【中国映画】神龍 ドラゴン・ライダー(大漠神龙DESERT DRAGON)79分

投稿者: | 2022年5月8日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

ズッコケ詐欺師が力を覚醒させ神龍を操り妖魔討伐に挑む、娯楽要素豊富な武侠アクションファンタジー!!

神龍 ドラゴン・ライダー - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ ...

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、スッコケ詐欺師がヒーローに覚醒していく武侠アクションファンタジー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ある強欲な権力者の手によって砂漠の地下に封印されていた妖魔が世に解き放たれてしまう。

その動きを察知した退魔師たちは、再び封印しようと集まったものの、妖魔のあまりの力の大きさに取り逃がしてしまう。

そこで、退魔師たちの弟子の二人が、100年に一度、絶大な力を持って生まれるという天玄人を探すために下界へと向かうのだった!?

同じ原作の映画化の多い中国武侠作品群の中では珍しくオリジナルの武侠作品です。

そうは言っても、どこかで聞いたことのある、観たことのあるストーリーではあるのですが、、、。

物語は、地下に眠る金塊を狙う、ある強欲な者の手によって、誤って封印されていた妖魔が世に解き放たれてしまうところから始まります。

で、この妖魔を封印するために急遽退魔師たちが集まり、なんとか再度封印しようとするも、あまりの力の強大さに太刀打ちできずに苦戦してしまいます。

熟練の退魔師でも太刀打ちできず

この力を封じ込めるには100年間現れていない天玄人(物凄く強い法力を生まれながらにして持っている者)を探し出し、

その力を借りて封印しなければならない、という事で、退魔師の内の若い衆二人が下界に降りていく、という事でいよいよ主人公の登場編へと移っていきます。

天玄人を探す二人の退魔師

で、ある町を訪れたときに、群衆をインチキ妖術で騙して金品を巻き上げている三人組のズッコケ詐欺師チームに遭遇します。

ズッコケ詐欺師三人組。明らかに孫悟空、沙悟浄、猪八戒のイメージですね、、。
インチキ妖怪退治ショーで稼ぐ三人組

予想外の妖怪の反撃に危うい所を偶然退魔師たちに助けられたズッコケ達は、難を逃れた後も退魔師が持つ法器(物凄い力を宿した貴重な手のひらサイズの灯籠のような置物)を狙い、

なんだかんだと付きまといます。

法器は退魔師の力の源

で、まとわりつくうちに、退魔師ですので、妖怪とも接触することになり、だんだんと主人公自身の中に眠る絶大な力が覚醒していく、

という大筋となっています。

要するに、登場当初はまったく非力な主人公と、力を持ったツンデレヒロインが登場し、なんだかんだとやっているうちに主人公の中に眠る力が覚醒して、

強かったヒロインよりも強大になって、ヒロインに憧れの視線を向けられつつ、ヒーローと化していく、というやっぱりどこかで見たことのあるような武侠ヒーロー物語となっています。

もう、中国武侠作品、製作され過ぎな上に、何故か同じような内容の枠からはほとんどはみ出さないので、

たとえオリジナル作品であっても、オリジナリティはほとんど感じられないような内容となっています。

天竺への旅の途中、と言われれば、そう見えてしまいます。

本作も、DVDジャケットイメージでは、龍に乗ってビュンビュン空中バトルを繰り広げるような内容を期待しますが、

そんな竜の子タロウのような大げさなファンタジーにはならずに、いつものような展開の武侠バトルのクライマックスで少しだけ龍が登場する展開となります。

しかも、実際は龍に乗るドラゴンライダー展開になるのではなく、自分自身が龍に成っているようにしか見えないのですが、実際はどういう事なのかよく分かりません、、。

もしかすると、龍を呼んだだけなのかもしれませんし、龍の中に埋まっている(砂のような材質でできているようですので)のかもしれません。

要するにCGの表現がボヤっとしているので、良く分からないというのが正直なところです。

神龍ドラゴンライダー)というタイトルの作品なので、鑑賞する人全員が期待する大事な部分だと思われますが、龍登場シーン数秒しかないので、もうほとんど想像力で補填するしかありません。

竜というより、龍の形をした砂、に見えますね、、。砂漠に登場する砂の化身という事でしょうか。

ただ、そんな感じで本作はちょっと期待していた内容とは違う部分もありますが、娯楽アクションとしては結構楽しめる要素もありますので、

他の作品にありがちな、武侠アクションと見せかけて全然アクションシーンが無い、とかカンフーアクションと見せかけてカンフーアクションシーンが全く無い、

といったことはなく、ちゃんとアクションを見所の一つとした盛り上がるシーンのあるエンタテイメント作品となっています。

と言っても武術アクション系のアクションは少な目ですので、あくまでアクションは多め、という事なのですが。

それと、本作はCGを多用したアクションとなっていますので、派手なCGで加工されたシーンが多数登場しますが、

例によってそんなに凄いCGというわけでもありませんので、シーンによっては結構違和感は満載になっていたりします。

CG率は高いです

そんな事なら、もっとCGを減らしてアクションに重点を置けば良いような気もしますが、そこをCG中心にしてしまうのが、今の中国映画界、といった感じでしょうか。

CGバトルも豊富

そんなCG過多ぎみの本作の主演を務めるのは、日本では配信専用作品としてリリースされた(バトル・オブ・ヘブン邪気封印)(詳しくはこちら)等でも主人公を演じていたチェン・シンジェア

ズッコケヒーローを演じたチェン・シンジェア

そして、その相手役としてヒロインを務めるのは、秀作リメイク(チャイニーズゴーストストーリー)(詳しくはこちら)にも出演しているリウ・イーヤン

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リウ・イーヤン
リウ・イーヤン

そして、とにかく師匠役の多い名バイプレーヤー、ユエ・トンフェン等、お馴染みの顔ぶれによる安心の武侠作品となっています。

岳冬峰(中国内地演员)_搜狗百科
ユエ・トンフェン

中国では相変わらずの配信専用作品が大多数を占めていますので、本作も70分台という映画作品としてはかなり短めのため、

物語展開が淡白で、例によって途中から始まっているような物語で、良い味を出しているズッコケ詐欺師3人組の活躍がもっと観たかったところですが、

なんとなく続編もありそうな気配もありますので、続編の日本でのリリースも期待したいですね。

この二人が短い上映時間なりに結構好印象を残します

という事で、結構娯楽作品として楽しめる武侠アクションとなっていますので、武侠作品好き、中国作品好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、あと30分あれば、本作はもっと楽しめる作品になったと思われますので、非常にもったいないですね。

作品情報

2020年製作 中国製作 武侠ファンタジー

監督 ワン・イェンパン

出演 チェン・シンジェア、リウ・イーヤン、チャン・シーライ

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