カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
(少林寺三十六房)のリュー・チャーフィーが韓国に渡って主演した、いつもとは違う独特な雰囲気満載で描かれる、復讐物語!!
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![TV放送/カンフー】香港の竜・酔八拳](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/tpvPBYOX1wpNVI1UoNSgEtbb96tnRcdB5WlKjjaSQFFQY_Ue_TkzcDtBCMTP4_XIsXwUb5EOd09eXxqyHt9PiJe5UeNLqVMjH_kF2Pypl2tZ-TEm1298xKqyFkGw14l3iRSQO_avoz7UKgO6C7A18WWbxmvAB7A68vfHfP4axa6RLEzyHTDgortzsAssa3Cr/Drunkenmonk_03.jpg?errorImage=false)
作品紹介
日本劇場未公開
テレビ放映題 香港の竜 酔八拳
今回ご紹介するのは、(少林寺三十六房)の有名カンフースター、リュー・チャーフィーが韓国で主演したカンフーアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
カマキリ道場は道場主の死後、一番弟子の王景中の裏切りにあい、道場を乗っ取られてしまう。
その後、道場を追われた道場主の息子、小忠は、偶然出会った老人から酔拳の秘技を教わり、両親の復讐を果たすために、
王景中の娘を誘拐し、様子を伺うが、幼馴染であり、初恋の人でもある英英に禁断の恋心を抱いてしまうのだった。
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(少林寺三十六房)シリーズや(キルビル)シリーズで知られる少林寺映画のカンフースター、リュー・チャーフィーが韓国で主演したリベンジカンフーアクションです。
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リュー・チャーフィーといえばショウブラザース時代から(少林皇帝拳)や(秘技・十八武芸拳法)(詳しくはこちら)等の傑作群や、
日本との合作の(孔雀王)や、(ガッツフィスト魔宮拳)(詳しくはこちら)等、どの作品もアクション、ストーリー共に優れたカンフーアクション作品に多く出演しているスターですが、
そんなリュー・チャーフィーが韓国に渡って出演した作品が本作になります。
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ですので、主演のリュー・チャーフィーとチン・ユッサンぐらいしか主だった香港系のキャストは登場せずに、
現地韓国のキャストが脇を固めるような感じで、BGMや効果音、ロケーション等が独特で、衣装なども他の香港作品では見かけない色使いのために、いつものリュー・チャーフィー主演のカンフー映画の雰囲気とは、
どこか違った印象の作品となっています。
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一応リュー・チャーフィーの兄でもあり、カンフー映画の大家でもあるラウ・カーリョンが武術監督で参加している、
となっていますが、正直アクションに関しても、あの名作を数多く残してきたラウブラザース参加作品とは思えないほどですので、
本当にラウ・カーリョンがアクションの指導をしているのか?と思ってしまうほどに、全体的にふわっとしたアクションとなっています。
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ただ、リュー・チャーフィーが完全にジャッキー・チェンの(ドランクモンキー酔拳)の動きの影響をモロに受けているようなアクションを披露しているシーンのは、
他のメジャー系作品では絶対にありえませんので、そういった意味では、非常に貴重な作品となっています。
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内容としても、基本は両親を殺された悲しい男の復讐物語なのですが、割と行き当たりバッタリで唐突な展開も多く、
カンフーの師匠との出会いや修行シーンなど同時期に韓国で出演したもう一つのカンフー作品(少林寺の復讐)との流用シーン等も多く、
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無理矢理そのシーンを挿入した感じで、その修行した場所が少林寺かどうかも、はっきり分かりません。
その師匠のルーツが少林寺なのかも良く分かりませんので、結果的に少林寺とは全く無関係な映画のようにも見えますので、
少林寺の裏山に住んでいる料理人が料理を作りながら勝手に修行して、勝手に強くなった、という感じでしょうか。
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ただ、もう一本の(少林寺の復讐)の方も、かなり継ぎはぎ感のある作品ですので、なんとなく流用し合える作品を2本同時に撮影した、
か、もしくは1本分撮影する契約しかしていないのに無理やり追加撮影シーンを加えて強引に2本の映画に仕上げた、
という商売最優先の香港映画の特徴が前面に出た作品なのかもしれません。
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さらに同時期に同じく韓国系の作品で(大兄出道)というリュー・チャーフィー作品も存在していますので、
![Raiders of Buddhist Kung Fu (1982) - IMDb](https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG2E-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slsw9kGYXJ7Zua3JPrbEn9WR5RTKdhtlr0onryfByIQi7GlXRw0M59rp13q-wlrXr99CCf8UljFCzJ9K0FWBfkcujCpFIXFxWmRfgei8pz_NIGlWaMqo55KCWUDF7Atz-1A8XpJFUiwn81vFiIu__54yWE-Sg2-7FDTZANwvnBP0L8fCu8JH5BxSVL3lAhv-slsw9kGYXJ7Zua3JPrbEn9WR5RTKdhtlr0onryfByIQi7GlXRw0M59rp13q-wlrXr99CCf8UljFCzJ9K0FWBfkcujCpFIXFxWmRfgei8pz_NIGlWaMqo55KCWUDF7Atz-1Ag2TUWon14TQrPwboFlQOaA==/MV5BZjcyN2M5ZmMtNWI1ZS00ODg4LTkyZjQtZGRlMWEwNDc3NzM4XkEyXkFqcGdeQXVyNzMzMjU5NDY._V1_.jpg?errorImage=false)
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もしかすると1本分の契約で3本分に薄く広げて未完成のような完成品を製作したのかもしれません。
ただ、(少林寺の復讐)と(大兄出道)は監督が、ニコイチ映画で有名なゴッド・フリーホーなので、ニコイチ作品ではなくとも、
似たような発想の下に製作された作品である事は間違いないのではないでしょうか。
推測ではありますが、やたらと同じシーンが登場しますので、そんな想像が巡り巡ってしまう、そんな作品となっています。
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という事で、アクションに関しては結構な部分を韓国側キャストが担当していますので、リュー・チャーフィーの見せ場としては中盤と後半にある
サモ・ハン作品でお馴染みのチン・ユッサンとのバトルシーンと後半にラスボス戦として用意されているジャッキー・チェンの(龍拳)の若い弟子役で目立っていた
イーグル・ハンとの比較的香港カンフー映画の香りのするバトルが見せ場となっています。
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ただ、何故そこを対決の場所に選んだのか、川辺の砂浜、という動きにくいとしか言いようのない場所での対決となっていますので、
なんとなく躍動感もなく、リュー・チャーフィーも最終的にジャッキータイプの酔八拳を繰り出した後半は、
暗い復讐物語に全くそぐわない、女型カンフーで笑いを誘いながら宿敵を倒し、それで終わりと誰もが思ったあとに、付け足しのような悲劇のラストシーンで締めくくられます。
ちょっと笑いの要素を加えて脱線してしまったので、終幕で強引に悲劇に戻す、という感じでしょうか。
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という事で、馴染みのスターが出演しているちょっと異質な作品ではありますが、颯爽としたリュー・チャーフィーの雰囲気はそのままに、
珍しい酔拳アクションが堪能できる作品となっていますので、香港映画好きの方や、カンフーアクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、修行シーンで流れるBGM(何か別作品からの流用でしょうか)がずっと頭から離れません、、。
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作品情報
1981年製作 香港・韓国製作 カンフーアクション
監督 オー・ヤンチュン 武術監督 ラウ・カーリョン 武術指導 チン・ユッサン
出演 リュー・チャーフィー、イーグル・ハン、チン・ユッサン、ドン・リー
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