【カンフー映画】少林寺への道4/少林寺への道 ラマ僧の復讐(少林叛徒REBEL OF SHAOLIN/SHAOLIN TRAITOR)92分

投稿者: | 2023年11月26日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

ジョセフ・クオ監督の(少林寺への道)シリーズの流れを受け継ぐ、お馴染みカーター・ワン主演、シャン・カンリンフォン、ロン・ジェンエール、チャン・イー共演による、犯人探しサスペンスを取り入れたカンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、カーター・ワン主演のカンフーアクション作品です。

それでは、まずは。あらすじから、

清朝時代中国、少林寺の館長が、何者かに殺害される、という事件が発生した。

不穏な空気が立ち込める寺院内だったが、さらに新しく任命された新館長までが殺害されてしまう。

その全ての現場に居合わせた少林寺の在家弟子レイが、殺人犯の嫌疑を掛けられ捕らわれそうになるが、密かに習得していたカンフー技を使って危機を脱し、

真犯人を探し出すために少林寺を後にするのだった!?

カーター・ワン主演のカンフーアクション作品です。

監督のデビッド・リンは、(少林寺への道)や(逆襲!少林寺必殺拳)(詳しくはこちら)等のジョセフ・クオ作品の常連俳優としてもお馴染みのチャン・ナンの別名で、

ジョセフ・クオ節を心得た演出で、お馴染みのキャストによる少林寺ストーリーを描いています。

因みに、本作には内親王役として出演もしています。

デビッド・リン(チャン・ナン)
デビッド・リン(チャン・ナン)

主演は勿論、シリーズの顔であり(猫拳カンフー無宿)(詳しくはこちら)や(カンフー十八羅漢陣)(詳しくはこちら)等、

多くのカンフー作品で活躍しているカーター・ワンで、本作でも力強いアクションを披露しています。

カーター・ワン
カーター・ワン

で、ヒロインであるレディドラゴンを演じているのは、(邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝)(詳しくはこちら)や(少林寺への道 十八銅人の逆襲)(詳しくはこちら)等、

カーター・ワンとの共演作の多いシャン・カンリンフォンで、本作でも負けん気の強いいつもの女性拳士役を好演しています。

シャン・カンリンフォン
シャン・カンリンフォン

で、もう一人のヒロインとも言える皇族を演じているのは、(カンニングモンキー天中拳)や(少林寺木人拳)等のロン・ジェンエール(ドリス・ロン)で、

本作ではどちらかと言うとイヤミ系+レディドラゴンという、他の作品とは一味違ったキャラクターを演じています。

ロン・ジェンエール(ドリス・ロン)
ロン・ジェンエール(ドリス・ロン)

で、過去に少林寺で問題を起こし、今は戒律院で罰を受けながら、カーター・ワンにカンフーを指導している師匠役で、

斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)や(少林寺カンフーマスター)(詳しくはこちら)等、多くのカンフー作品で活躍しているチャン・イーが登場し、アクションを披露しています。

チャン・イー
チャン・イー

で、前半少しのみの活躍ですが、少林寺の僧侶を助ける役柄で、(ザ・セブングランドマスター)(詳しくはこちら)や、

迷拳三十六招)(詳しくはこちら)等のジョセフ・クオ作品でお馴染みのマーク・ロンが登場し、作品世界を広げていきます。

マーク・ロン
マーク・ロン

で、濡れ衣を着せられたカーター・ワンを追い詰める役柄で、(ドラゴン修行房)(詳しくはこちら)や、

佛掌皇爺)(詳しくはこちら)等、多くのカンフー作品の悪役として知られるルン・フェイが登場し、カーター・ワンに戦いを挑みます。

ルン・フェイ
ルン・フェイ

そんな、カンフー映画常連のスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、過去に罪を犯し、少林寺の隣の建物、戒律院で暮らすチャン・イーと、

少林寺の在家弟子で、チャン・イーの世話係でありながらも、こっそりとチャン・イーにカンフーを指導してもらっているカーター・ワンが、

ある日突然少林寺で発生した館長殺害事件に巻き込まれるところから始まります。

さらに皇帝から­贈呈された貴重な香炉が何者かに盗まれ、門番も襲われる、という異常事態で、その全ての現場にカーター・ワンがいた、

という事で、早速カーター・ワンが容疑者となってしまいます。

館長が殺害されたことで後任の館長も選出されますが、これがまたしても殺害され、またしても、その現場にカーター・ワンがいた、

という事で、もう、カーター・ワンの釈明を聞く事なく、容疑者どころか完全に殺人犯、裏切り者(少林叛徒)として、全僧侶が捕らえに掛かります。

で、勿論カーターにとっては濡れ衣ですので、全僧侶を相手に戦いを挑み、十八羅漢陣的な攻撃も突破して山を下りる事になります。

で、そんな事件が巻き起こる中、チャン・ナン演じる内親王は、かつて皇帝から送られた香炉の所在を確認するために少林寺に向かいます。

このタイミングでの所在確認は、勿論、目障りだった少林寺に打撃を与えるためで、何者かに命じて事件を起こし、

少林寺に責任を取らせようと目論んでいた、という事が分かります。

で、罪を着せられ街へと逃れたカーター・ワンは、お尋ね者となってしまい、ルン・フェイを始めとする様々な武術家に命を狙われます。

そんな中、街の食堂で、レディ・ドラゴン、シャン・カンリンフォンと出会います。

既に自身で事件の成り行きを調べ、カーターが無実だと確信していたシャン・カンリンフォンは、カーターと行動を共にし、

協力しながら少林寺存亡の関わる陰謀の真犯人を捜索する、というのが大筋となっています。

物語展開としては、これまでのジョセフ・クオの少林寺ものがカンフーアクション専門だったのに対し、

犯人探しのサスペンス要素を盛り込んで、これまでの作品との差別化を図っています。

勿論、この時期の作品ですので、犯人の正体自体は分かりやすく、チャン・イーも予想通りの変化のある行動をとりますので、

意外な展開というより予想通りの展開で、結局は王道的な展開を見せるクライマックスとなっています。

アクションに関しては、こちらも他の作品との区別をつけるためか、武侠作品でもないのにワイヤーアクションで見せ場を作る、

という変化球な表現で、それも極端なワイヤーアクションのために、ジャンプしているというより、体を横向きにして

スーパーマンのように空を飛んでいる、という表現で、必殺技が炸裂するたびにカーター・ワンが空を飛ぶ、という特徴的なアクション表現となっています。

カーター『おりゃぁぁぁぁぁ』
カーター『ぁぁぁぁぁぁ』

ただ、カンフーアクションシーン自体は豊富で、お尋ね者となったカーターが色んな流派の強敵達と戦うシーンは、

バラエティに富んでいますし、中盤では、シャン・カンリンフォンロン・ジェンエールのダブルヒロインバトルまで飛び出しますので、なかなか見所の多い作品となっています。

ですので、残念ながら、ジョセフ・クオ監督作品ではありませんが、常連のスタッフとキャストが製作・出演していますので、

正式なシリーズ作品ではないものの、しっかりと(少林寺への道 十八銅人の逆襲)(詳しくはこちら)や(少林寺への道3)(詳しくはこちら)等と同様のシリーズっぽさは感じられる作品となっています。

ただ、個人的には、中盤少しだけカラクリ房的な廊下が舞台となりますので、そこでゲスト的にでも銅人ととのバトルが観たかったところですが、、、。

(少林寺への道3)より

という事で、ジョセフ・クオ作品、(少林寺への道)シリーズゆかりのメンバーが登場する見所の多い作品となっていますので、

カンフー映画好き、(少林寺への道)シリーズ好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1977年製作 台湾製作 カンフーアクション

監督 デビッド・リン(チャン・ナン)

出演 カーター・ワン、シャン・カンリンフォン、ロン・ジェンエール(ドリス・ロン)、チャン・イー、チャン・ナン、ルン・フェイ

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