【レア作品!カンフー映画】侠女十三妹 カンフー艶舞(侠女十三妹REVENGE OF SUPERLADY)89分

投稿者: | 2023年1月7日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

日本と中国が合作で製作し、(少林寺)のヒロイン役ティン・ナンが主演し、(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地発狂)のウォン・クワンと共演した武侠アクション!!

作品紹介

1986年11月11日公開

今回ご紹介する作品は、日本と中国が合作で製作した武侠アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1722年中国、名門(何杷)一族は、朝廷で実験を握った将軍、紀献唐によって殺され、その娘玉だけはなんとか生き延び、復讐の機会を伺っていた。

玉は武術の師匠の下、カンフーの腕を磨き、紀献唐討伐を試みるが、二度に渡って失敗してしまう。

そして、三度目、今度は宮廷内に忍び込み、宴席で刺客として襲い掛かるのだった!?

中国で有名な物語(十三妹)の映画化作品です。

原作は日本でも小説やコミック等が出版されるほどの人気の物語となっています。

中国では本作の映画化以前にも若きサイモン・ヤムも出演しているテレビシリーズ版(十三妹)が人気だったようですので、

長きに渡って人気を持続している物語となっています。

さらに、本作の映画化以降も、香港マフィア映画(古惑仔情义篇之洪兴十三妹)でサンドラ・ン演じる主人公名にも採用される等、その人気の高さが伺えます。

で、そんな人気の物語の映画化である本作は、中国の映画会社(中国北京定形制片)が、3D技術を使用して武侠映画を製作したい、という意向で、

日本のツジ・オプチカル研究所に声が掛かり、フジビジョンシステムを使用して撮影製作されたのが本作になります。

ですので、本作、中盤で登場するアクションシーン(お寺の中のトラップを避けながら安全地帯を探す、という少し長めのアクション)で、特に、

その3Dを意識したダイナミックな構図のアクションが堪能できるようになっています。

飛び出します

ただ、今となってはその効果を味わいながら鑑賞する方法がないのが残念ですが、今後そういう効果を活かしたソフトや再生システムが発達すればまた楽しめる日が来るかもしれません。

それ以外のシーンは、比較的普通に撮影されているように見受けられましたので、もし、他のシーンも立体で鑑賞できるようであれば、かなりの迫力を感じられると思われます。

普通のカンフーシーンの合間に、正面(カメラ)に向かって攻撃してくるアクションが入ります。

という事で、日本のスタッフ、中国側のスタッフ混合で撮影された正真正銘の日中合作の武侠カンフー作品になります。

出演者に関しては完全に中国側だけでキャスティングされていますので、妙に違和感のある日本人が登場したり、中国人が奇妙な日本人を演じてる、という事もありませんので、

世界観としては完全に生粋の中国人のみの本格的な武侠作品となっています。

で、その豪華な布陣で製作された作品のキャストが、また当時の豪華メンバーで、

まずは主演の十三妹役を(少林寺)や(少林寺2)等の中国系カンフー作品の動けるヒロインティン・ナンが演じ、華麗で意思の強いレディドラゴンを颯爽と演じています。

ティン・ナン
ティン・ナン

そして、中盤に出会って十三妹が恋に落ちる、カンフーのできない御曹司役(男性主人公のカンフー作品で言う所のヒロイン)に、

後にアン・リー監督の(推手)でも印象的な役柄を演じる事になるワン・ボーチャオ

ワン・ボーチャオ
ワン・ボーチャオ

そして、十三妹を何度も、何度も助けてくれる兄弟子役で、後にウー・ジン主演のテレビシリーズ(太極英雄)や、

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地発狂)で主役のウォン・フェイホン役を演じるウォン・クワンが登場し、

その確かなアクションと存在感で、十三妹をサポートしていきます。

ウォン・クワン
クライマックスでは女装で登場!コメディカンフー作品ではないですけど、、、。
後のウォン師匠、ウォン・クワン

さらに、出番こそ少なめですが、ラスボス役で(武林志)(詳しくはこちら)のリー・ジュンフォンが登場し、

パッと見で、誰か良く分からない紛争と、確かな武術で好敵手を演じています。

リー・ジュンフォン

という感じで動けるキャストが多いので、若干主役のティン・ナンのアクションが霞みがちですが、それでもメインで映ると大輪の花のように艶やかですので、

色んな意味で盛り上がるキャスティングとなっています。

3人の拳士の関係が良い感じです

ストーリー的には両親を殺された少女が、修行を重ねて仇討をする、というカンフー映画王道中の王道物語ですが、

アクションを盛り上げる3Dを意識したダイナミックな構図によるアクションや、その迫力を増幅させる見栄えのするキャスティング

そして広大な中国で撮影された素晴らしいロケーション、という見所満載の作品となっていますので、

カンフー映画好きの方や香港映画好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

やっぱりレディドラゴン映画は華やかで、しかも爽快感があって良いですね!

因みに、個人的には、中盤ティン・ナンが迷い込んだ古寺でのトラップアクションは、後のツイ・ハーク監督、ユン・ピョウ主演作品(天空の剣)の冒頭のシーンに大きく影響を与えたのでは?

と勝手に邪推していますが、どうでしょうか。

雰囲気やアクションが、そっくりなのですが、、、。

作品情報

1986年製作 日本・中国製作 カンフーアクション

監督 村川透 楊啓天 監修 舛田利雄

出演 ティン・ナン、リー・ジュンフォン、ウォン・クウァン、ワン・ボーチャオ、

馬ではなくロバで移動

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