お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
アーロン・クォック主演、藤原紀香、ワン・リーホン、クーリオ、マーク・ダカスコス豪華共演のスタンリー・トン監督によるデススタント香港アクション！！
作品紹介
2002年7月20日公開
今回ご紹介するのは、アーロン・クォックと藤原紀香が国際エージェントとして戦うアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
上海で催されたファッションショー会場内で、裏社会の一員が殺害される。
その現場で怪しい女性（藤原紀香）を見かけた捜査官アレックス（アーロン・クォック）とダレン（ワン・リーホン）は、
追跡の末にその女性が、国際警察のエージェントだと知る。
エージェントの名前はノリカ。
上海の裏社会とアメリカの麻薬組織の取引を捜査中だったのだった。
そして、日本と香港の警察組織の合同捜査班と上海、アメリカの闇組織との戦いが始まるのだった！？
ジャッキー・チェンとの新作の公開も待ち遠しいスタンリー・トン監督の国際色豊かなアクション作品です。
主演は香港四大天王の一人、アーロン・クォックです。
共演は相棒役に台湾からワン・リーホンと、日本からは藤原紀香が参加して激しいアクションに挑戦しています。
その他にもアメリカからは、ラッパーのクーリオ（役名もクーリオ、、）、そして近作（ジョンウィック3）で見事な復活を遂げたマーク・ダカスコスが出演しています。（マーク・ダカスコスについて詳しくはこちら）
その他にもジャッキー作品でお馴染みのロー・ワイコンや、イー・トンシン監督作品でお馴染みチョン・プイなど豪華なキャスト陣となっています。
台詞も基本的には英語ですので、国際マーケットを狙った分かり易いアクション作品となっています。
物語的には、国際捜査官VS国際的な闇組織の戦いを描いた非常にシンプルな作品ですが、
本作は、とにかくスタンリー・トン監督の規模の大きい大がかりな目を見張るアクションの連続が魅力となっています。
バイクに乗って車の屋根から、前方を走っている車の屋根にジャンプ！なんていうのは序の口で、
ヘリコプターで長時間宙づりにされたり、高層ビルの上の方で不安定な板の上でのシーソーアクションなんかも普通にあったりします。
しかも、ジャッキー作品の時もそうですが、そのデススタントをできる限り出演者本人たちが演じていたります。
監督自身がそのアクションを自ら見本として演じてしまうので、出演者は断り切れないようです。
しかもジャッキー作品のときもそうですが、本人たちが自分で演じているとちゃんと分かるように、
出演者の顔が分かるような角度で撮影されていたりしますので、アクションシーンの迫力は、リアルに伝わってきます。
ラストで展開される高層ビルの宙づりアクションもできるかぎり本人たちが演じていたようで、
今のCGが多用される時代に観返すと、本作のような生身のアクションは非常に新鮮に映ります。
そのデススタントに挟まれるように、格闘アクションも豊富にあるのですが、
まだまだ若々しいころのアーロンのダンスで慣らした、
キレのあるアクションも素晴らしいですし、藤原紀香も元キャッツアイらしく、
格闘アクションをできるだけ自身でこなしているようです。
個人的には、女性がアクションをする作品では、
格闘そのものはカット割りなどで、多少カッコ良く見せたりできますが、誤魔化しのきかない単に走るシーンが非常に重要だと常々思っています。
スーパーウーマンとしてカッコ良く悪者をやっつけても、走り方がナヨナヨ走りだと、一挙に冷めてしまいますので。
そこへいくと本作では、藤原紀香が、本気で走れば物凄く早そうな走りを見せてくれていますので、それだけでちょっと満足でした。
あと、キャストのメインではないですが、本作にはアクション要因的にジャッキー作品で有名なロー・ワイコンが出演しています。
少しではありますが、マーク・ダカスコスとのキックボクシングのスパーリングシーンなどがあり、
短いながらも凄まじくキレのあるアクションとなっていて、格闘アクションも手抜かりのない作品となっています。
よく考えたら、マーク・ダカスコスは（キックボクサー）シリーズの主演も途中から演じていますので、
久々のキックボクシングシーンの再演といった感じで、ちょっとしたファンサービスとなっています。
という事で、アクション作品としての見せ場は満載で、最近の香港映画では少なくなってしまった生身のアクションが堪能できる作品となっています。
CGバリバリのアクション作品に食傷ぎみ、という方など気分転換に本作などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
改めて、香港映画の魅力に気づかされると思いますよ。
作品情報
2000年製作 香港製作 アクション
監督・脚本 スタンリー・トン
出演 アーロン・クォック、藤原紀香、ワン・リーホン、クーリオ、マーク・ダカスコス、ロー・ワイコン、ルビー・リン、チョン・プイ
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