【レア作品!香港映画】霊幻勇士VS黒魔術シャインゴースト(羞羞鬼/九月初九之重見天日SHY SPIRIT)93分

投稿者: | 2022年9月22日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

コリン・チョウ、ラム・チェンイン、チャン・ロン、チョン・ファット、ディック・ウェイ等、サモ・ハンアクションチームのメンバーが勢ぞろいして製作されたファンタジーアクション作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、サモ・ハンアクションチームのメンバーが勢ぞろいで製作された妖術師の戦いを描いたファンタジーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

長年折り合いが悪く、犬猿の仲の二つの道場主達だったが、その息子達である長寿とシンも、また、毎日のように、いがみ合っていた。

そんなある日、長寿が思いを寄せる女性、秀秀の入浴を覗く目的で、家屋の屋根の上に上り、隙間から覗いていたら、

満月の陰の力によって眩暈を起こし、そのまま屋根が抜け落ちて秀秀にぶつかってしまう。

その弾みで、肉体から魂が抜けだしてしまった秀秀は、自身の肉体に戻るために奔走するのだった!?

サモ・ハンキンポーのアクション製作チームが結集して製作したファンタジーアクション作品です。

コリン・チョウ、チュン・ファット、チャン・ロン、ディック・ウェイ、ラム・チェンインと物凄いメンバーが集結した作品となっています。

主演はサモ・ハンの弟子であり、(レッドリベンジ復讐の罠)等でも絶賛売り出し中だったコリン・チョウ

当時はニー・シンという芸名でしたので、本編でもシン、という香港映画らしい役名で、超絶アクションを披露しています。

コリン・チョウ

その父親役には(燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)等の多くのサモ・ハン製作カンフーアクション作品で、

その身軽な体型を活かしたアクションを披露しているチュン・ファット

本作では、コリン・チョウの父親役且つ、道士役、さらに敵対する妖術師と呪術合戦を繰り広げるという(妖術秘伝鬼打鬼)の役柄を彷彿とさせるキャラクターで、激闘を繰り広げます。

チュン・ファット

対する犬猿の仲のライバルに(ユン・ピョウinドラ息子カンフー)(詳しくはこちら)等のサモ・ハン製作作品や、

マッドカンフー地獄拳)(詳しくはこちら)等のカンフー作品でお馴染みのチャン・ロンが扮して、アクションはありませんが、コメディ・リリーフとして見せ場を作っています。

チャン・ロン

で、その息子であり、物語の重要人物でもある放蕩息子役で、(インファナルアフェア)のサム兄貴でお馴染みの香港映画界の重鎮、エリック・ツァンが登場し、

完全な嫌みキャラとして最後まで、悪の道を突き進みます。

で、その中心メンバーに脇役としてチベット密教僧役で(プロジェクトA)、(チャンピオン鷹)等の敵役で有名なディック・ウェイが登場し、ほんの少しですがアクションを披露しています。

ディック・ウェイ

さらに、ここが本作の日本での評価に関わる部分ですが、(霊幻道士)の道士役で有名なラム・チェンインが、

前半のほんの2,3分だけ登場し、主要メンバーに不吉な予言だけを言い残して去っていきます。

ラム・チェンイン

このラム・チェンインが本当にちょこっとしか登場しないのに、まるで主役のように扱われているのと、キョンシーもののような錯覚を招くジャケットデザインがあるために、

本作では偽キョンシー映画のような扱いになっていると思われます。

ゲスト中のゲスト

因みに日本版VHSジャケットには【95年度NO,1の霊幻喜劇 香港公開前に日本登場!】と宣伝文句が書かれていますが、

本作が製作・公開されたのは91年ですので、95年の時点で香港で公開されていない、という事はありません。

あやかりや拡大解釈、ハッタリ、あと、時々の勘違い等は、B級作品の場合あってもしょうがないとは思いますが、

完全なは流石に、、、、。

本国のデータベースでも91年上映となっていて、本作に出演している本来の主役、シャイゴーストを演じているフー・ライヤンは、

本作と同時進行か連続で撮影されたと思われるサモ・ハンも製作に参加しているもう一つのファンタジー系アクションである(精灵变Banana Spirit)の2本にだけ映画に出演したキャストのようで、

両作品とも、主演のコリン・チョウ、ヒロインのフー・ライヤン、そしてそちらにはラム・チェンインもしっかりと主演級で出演、

さらにそちらはサモ・ハンだけではなく、本作にも製作側で関わっているイップ・ウィンツォーが同じく製作として参加している、

というほぼ同じスタッフ・キャストで製作された作品な上に、英語題でもそれなりの関連性を表していますので、

2作は91年に、同じ製作体制で同時期に撮影された連作、と考えるのが妥当なようです。

ですので、本作が95年の時点で香港で公開されていない、という事はまずないと思われます。

フー・ライヤン
フー・ライヤン

因みに、(精灵变Banana Spirit)の方は、人気が急上昇中のフランシス・ンも出演していたり、と割と本格的ですので、

もしかするとそちらをメインで製作する企画で、余力があったので、サモ・ハンの友人たちの手を借りてもう1本、という感じで本作が製作されたのかもしれません。

勝手な邪推ですが、、、。

そういえば、(サンダーアーム龍兄虎弟)でのジャッキー撮影中の負傷で、撮影が滞っていたのをエリック・ツァンが臨時の監督としてピンチヒッター的に颯爽と登場して、

なんとか乗り切った、というエピソードを何かの記事で読んだ覚えがありますので、そういった流れで本作にもエリック・ツァンが出演しているのかもしれません。

また、これも勝手な邪推ですが、、、。

で、本編ですが、これが残念ながら物語自体は取り留めのない、というか、どこかで見たことのある設定の焼き直し、といった感じで、

いがみ合う二組の門派(チュン・ファットとチャン・ロン)が、日々武術大会などでも、常に争う姿勢でいがみ合っていたが、

ある日、チャン・ロン側のドラ息子エリック・ツァンが思いを寄せる女性であるフー・ライヤンの風呂場を屋根の上の隙間から覗く、

というアクロバティックな覗き行為を働いていたら、屋根が崩れてそのまま落下、入浴中のフー・ライヤンと接触し、

エリック・ツァンは、無傷だったものの、被害にあったフー・ライヤンの方は、まさかの魂が肉体と離れてしまう、

というとんでもない状態で、しかも入浴中で裸だったので、幽体の姿も裸、という恥ずかしい状態で歩き廻ることになります。

要するにその姿をシャイゴースト、という事なのですが、そんな状態になったフー・ライヤンが、果たして無事に自身の肉体に戻れるのか?

というのが本題となっています。

そこに突然現れたチベット密教僧のディック・ウェイと中国の道士であるチュン・ファットの呪術対決等も加わってくるという展開になっていきます。

要するにメインのストーリーは(鬼打鬼)や、(鬼喰う鬼)(詳しくはこちら)等の様な妖術合戦がメインとなっていきます。

設定は焼き直しであるものの、その合間で挿入されるアクションはやはりハイレベルで、中でもコリン・チョウのアクションの素晴らしさは、

他のアクションを演じるキャストとはまた一味違った、一つ上のレベルのアクションが魅力となっています。

それもそのはず、本作の武術指導を担当しているのは、(ニンジャハンター)(詳しくはこちら)等が有名なアレクサンダー・ルーですので、

あのテンポの良い(良すぎる)アクションを堪能できる作品となっています。

という事で、キョンシーも登場せず、ラム・チェンインもほとんど登場しませんが、カンフーアクションだけはたっぷりと堪能できる作品となっていますので、

香港映画好きの方や、カンフーアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

キョンシー映画だと思わなければ、なかなか楽しめますよ。

仮装大賞準決勝敗退レベルのゴーストたち
福星シリーズのフォン・ツイフェンも出てます。

作品情報

1991年製作 香港製作 ファンタジーカンフーアクション

監督 ジョン・インギン 武術指導 アレクサンダー・ルー

出演 コリン・チョウ、チュン・ファット、チャン・ロン、エリック・ツァン、デッ・ウェイ、ラム・チェンイン、フォン・ツイフェン、フー・ライヤン

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