【レア作品!香港映画】少女戦士‘88(勇闖江湖/馬路小英雄HEROIC FIGHT)87分

投稿者: | 2023年5月23日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

(キョンシーズ)のチウ・チュンヒンが監督し、(新桃太郎)シリーズのリン・シャオロウが主演した映画撮影の特殊効果マン一家がマフィアと激闘を展開する現代アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

テレビ放映題 ドラゴンキッド 少女戦士`88

今回ご紹介する作品は、(新桃太郎)シリーズのリン・シャオロウが主演した現代アクション作品です。

それではまずは、あらすじから、

特撮工房を営むリン一家は映画界で活躍していたが、ある日、黒社会の内部抗争によって、一方のボス、デュの孫娘が誘拐されようとしている現場に遭遇し、それを撃退して救い出す。

溺愛する孫娘を救ってくれたリン一家に大変感謝するデュだったが、リン一家の特撮技術の素晴らしさを買い、

自身が完全に裏社会から引退し、距離を置くため、死の偽装工作を依頼するのだった。

しかし、その作戦決行当日に事態は思わぬ方向に進んでしまうのだった!?

日本でも大ヒットした(キョンシーズ)や、(新桃太郎)、(バカ拳)(詳しくはこちら)等のチウ・チュンヒン監督による現代アクション作品です。

チウ・チュンヒンは、俳優としてもユン・ピョウ主演の(ツーフィンガー鷹)(詳しくはこちら)や、ドニー・イェンのデビュー作(ドラゴン酔太極拳)(詳しくはこちら)、

ミラクルファイター)(詳しくはこちら)等のユエン・ウーピン作品等のキャスト・スタッフとして活躍していて、

本作でも、リン・シャオロウの自転車チェイスシーンでゲスト出演しています。

チウ・チュンヒン

その影響で、ユエン・ブラザース作品への参加も多いですが、本作には逆に(ドラゴン酔太極拳)(妖怪道士)(詳しくはこちら)シリーズ等のユエンブラザースの一人、ユエン・チュンヤンが主人公の父親役で出演し、

数々の素晴らしいアクションと、あのひょうひょうとした演技を痛快に演じています。

ユエン・チュンヤン

で、主人公を演じるのが、(妖魔伝)(詳しくはこちら)や、(リン・シャオロウのゴーストパワーを持つ少女)(詳しくはこちら)、

そして本作の翌年にもチウ・チュンヒン監督の(新桃太郎)で主演することになるリン・シャオロウで、

本作の冒頭では、(新桃太郎)の衣装で登場し、華麗なアクションを披露しています。

公開は本作の方が先ではありますが、恐らく(新桃太郎)と本作は同時期に撮影されていたのではないでしょうか。

リン・シャオロウ

で、本作の強力な悪漢役で、(プロジェクトA)や(大福星)、(チャンピオン鷹)、(ファーストミッション)、(霊幻勇士VS黒魔術)(詳しくはこちら)等の有名作や、

近年では(新鬼打鬼)なんかにも出演しているディック・ウェイが凄まじいキレのあるアクションでリン・シャオロウの前に立ちはだかります。

ディック・ウェイ

さらに扱いは小さめですが、(妖魔伝)や(逆襲!少林寺必殺拳)(詳しくはこちら)、(キョンシーグーニーズ)(詳しくはこちら)等のチャン・サンが登場し、

目立つ衣装で、アクションシーンを盛り上げています。

チャン・サン

さらに、裏社会の重要人物として、リョン・カーヤンパイ・ピョウ、ティエン・ポン主演の(水滸外傳)等に出演しているリー・クオシュンや、

リー・クオシュン

その対立組織の黒幕役で、(至尊威龍)(詳しくはこちら)や(キョンシーVS五福星)(詳しくはこちら)、(ドラゴン特攻隊)等の名脇役チン・ティが登場し、

物語を引っ張っていきますが、チン・ティに関しては何故か後半フェイドアウトしてしまいます。

チン・ティ

そんな当時の台湾映画のベストスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、

ある日、黒社会の抗争で、一方のボスの孫娘が誘拐されそうになっている現場に偶然出くわしたリン・シャオロウが、

持ち前の凛々しい正義感で、少女を救出する場面から始まります。

で、リン・シャオロウ一家は、ユエン・チュンヤン演じる父をリーダーとして映画の特殊効果専門工房(リン・シャオロウは俳優も兼任しているようです)を経営していて、

孫を助けた事で、リー・クオシュン演じる黒社会のボスに大変感謝され、

ユエン・チュンヤン一家ごと親しくなり、マフィアの世界から引退するための儀式を行う際に、

その場で次の後継者を任命して殺される、、、という現実のシーンの演出を特撮家族に依頼して、死を偽装する事で完全な引退を目論む、という大掛かりな大作戦を決行していく事になります。

しかし、その後継者選びに自身が選ばれず、かねてから不満のあったディック・ウェイがライバル組織のボス、チン・ティの誘いに乗り壮絶な裏切り行為を慣行、

かくして、でディック・ウエイ率いる悪人世界の中のさらに悪人集団VS悪人世界の中の善人&特撮一家のバトル展開に突入していきます。

やっぱりな

中盤以降の重要な局面では、結局ディック・ウェイがラスボスとなりますので、シー・クオシュンの敵はチン・ティだったはずなのに、

いつのまにかその存在自体が無くなり、新参者のはずのディック・ウェイがやたらと子分をアゴで使っていく事になります。

新人のディック・ウェイ
楽しかった頃のチン・テイ

要するに本作の見所は、ユエン・チュンヤン&リン・シャオロウ一家VSディック・ウェイ軍団という分かり易い構図となっています。

ルーキー

大筋は分かり易い善人と悪人のバトルではありますが、主人公達が特撮一家という設定と、それを駆使した死の偽装(結局物語には全く活かされませんが、、)、

悪党と戦う時の特撮技術を使った撃退、等、明らかに同年にハリウッドで製作された傑作サスペンスアクション(F/X引き裂かれたトリック)シリーズの影響が大きく、

そのあやかり要素を取り入れる香港・台湾系映画作品の製作者のフットワークの軽さに驚かされます。

で、期待のアクションは、流石にリン・シャオロウユエン・チュンヤン、ディック・ウェイが参加し、ユエンブラザース作品ゆかりのチウ・チュンヒン監督作品だけあって、

何気ない動作でも、アクションの超絶度合いが高く、昔のジャッキー作品のように、何をするにしても他の人ができないようなアクションを加え、

ディック・ウェイVSチャン・サン
ディック・ウェイVSユエン・チュンヤン
リン・シャオロウVSディック・ウェイ
ディック・ウェイVS霊幻ロボ(を操るリン・シャオロウ)

特撮ギミックを使ったアクションや、安価な007にような(妖怪道士)的な秘密兵器アクション、

という、古き良き香港・台湾アクションの代表のようなアクションの連続となっています。

ス~~~
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踏切もス~~~
踏切待ちの人々『えっ!』
娘『父さん、ただいまっ!』         父『おかえりっ!』

リン・シャオロウも超絶アクションを繰り出すシーンでのボーイッシュないつもの魅力と、潜入する時の女の子っぽい衣装でもアクションを披露する、という色んな魅力に溢れた作品となっています。

個人的には、物語は無関係ながらも、暗黒街の善人であるはずのリー・クォシュンが、飼っている犬のたるんだ頬っぺたを何度も力いっぱい抓るシーンが厭な感じでしたが、

そういう部分も含めて1986年当時の色んな要素が詰まった香港・台湾らしさ全開の作品となっていますので、

香港映画好き、台湾映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはかがでしょうか。

作品情報

1986年製作 台湾製作 アクション

監督・脚本・武術指導 チウ・チュンヒン 製作 ロー・ウェイ、シュー・リーホワ

出演 リン・シャオロウ、ユエン・チュンヤン、ディック・ウェイ、チャン・サン、リー・クオシュン、チン・ティ

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