【シリーズ作】グリムアベンジャーズ(AVENGERS GRIMM)シリーズ

投稿者: | 2021年1月31日

グリムアベンジャーズ(AVENGERS GRIMM)86分

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、(シャークネード)シリーズで有名なB級作品を多数製作しているアサイラム社のSFアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

魔法の王国では前と悪の戦いが続いていた。

悪の魔術師は時空の歪を通って現代に現れ、魔術を使って市長の座を得て、悪の限りを尽くしていた。

間魔術師を追跡するチームを組んだのは、白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女、ラプンツェル、赤ずきんのグリム童話の主人公達だった。

そこへ、魔術師の部下である狼男も参戦し、時空を越えたバトルが開始されようとしていた!?

アベンジャーズ参上!

毎度お馴染みアサイラム社のあやかり作品シリーズです。

今回は(アベンジャーズ)のような色んな物語の主人公が一堂に会して、共通の敵と戦う物語を、

グリム童話の主人公でやってみる、というアサイラム社らしい商魂逞しい物語となっています。

登場人物は、白雪姫シンデレラ眠れる森の美女ラプンツェル赤ずきんの五人となっています。

といいつつ、シンデレラ眠れる森の美女グリム童話ではないので、その辺はアサイラムクオリティという事で見て見ぬふりをしましょう、、。

その五人が協力して、現代に逃げた悪の魔術師であるキャスパー・ヴァンディーンを時空を越えて追いかけます。

で、何故か一匹狼的に赤ずきんだけが別行動で重要な鏡を持って魔術師と戦います。

その後を追うように残りのメンバーが参戦していきますが、何故別行動なのか、は説明がないのではっきりとは分かりませんが、

本人の台詞で『私は一緒には行動しない』と強く言っていましたので、本人がそう言っている以上しょうがないですね、、。

そんな事を言いながら、結局敵に洗脳されて正義チームと戦う事になります、、、。

というような流れで、いつものアサイラム作品のように説明不足や強引な展開が多々ありますが、

本作に関しては、その開き直ったような設定のアクションを集中的に描く事で、

割とテンポ良く最後まで観れてしまう、というアサイラム社作品としては、意外に楽しめる作品となっています。

アクション自体もなかなか見せ場も多く、ラプンツェルの髪の毛を使ったアクションや、

赤ずきんの弓矢などキャラクターを生かしたアクションが上手く描かれていました。

キャスパー・ヴァンディーンや、ルー・フェリグノもしっかりと印象に残る見せ場を残しています。

ただ、ちょっと気になるのは、赤ずきん以外のキャストがグリム童話の主人公のイメージよりちょっとお姉さん的な年齢のキャストが演じているので、

それぞれのキャラクターのイメージがしにくく、誰が何をしているのか、分からなくなる瞬間が結構多かった点でしょうか。

外見的には綺麗な人が多いのですが、それぞれ、ちょっとづつイメージとずれているような違和感がありました。

それでも、通常のアサイラム作品に比べたら、かなり楽しめる作品となっていて、続編に続く、という感じで終了していますので続編への期待が高まります。

作品情報

2015年製作 アメリカ製作 SFアクション

監督・脚本 ジェレミー・M・インマン

出演 キャスパー・ヴァン・ディーン、ルー・フェリグノ、ライリア・ヴァンダービルト

ラプンツェルと激安モンスター

アリスVSモンスタースクワッド (SINISTER SQUAD)90分

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

作品紹介

日本劇場未公開

グリムアベンジャーズ)の世界観で、別の主人公たちがメインとなった作品です。

それでは、まずはあらすじから、

人知れず光と闇の世界の戦いは続いていた。

ステルツキンが魔法の鏡を壊したせいで、ワンダーランドの住民が現代のロサンゼルスに襲来したのだった。

これを防ぐため、アリスは個性豊かなモンスター軍団を率いて闇の使者たちとの戦いに挑むのだった!?

このお姉さんがアリスです。(アリスのお母さんではありません)

タイトルも違い、DVDジャケットにも何も解説が書いていないので分かりにくいですが、(グリムアベンジャーズ)の続編です。

といっても、前作の世界観は引き継いでいますが、主要メンバーは基本的に出てこないので、ほとんど本作単独作といっても良いぐらいです。

しかし、次回作にあたる(グリムアベンジャーズ タイムウォーズ)は、本作の主役であるアリスとマッドハッターが登場する上に、

物語を結構引き継いでいますので、本作を飛ばして(グリムアベンジャーズ タイムウォーズ)を鑑賞すると、

話も飛んでいるので、物語がいまいち良く理解できませんので注意が必要です。

といっても、割と単純だった1作目と違い、本作以降、アクションは少な目で設定などを説明するだけのシーンが多くなり、

しかも、登場するキャラクター達が裏切りの連続で、どのキャラクターが味方で、どのキャラクターが敵なのかさえ、理解できなくなってきますので、

3作通して鑑賞しても、何がなんだか分からない、という大筋となっていきます。

本作のあやかりは、完全に(アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅)と(スーサイドスクワッド)です。

そういう雰囲気を狙っているとは思いますが、とにかく、仲間内での争いの連続で、

なかなか敵である闇の軍団との戦いに入らないので、アクションが極端に少ないアクション映画となっています。

それと、DVDジャケットの中央に映っているのは二丁拳銃のアリス、と思いがちですが、実際はゴルディロックスという別のキャラクターで、

なんとアリス自体はジャケットに映っていません

アリス役は別のかなり年齢層の高いクリスティーナ・リシャルディという人が演じています。

このシリーズは通してかなり大人の年齢層がファンタジックなキャラクターを演じています。

そんな感じで、なんとなく、ごちゃごちゃ会話をしている内に騒動は解決、となります、、。

流石に物語が支離滅裂ですので、本作以前に1本ぐらい日本に紹介されていないシリーズ作が存在しそうな気がするのですが、、どうなんでしょうか。

作品情報

2016年製作 アメリカ製作 SFファンタジーアクション

監督・脚本 ジェレミー・M・インマン

出演 ジョニー・レイ・ディアス、クリスティーナ・リシャルディ、リンジー・ソーヤー、タリヤ・A・デイビス、トレ・アイルランド、アイザック・レイエス

何故、闇の軍団と戦っているのか説明がないゴルディロックス。

グリムアベンジャーズ タイムウォーズ (AVENGERS GRIMM TIME WARS)86分

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

作品紹介

日本劇場未公開

1作目と2作目のメインキャストが顔合わせとなる、設定をそのまま受け継いだ同じキャストによる続編です。

それでは、まずはあらすじから、

白雪姫の婚約者チャールズ王子が、アトランティス国を支配する女王マグダによってさらわれた。

目的はチャールズが持つ魔法の指輪で、それによって世界を支配しようとしているのだった。

この世界の危機にグリムアベンジャーズが立ち上がった。

白雪姫、いばら姫、アリス、赤ずきんは時空を越えてアトランティス軍に戦いを挑むのだった!?

という事で、(グリムアベンジャーズ)の続編であり、同時に(アリスVSモンスタースクワッド)の続編でもある3作目です。

冒頭で前作までのおさらいが、軽く流れた上に、アリスの物語から始まって、(グリムアベンジャーズ)が合流してくる、

という流れになっていますので、両方とも鑑賞していないと、物語の流れが把握しにくい内容となっています。

今回登場するのは、白雪姫、眠れる森の美女、赤ずきん、不思議の国のアリス、がまとめてアベンジャーズとなり、

敵であるアトランティス国の女王マグダと戦う物語となっています。

という設定ですので、今回は、(アリス・イン・ワンダーランド)の続きから始まって、(アクアマン)にあやかった世界観となっています。

勿論、グリム童話もほとんど関係ありません。

今回は白雪姫の婚約者チャールズがアトランティス国の女王マグダに誘拐されてしまったので、

アベンジャーズで助け出す、という大筋となっています。

ですので、(アクアマン)などのように水中での大決戦を期待してしまいますが、

勿論アサイラム社作品なので、そんな費用のかかるシーンは一切なく、町工場の空スペースのような広めの場所でちょっとしたアクションを繰り広げます。

一作目では、分かり易い物語に、このアクション自体が意外とテンポ良く入っていましたので、なかなか見ごたえのあるアクションとなっていましたが、

3作目ともなってくると、戦う目的自体も白雪姫の個人的な理由の方が比重が重くなり、アクション自体ももっさりとした印象が強くなってきています。

これは、内容もそうですが、詮索で結構動いていたメンバーが何故かいなくなり、代わりにメインのキャラクターがほとんど動かないアリスに変わった事で、

動けるメンバーが極端に減ってしまったために結果的にアクションの見せ場が減ってしまっている事が大きな理由かと思われます。

アリスVSモンスタースクワッド)でアクション面で活躍していた二丁拳銃のゴルディロックスも一緒に参加していれば、

もっとアクションの盛り上がりも作れたような気がするので、メンバーの選抜ミス、といったところでしょうか。

内容に関しても、アサイラム社製作ですので、今回もツッコミだしたらキリないですが、白雪姫と仲の良かった7人小人たちの武器を使い捨てる感じや、

白雪姫に床を滑って指に指輪をはめるシーンなど、本作でもアサイラム印全開のシーンは多数あります。

逆に大作作品では見れないような、ある意味突っ込み所がそのまま見どころとなっています。

ラストの終わり方が、まだまだ続編ありそうな雰囲気ですので、今後もグリムアベンジャーズの活躍は続きそうですね。

というわけで、本シリーズは、シリーズ通して一貫性はありますが、正直、シリーズを重ねるたびに勢いはなくなっているようにも感じられますので、

ご鑑賞するのであれば、とりあえず1作目だけ鑑賞してみて、楽しめたなら2作目以降を鑑賞する、という方法をお勧めします。

内容はさておき、アサイラム社の思いつきを実現させる実行力、にだけは関心すると思いますよ。

作品情報

2018年製作 アメリカ製作 SFアクション

監督 マクシミリアン・エルフェルド

出演 ローレン・パーキンソン、エリザベス・エイリーン、マーラ・フェアクロフ、クリスティーナ・シャルディ、マイケル・マーセル

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