていた二人は、その袋がコカインだと気付きますが、、、

そこへ、、、、、、『ぶふぉっぶふぉっ!!!

と、コカインベアが登場し、果たして二人は、、、、、!?

という所で、今度は母親であるケリー・ラッセルが、娘が学校に登校していない事に気付き、行方を追っていると、

親友のヘンリーと一緒にいなくなっているという事が分かり、学校をさぼって行きたがっていた森の写生に行ったのだと思い当たる事になります。

しかし、ケリーも勿論コカインが森にばら撒かれている、という危険な状況(熊の事は分かっていませんが)を把握していますので、急いで森に向かう事になります。

ヤバい!!

で、一方、密輸中の運び屋の不手際で、コカインをばら撒かれてしまった持ち主であるマフィアのレイ・リオッタは、

実の息子であるオールデン・エアエンライクと部下のオシェア・ジャクソン・Jr.のコンビに、コカインの回収に行かせます。

で、指示を受けた二人組は、まずは森を目指しますが、途中、地元の少年ギャング団と偶然知り合う事になり、

さらに偶然、そのギャング団が、森でコカインを見つけたという事実を知り、森へと向かう事になります。

で、そんな中、地元の熟練刑事イザイア・ウィットロック・Jr.も、長年の刑事の勘を働かせて現地を目指し、

とりあえずは管轄のレンジャーの事務所を訪ねます。

で、そのレンジャー事務所の、たった一人の隊員であるマーゴ・マーティンデイルも、嫌々ながらも通報のあった熊の捜索に乗り出します。

という感じで、行方不明の子供と家族、マフィアコンビ、熟練刑事、レンジャーという個性的なメンバーが、

それぞれの理由で森に集結し、コカインベアに遭遇していく、というのが大筋となっています。

シンプルな物語に、非常に個性的なキャラクターが多数登場しますが、これが奇跡的なバランスで活躍シーンが描かれ、

しかも、コメディとパニック、サスペンス、そしてグロさも加えていく、という見せ場も盛沢山、さらにクライマックスでは、

本作が遺作となってしまった名優レイ・リオッタが登場し、有無を言わさず登場人物達を追い詰めていく、

という、最後まで、らしさ全開の役柄で登場し、物語を盛り上げていきます。

基本はアニマルパニック作品で、グロいシーンも容赦なく登場する作品ですので、そいったシーンが苦手な方は厳しいかもしれませんが、

平気な方でしたら、非常にテンポ良く、飽きることなく作品世界を楽しむ事ができる秀作コメディ作品となっていますので、

機会がありましたら是非、ご鑑賞してみて下さい。

本作を観る限りは、エリザベス・バンクス、俳優としても良いですが、監督としての今後の大活躍にも大いに期待できそうですね。

作品情報

2023年製作 アメリカ製作 アニマルパニック

監督・製作 エリザベス・バンクス

出演 ケリー・ラッセル、ブルックリン・プリンス、クリスチャン・コンベリー、レイ・リオッタ、おシェア・ジャクソン・J.r、オールデン・エアエンライク、イザイア・ウィットロック・Jr.

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