おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
アレクサンダー・ルー演じるヤクザゴーストに取り憑かれた少女役のリン・シャオロウが、スーパーパワーで悪党をやっつける痛快レディースアクション!!
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作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(新桃太郎)シリーズでお馴染み、リン・シャオロウが珍しく少女役で挑んだ現代アクションです。
それでは、あまずはあらすじから、
ドジばかり繰り返すショーウェンは、昼は叔父の経営する探偵社でアルバイトをしながら、夜は学校に通学していた。
そんなある日、出会った妊婦のお産に付き添った際に、生まれてくる子供に転生する予定だったヤクザの霊の邪魔をしてしまい、
結果的にヤクザの霊に取り憑かれてしまう。
いがみ合うショーウェンとヤクザの霊だったが、次第に打ち解け合い、ショーウェンの警察官になる夢を叶えるために特訓が開始される。
しかし、そんな時、かつてのヤクザ仲間だった弟分の意外な行動を目にする事になるのだった!?
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(新桃太郎)シリーズや(妖魔伝)(詳しくはこちら)、(少女戦士88)等のリン・シャオロウが少女役を演じ忍者スター、アレクサンダー・ルーと共演した現代アクション作品です。
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ボーイッシュな風貌から、それまで少年役を演じることの多かったリン・シャオロウが、人気の沸騰に伴い、いよいよ少女役を演じる、
という感じで、リン・シャオロウの魅力を突き詰めたような、アイドル映画的な要素もある作品となっています。
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現代劇で少女役、しかも基本的には、か弱いメガネっ子という役柄で、中盤以降、ゴーストパワーで一挙に超人的な強さを身に付けますので、
そのギャップも含めて楽しめる作品となっています。
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そんなリン・シャオロウが演じるのは、冴えない女学生ながらも、叔父の経営する探偵者でアルバイト調査員もこなす、
という努力家の学生役で、基本はズッコケ気味ですので、いつも遅刻や失敗を繰り返して叔父にどやしつけられています。
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学校では、ほとんどいじめ、と言っても良いぐらいの扱いを受けていて、周りの生徒からは、笑われ通しの毎日を送っています。
とは言っても、深刻な描写ではなく、単にリン・シャオロウのアイドル性を引き出すためのおちゃめなドジっ子、という意味での表現です。
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そんなリン・シャオロウが、たまたま通りかかった道端で、産気づいた妊婦と遭遇し、そのまま病院へ連れて行き、お産に付き合う事になります。
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で、出産に伴い、転生の順番待ちをしていたヤクザ者の霊(というより魂のような存在でしょうか)が、生まれてくる子供に乗り移ろうとした瞬間(そういう世界観です)、、、
ヤクザ霊が誤ってリン・シャオロウの腹に入ってしまう、という物凄い状況になってしまいます。
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さらに、
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お腹をギュっと押した瞬間に、尻から放出され、元の状態に戻ってしまいます。
ドジっ子表現の後に描かれるシーンなので、リン・シャオロウのドジの結果っぽく描かれていますが、善行しかしていないリン・シャオロウは、
自身が狙いを外したくせに、ドジの結果転生の機会を奪われた、という感じで、ヤクザ霊に逆恨みをかってしまいます。
踏んだり蹴ったりです。
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で、このヤクザ霊を演じているのが、まさかの忍者スター、アレクサンダー・ルーで、かなりワイルドな無精ひげスタイル&ペッぺッと絶えず吐き散らす噛みたばこ、
という独特なキャラクターで、リン・シャオロウに付き(憑き)まといます。
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アレクサンダー・ルーのワイルドさとリン・シャオロウの可憐さ、という美女と野獣的な関係を狙ったようなキャラクター設定ですが、
このアレクサンダー・ルーが演じるキャラクターが、少々やり過ぎ、というか独特が過ぎるキャラクターで、
転生を邪魔されたという逆恨みから、かなり意地悪を繰り返します。
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しかも、リン・シャオロウの尻から出たので、リン・シャオロウにしか自分の姿は見えない、という独特の設定も加わっていますので、
勿論、二人の会話シーンでも、周りの学友などからは、リン・シャオロウが独り言を話している不気味ちゃんにか見えませんし、
それを見越してアレクサンダー・ルーも、周りに誤解させるような悪戯を散々繰り返していきます。
これが、かなりしつこく、後半になるまで長い間続きます。
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忍者アクションでのアレクサンダー・ルーは、毎回爽快で分かり易いキャラクターを演じる事が多いですが、
本作に関しては、この感情移入しにくいキャラクターが、嫌な行為を繰り返していくうちに、なんとなくリン・シャオロウと打ち解ける、
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という割と急な展開になった後(特にきっかけはありませんので、悪戯に飽きた感じでしょうか)に、リン・シャオロウを鍛えて、オシャレな服に着替えさせて、変身させていく、
というドジっ子が美少女に変身+スーパー少女へと変貌を遂げる、というお待ちかねのシンデレラパターンへと突入していきます。
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で、美少女が進むにつれてだんだんと恋愛モードにも入っていくのですが、良い雰囲気になるのかと思いきや、
ここで、アレクサンダー・ルーの次の転生の時期が突然来てしまいます。
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意外に早い!!
あれだけキレていたのに!!
そこで、アレクサンダー・ルーが最後に会いたい人がいる、という事で、奥さんの元を訪れると、、、
という感じで、散々リン・シャオロウのアイドル映画のような雰囲気で描かれていたファミリー向けの物語が、
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急にサスペンス劇場のようなアダルトな大人の事情(情事)展開を見せていく事になります。
で、いよいよアレクサンダー・ルー映画でお馴染みのカンフースター、チャン・サンが登場し、アレクサンダー・ルーとカンフー対決を繰り広げつつ、
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まさかの妖術対決(しかも、まさかのアレクサンダー・ルーの奥さんが上半身裸にさらしを巻いて、ハチマキ、という気合の入った道士姿で呪術を施す、
というトンデモぶりの後に、アレクサンダー・ルーがリン・シャオロウに乗り移って戦う、という(妖術秘伝鬼打鬼)のような展開になっていきます。
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さらに、このリン・シャオロウの身体にアレクサンダー・ルーが乗り移る、という状況を、合成などではなく、
リン・シャオロウが下あごを前に突き出して、シャクれで表現する、
というなかなかの力技で表現していきます。
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勿論、アクション自体は素晴らしく、リン・シャオロウもアレクサンダー・ルーも、後半登場するチャン・サンも超絶アクションの連続ですが、
唐突に終わるラストシーンも含めて、アイドル映画かと思いきやトンデモ映画に様変わりする、という勢い重視な、当時の台湾(香港)映画が元気だった時代を象徴するような作品となっています。
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という事で、トンデモ展開のある作品ではありますが、リン・シャオロウの魅力は一杯詰まった作品となっていますので、
リン・シャオロウファンの方や、台湾製アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
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作品情報
1989年製作 台湾製作 レディースアクション
監督 ツォン・インチェン 製作 染野行雄、リー・ツォーナム 武術指導 アレクサンダー・ルー、ツァン・サン
出演 リン・シャオロウ、アレクサンダー・ルー、チャン・サン
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