おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
黒社会組織に追われる身となった青年と、その親友である警察官の戦いを描いたマックス・モク主演、アーロン・クォック共演、敵役にディック・ウェイとお助けマン役で大島由香里も登場するハードアクション!!
作品紹介
今回ご紹介する作品は、アーロン・クォックの映画デビューとなるアクション作品です。
それではまずは、あらすじから、
医師を目指す学生のリョンの兄が、何者かに殺害された。
親友の警察官ベンの調べで、兄がダイヤモンドの強奪事件に関わっていた事を知ったリョンだったが、
間もなく強奪を計画した黒社会組織のボス、チャオから連絡が入り、今度はリョン自身が標的となってしまうのだった!?
監督は、ブルース・リーの後継者を勝手に自称しているドラゴン・チェン主演の(截拳道)や、ロレッタ・リー主演の(真心特警)等のチャウ・チェンウィンで、
ハードなノワール系のドラマに、カンフーアクションを融合する、という80年代の香港映画らしい世界観の物語を演出しています。
主演の青年役は、(セブンウォリアーズ忠義群英)(詳しくはこちら)や(爆走!高速トライアル)(詳しくはこちら)等のマックス・モクで、
男臭いアイドルな魅力満載で、物語を引っ張っていきます。
で、その相棒となる刑事役で、本作で映画デビューを飾った(ピースブレーカー)(詳しくはこちら)や(コールドウォー)シリーズ等のアーロン・クォックが登場し、
無茶苦茶フレッシュな魅力で、マックス・モクと名コンビぶりを発揮していきます。
で、事件を巻き起こすマックス・モクの兄役で、(ホワイトストーム)(詳しくはこちら)や(七福星)等のミウ・キウワイが登場し、
本作では、頼りがいがあるけれども問題を残してしまう兄を渋く演じています。
で、主人公兄弟を追い詰める闇組織のボス役で(少女戦士88)(詳しくはこちら)や(プロジェクトA)等のディック・ウェイが登場し、
執拗に追い詰め、要所でアクションも披露していきます。
で、後半いきなり登場し、準主役級に活躍していく日本人役で、(悪漢列伝)(詳しくはこちら)や(妖魔伝)(詳しくはこちら)等の
シンシア・ラスターこと大島由加里が登場し、物語にもしっかり絡み、キレのあるアクションも披露して行きます。
で、ヒロイン役で、(香港魔界境 死霊の呪文)(詳しくはこちら)や(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝天地笑覇)(詳しくはこちら)等の
チャーリーン・チャンが登場し、マックス・チャンと共に事件に巻き込まれていきます。
で、ディック・ウェイの黒社会の取引相手役で、(クローン人間ブルース・リー)(詳しくはこちら)や(ニンジャタントムUSA)(詳しくはこちら)等、
有名作品からフィルマーク社作品まで、数多くの香港映画に出演しているチャン・タオが登場し、重要な役柄ではないものの、印象だけは残していきます。
という、豪華なスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、医師を目指す若者マックス・モクと学生のような若手刑事アーロン・クォック、
そしてアーロンの妹で、マックスの彼女であるチャーリーン・チャンが、陽気に冗談を言い合い、じゃれ合いながら、
マックスの兄であるミウ・キウワイの誕生日を祝うシーンから始まります。
非常に仲の良い良好な関係ですが、ミウ・キウワイだけは、少し劇画モードで、影を落とすような雰囲気に包まれています。
で、皆が開いてくれている自身のお誕生日会を抜け出したミウは、ある場所へと向かいます。
で、そのホテルでは、THE悪党ボスな外見のディック・ウェイと数人の喪服部下が、ダイヤモンドの取引きを行っていて、
今まさに、取引相手が持参したダイヤモンドの真贋を査定し終わった、というその瞬間に正体を隠したミウが乱入し、颯爽とダイヤモンドを奪って風の様に去って行きます。
で、喪服たちも追いかけるものの結局ミウを発見する事はできずに、ダイヤだけが失われるという状況になってしまいます。
で、ダイヤモンドを奪ったミウは、一人勝ち、、、、、と思いきや、その直後にディック・ウェイに連絡が入る事になります。
要するにミウは、ディックが、取引相手からダイヤモンドを奪うために雇われていた喪服側の人間だったという事が早めに分かります。
ミウは生粋の悪人というわけではありませんが、医師を目指す弟のために財産を遺してあげたい、という強い思いから、
この危険すぎる仕事を受けたという事も分かります。
で、計画は無事成功し、いよいよダイヤモンドの受け渡し、という段階に入って、ミウは自身の命が狙われている事を知り、
逆に反撃に出ようとしますが、多勢に無勢だったため、喪服の襲撃の犠牲となってしまいます。
しかし、ディック・ウェイと喪服たちが、ミウから受け取ったダイヤモンドは実は偽物だという事が発覚した事で、
今度は弟であるマックス・モクがダイヤモンドを追う喪服たちに狙われる、というのが大筋となっています。
中盤ぐらいまので流れは、香港ノワール的な雰囲気で、ミウが主演と思いきや、早めの退場で、後はマックス・モクとアーロン・クォックのちょっとしたバディ展開へと突入していきます。
アーロンが刑事なので、ポリスアクションへと展開しそうになりますが、そのまま進むのではく、中盤以降、喪服の一人の殺害容疑者として、マックスが指名手配されてしまいますので、
マックス目線の逃亡者側の物語として物語は進行して行きます。
で、その中盤以降、新たなバディとして登場するのが、逃げるマックスを偶然車で轢きそうになる、という凄い偶然の出会いで、大島由加里が参戦します。
ただ、この嘘みたいな出会いは裏があって、大島由加里は実は、、、、、という展開のある役柄となっています。
それでも、勿論クライマックスには、期待のディック・ウェイとの格闘対決もありますので、
散々黒社会組織が絡むリアルな犯罪ドラマを描いていながら、最終的に格闘でケリをつける、
という、実に80年代の香港映画風味が、ぷんぷん香る作品となっています。
はっきり言ってしまうと、
ディック・ウェイとシンシア・ラスターのアクションが白熱すればする程、リアルな犯罪ドラマ感は薄まっていきます。
でも、そこが一番の魅力でもあるのですが。
アクションだけが魅力では無く、まだまだ清純なイメージで、男臭い作品でのヒーロー役を多く演じていた(問題を起こす前の)マックス・モクは、
一時のチョウ・ユンファのような魅力も感じますし、映画デビューのアーロン・クォックのピュアな魅力等、
主演二人の、この時期の魅力もしっかりと詰まった内容となっています。
という事で、ちょっと勢い重視な作品ではありますが、1980年代末期の香港映画の勢いに満ちた作品となっていますので、
香港映画好き、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1989年製作 香港製作 アクション
監督・脚本 チャウ・チェンウィン 武術指導 フィリップ・コク
出演 マックス・モク、アーロン・クォック、ディック・ウェイ、ミウ・キウワイ、大島由加里、チャーリーン・チャン、チャン・タオ
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