おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ジャッキー・チェンが製作し、大ヒットした女性のみの特殊部隊の活躍を描いたレディースアクションのその後の活躍を描いたほぼ同スタッフ・キャストの正統続編ながらも、アクション性がかなり少なくなってしまったアクションコメディ!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、ジャッキー・チェン製作の(レディスクワッド)のシリーズ第二弾です。
それではまずはあらすじから、
フー教官率いる女性ばかりの特殊部隊覇王花に新人隊員達が加入した。
しかし、赴任当日から古参隊員との争いが巻き起こり、隊はまとまりが無くなって行った。
やがて訓練を重ねる内に信頼関係で結ばれていく覇王花に、国際テロリストを捕らえるための出動命令が下る!?
監督は、前作から引き続き(クラッシュエンジェルス失われたダイヤモンド)(詳しくはこちら)や本作のその後シリーズ3作目(霸王花之皇家賭船)と
4作目(’92霸王花與霸王花)も監督しているチン・シンウェイが続投し、女性隊員達の活躍を演出しています。
で、教官役は、前作から引き続き(リーサルパンサー2)(詳しくはこちら)や(群狼大戦)(詳しくはこちら)等のシベール・フーが扮し、
前回同様に厳しく指導し、ダンスも披露して行きます。
で、隊員の中のズッコケ担当で、こちらも前作から引き続き(ハリケーンコップ)(詳しくはこちら)や(ちびっこキョンシー危機一髪)(詳しくはこちら)等の
サンドラ・ンが登場し、今回もお笑い要素を深めていきます。
で、隊員一のアクション派役で、こちらも前作に引き続き、(レディクンフー激闘拳)や(シャクラ)(詳しくはこちら)等の
カラ・ワイ(クララ・ウェイ、ベティ・ウェイ)が登場し、アクションシーンを盛り上げていきます。
で、前作に引き続き、おっとり目の隊員役で、(男たちの挽歌2)や(プロジェクトA2)等のレジーナ・ケントが登場し、
新規メンバーとの仲を取り持つ優しいキャラクターを好演しています。
で、今回からの新しいメンバーで、目立つ活躍を見せている隊員役で、(誘拐同盟スクランブル5)(詳しくはこちら)や(カジノシンジケート)(詳しくはこちら)等の
メイ・ローが登場し、勝気な隊員をハツラツと演じています。
で、同じく新規隊員のセクシー担当で、(バストロイド)や(噂テディ・ロビン 美女美女💛スパイにご用心)等のエイミー・イップが登場し、
いつものようにセクシーなお笑いを披露しています。
で、同じく勝気な新規隊員役で、(マネーチェイス)(詳しくはこちら)や(ポリスストーリー2)等のリョン・ワンユイが登場し、
古参メンバーといがみ合いを繰り広げていきます。
で、男性ばかりの特殊部隊の隊長役で、前作と同じく(五福星)シリーズや(アーメンオーメンカンフーメン!)(詳しくはこちら)等の
フォン・ツイファンが登場し、相変わらずのシベール・フーへの一途ぶりを披露して行きます。
で、同じく男性特殊部隊、飛虎隊のズッコケ担当隊員役で、(霊幻道士)(詳しくはこちら)や(スーパーティーチャー)(詳しくはこちら)等の
ビリー・ロウが登場し、サンドラ・ンと丁々発止を繰り広げていきます。
で、同じく飛虎隊のメンバー役で、(プロジェクトA)や(ポリスストーリー)等のマースが登場し、出番は少な目ですが、ビリー・ロウと共に見せ場を作っていきます。
で、同じく飛虎隊役で、(醉拳2)や(幻影拳ザ・マジックカンフー)(詳しくはこちら)等のロー・ワイコンが登場し、
目立つ役柄ではありませんが、ビリー・ロウと共に覇王花と交流していきます。
で、前作のシンシア・ラスロックに変わる教官役で、(サイレントナイト平安夜)(詳しくはこちら)や(養鬼)(詳しくはこちら)等の
メルビン・ウォンが登場し、シベール・フーを巡って、フォン・ツイファンと恋の火花を散らしていきます。
で、前作同様にゲスト的な出演ですが、食堂に務める男性役で、(Mr.BOO)シリーズのリッキー・ホイや、
香港警察の上司役で、(幽霊道士)(詳しくはこちら)等のトン・ピョウが登場し、作品世界を盛り上げていきます。
そんな前作に引き続き、豪華スタッフ・キャストで製作された本作の物語は、相変わらずの楽しい訓練を続ける覇王花達の訓練所に、
新規メンバーが加入してくるところから始まります。
説明無しに居なくなってしまったアンブリッジ・ウォーターやエレイン・チャンに代わってメイ・ローに、エイミー・イップ、リョン・ワンユイと、
豪華なメンバーですが、新規参入メンバーも、古参メンバーに負けず劣らす元気で勝気な面々ばかりで、
到着早々に、サンドラ・ンによる自身は教官、という騙し討ちを喰らい、サンドラが受けていた罰を手伝わされるという先制攻撃も喰らいますので、
初日から、新規メンバーと古参メンバーの間でバチバチの全面対決が勃発します。
で、本作、前作から1年(厳密に言うと7か月後に公開)での続編製作という事で、香港映画らしくササっと製作られたのか、
前作以上に物語にしっかりとした軸が無く、物語の大半は、旧世代と新世代の覇王花の争いが描かれ、そこに前作にも登場したフォン・ツイファン率いる飛虎隊との争いが加わる、
という仲間内の争いとズッコケ交流がほぼメインとなり、後半残り20分を切ったぐらいで、やっと対外的な敵と戦う展開に入って行く、
という前作の内容を、ラストバトルの盛り上がる展開だけを削ぎ落して前半だけをリメイクしたような内容となっています。
短めのラストバトルに関しても、いきなり寂しげな森で戦闘が始まり、杜撰な作戦で、フォン・ツイファンとメルビン・ウォンがあっけなく敵に捕まってしまい、
さらに、それをきっかけにメンバーの大部分が捕まる中、残りのメンバーが助けに行く、という、ほぼ前作と同じ展開を、
格闘アクション等の見せ場を最小限に描く、という最後まで、かなりアクション性の少ない内容となっています。
やはり前作で後半ぐらいから、ほとんどメインで活躍していたシンシア・ラスロックの不参加はかなり大きく、
ラストバトルでは、主人公と言っても良いぐらいの活躍を見せていましたので、その代わりに登場しているメルビン・ウォンが男性で、
アクション面よりも、シベール・フーとフォン・ツイファンの間に割って入る三角関係的な恋のライバル要素が強調されてしまったために、
さらにアクション要素が薄れて、そのままアクションの見せ場も前作に比べて激減してしまっているのが非常に残念です。
それでも、カラ・ワイやロー・ワイコン、マース等アクションキャストが出演していて、ジャッキーのアクションチームが参加している作品ですので、
もう少し、いがみ合いを抑えて(前作で十分描かれていますので)、悪人と協力してミッションをこなす展開だともっと印象の違う作品となったと思うのですが、どうでしょうか。
その辺の活躍は、同監督による2作目3作目で描かれていますが、ゴールデンハーベスト製作ではなくなっているために、日本では未公開のままなのが悔やまれます。
という事で、前作からの流れだと、いよいよ覇王花の大活躍を期待したいところですが、またズッコケ訓練生活に戻ってしまう、
というちょっと肩透かしを食らってしまう内容ではありますが、要所で挿入されるちょっとしたアクションは、
やはり素晴らしい面もある作品となっていますので、香港映画好き、ジャッキー作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1989年製作 香港製作 レディースアクション
監督 チン・シンウェイ 製作 ジャッキー・チェン
出演 シベール・フー、カラ・ワイ(ベティ・ウェイ、クララ・ウェイ)、サンドラ・ン、レジーナ・ケント、エイミー・イップ、フォン・ツイファン、メルビン・ウォン、ビリー・ロウ、リョン・ワンユイ、ロー・ワイコン、トン・ピョウ、マース
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