【中国映画】ダンジョン・オブ・ドラゴン(寻龙秘境SECRET ARMY)74分

投稿者: | 2022年10月23日

おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

不老不死の秘密を求めて地下迷宮を進む、(鬼吹灯)シリーズとほぼ同じ設定と物語展開の、主人公の名前が違うだけの箱庭セットアドベンチャー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、鬼吹灯シリーズとほぼ同じ設定の冒険アドベンチャー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

盗掘家として知られるジャン・ジャオジーとその仲間は、地下迷宮に眠る財宝を狙うリー将軍の命令によって招集される。

しかし、その地下迷宮への入り口を探す手がかりとなる定風珠と呼ばれる奇蹟の石を巡って、謎の女性と奪い合いになってしまう。

その女性は、石と地下迷宮の伝説が言い伝えられた村の子孫で、石は、その村を襲った残忍な魔王を封じ込めるために必要な物だったのだった!?

中国映画界が大好きな、インディ・ジョーンズ風冒険アドベンチャー、鬼吹灯シリーズとほぼ同じ、というか主人公の名前以外は同じ設定のアドベンチャー作品です。

盗墓のプロである主人公、お調子者の相方、戦闘力高めのヒロイン、宿敵、そして地下洞窟、という他の作品で何度も何度も観てきたような内容が74分で描かれます。

物語展開もいつもと同じなのですが、今回は、一応鬼吹灯シリーズではない、という事で、主人公が違いますので、

いつものようなむさ苦しい感じの風貌の主人公(フー・バーイー)ではなく、草食系で、まるでヒーローに見えないキャストが主人公を演じています。

そんな主人公を演じるのは、(呪術大決戦)(詳しくはこちら)や、(茅山大师)、(阴阳打更人)といった武侠作品で人気のべン・ユーシー

べン・ユーシー
ペン・ユーシー
茅山大师
阴阳打更人

そして、旅の序盤で宝に繋がる同じ手がかりを求めて出会い、反目し合いながらも、やがて絆で結ばれていくヒロインに(夺命巨鲨)等に出演しているチェン・ヤジン

チェン・ヤジン
チェン・ヤジン
夺命巨鲨

そして、主人公の相棒として、常に重要なサポート役を担っているお調子者キャラを(モンスター・ハンターズ 呪いの魔剣VS空飛ぶ妖蟲)(詳しくはこちら)等に出演しているフー・チーウェイが演じています。

フー・チーウェイ
フー・チーウェイ

そんな旬のキャストが揃った本作は、例によって74分という短い上映時間のため、非常に駆け足なストーリー展開ではありますが、

移動シーンが全てCG背景というトンデモ箱庭冒険アドベンチャー(ドラゴンラビリンス迷宮の秘宝)(詳しくはこちら)の脚本家ニー・ミンミンの物語だけあって、

本作もメインの舞台はほとんど洞窟内、というセットによる閉塞感満載の窮屈な箱庭アドベンチャー作品となっています。

流石に本作は前半では、屋外でのシーンも存在しますが、メインとなる洞窟内(作品の80%ぐらいがセットの洞窟が舞台)に入った途端にセット感が半端なく、

CG背景も伴って、リアルな洞窟の窮屈感ではない異質(異世界)の窮屈感が立ち込めています。

武侠作品ジャンルでしたら、ファンタジーな側面もありますので、本作のようなセット感満載、背景はCGという作品世界でもそれほど問題ありませんが、

お宝発掘冒険アドベンチャー作品で、セット感が満載過ぎると、下手するとコントや、冒険ごっこに見えてしまう瞬間も何度となくあり、

真剣にトラップに挑めば挑むほどに、観ている側とキャストとの間に物凄く大きな溝ができていってしまいます。

トラップに関しても、基本的には、どういうトラップか?どうすればそのトラップをクリアできるのか?

等の説明は映像で説明されることはなく、全て主人公の口から語られます

ですので、最初から答えを知っているクイズの、問題と答えを出題者が全部説明しているような感じで、観ている側はどういうトラップかも理解していないのに、

主人公が、こういう言い伝えや伝承があるから、この仕掛けは、こうすればクリアできる、という感じで、

誰も知らない、主人公だけしか知らない事実を、ずっと説明しながらトラップをクリアし続ける、という流れでずっと進みますので、

何が起こるのか?何が起こっているのか?どうすれば対処できるのか?何故クリアできるのか?等を事前に知ることもできませんので、

劇中の主人公以外の登場人物同様に、ただただ、主人公の説明と行動を聞いて見て、後について行くだけ、の繰り返しで、当たり前ですが、一切わくわく、ハラハラする事はありません

あんなトラップや
こんなトラップも
全て答えを知っている

同様の上演時間短めの(鬼吹灯)シリーズにも同じような流れの作品がありますが、本作は、この終始何をやっているのか分からない、という状態が長く、

それなりに危険を伴う洞窟内、という場所で展開されるためになんとなく、ハラハラ感は少し感じはしますが、

その洞窟もセット丸出しとCG背景なので、やはり全体的にごっこ感の漂う作品となっています。

初めて入る洞窟。でも、全部正解を知っています。

いまいち盛り上がりに欠ける点が多いですが、少し盛り上がるポイントは、前半とクライマックスで、ほんの少しですが、争い事になる時に、

作品上、そんなに必要のなさそうな武術系の格闘アクションが入る、というカンフーアクションファンの方にとっては、嬉しいサプライズがある点です。

それほど長尺という格闘ではありませんが、これが意外と香港映画風のアクションになっていて、それなりに緊迫感を煽っているシーンとなっていますので、なかなか見逃せないシーンとなっています。

それなら、何をやっているか分からないトラップは減らして格闘アクションをもう少し増やしてくれれば、もっと違う見所が増えたような気がするのですが、、、

そうはならないのが、どこまで本当に受け入れられているのか良く分からない、今の中国配信作品といった感じでしょうか。

という事で、(鬼吹灯)シリーズではないものの、主人公の名前が違うだけで、ほとんど同じ内容の箱庭冒険アドベンチャー作品となっていますので、

冒険作品好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2021年製作 中国製作 アドベンチャーアクション

監督 リュウ・シュウ

出演 ペン・ユーシー、フー・チーウェイ、チェン・ヤジン、ディアン・ウェイ

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