【レア作品!】リベンジ・オブ・デス(LADY DRAGON)100分

投稿者: | 2023年2月21日

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

(検事Mr.ハー)の金髪レデイドラゴン、シンシア・ラスロックと(七福星)等のリチャード・ノートンが激突する(キックボクサー)のデビッド・ワース監督の格闘アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、シンシア・ラスロックリチャード・ノートンが激突する格闘アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

CIAの捜査官だったキャシーは、結婚したばかりの夫を犯罪組織のボス、ハウプトマンに殺され、その復讐の機会を伺っていた。

しかし、復讐を決意したその夜、逆にハウプトマンに捕らえられ、傷つけられてしまう。

瀕死の重傷を負いながらも、心優しい老人と少年に救われたキャシーは、ハウプトマンを倒すため、修行を開始する!?

シンシア・ラスロックリチャード・ノートンという香港映画で大活躍した二人の欧米アクションスターが激突するアメリカ格闘映画です。

ラスロックサモ・ハン監督の(上海エクスプレス)やユン・ピョウ主演の(検事Mr.ハー 俺が法律だ!)、

シンシア・ラスロック

アンディ・ラウ主演、バリー・ウォン監督作(マジッククリスタル)、ミッシェル・ヨー主演の(レディハード)、

マン・ホイ監督出演の(香港レディレポーター)等の香港映画の名作に次々と出演、

一方リチャード・ノートンも(七福星)や(シティハンター)、(ナイスガイ)等のサモ・ハンジャッキー作品の強敵として何度も登場する程の香港映画出演歴を誇ります。

リチャード・ノートン

そんな香港映画風味香る二人の欧米格闘スターが、(キックボクサー)のデビッド・ワース監督によるアメリカ製の格闘アクション映画で激突する、というまさに夢のような作品となっています。

さらに物語にはほとんど必要の無いような脇役ですが、(エクスタミネーター)のロバート・ギンティまで顔を見せるという豪華なスタッフ・キャストとなっています。

ロバート・ギンティ

ただ、予算の都合からか、舞台がインドネシアという事で、アメリカ映画っぽさは薄く、痛快なバイクと車のチェイスシーン等もありますが、

なんとなく泥臭いイメージの、スタントマンがスタントマンだとはっきり分かるようなシーンの連続する作品となっています。

それでも、格闘アクションシーンに関しては、流石に格闘のプロ+香港映画で重要な枠割を果たして来た経験者の二人が主演ですので、

やはり繰り出す技には迫力があり、特にリチャード・ノートンの電光石火の技の連続は、男性キャラクターに対してはその凄さがはっきりと分かりますが、

その代わり、ラスロック相手の戦いの時は、手加減しているのがはっきりと分かってしまうぐらいにキレと重厚感のあるアクションとなっています。

香港映画時代は、勿論ジャッキーの強さを強調する事が一番で、どちらかというとある程度強そうに見えるだけ、

という感じの表現でしたが、本作では、アクション表現が、よりガチンコに近い(香港映画程ヒロイックにカッコ良くは撮れない)ため、

逆に、その強さが強調される、というリチャード・ノートンにとっては+ですが、作品的にはラスロックが倒せてしまうのが不自然に見えてしまうぐらいに強さがはっきりと分かってしまいます。

ラスロックも勿論凄いのですが、流石に男性と女性で、体格の差と動きの差が激しすぎている上に、香港映画程にはラスロックを強く表現できないために浮き彫りになってしまう不具合、という感じでしょうか。

それでも、この時期はまだ主演二人もアメリカ凱旋間もない時期ですので、動きのキレはあり、さらに物語自体が、

リチャード・ノートン扮する闇組織のボスに夫を殺された元エージェントであるラスロックが、既に復讐の機会を狙っている、という、

いきなりクライマックスだけを描く、

ような構成になっていますので、非常にシンプルで、二人の対決を盛り上げるためだけに集中したストーリーとなっています。

この潔さがビッグスター二人の激突を分かりやすく盛り上げて、さらに(キックボクサー)で有名になった後のデビッド・ワース監督お得意の

カンフー映画のような修行シーンもあり、スポ根もの的な盛り上がりも見せていきます。

修行シーンもあります。

ただ、残念なのは、低予算のためか、製作者の雑さが出てしまったのか、ちょいちょい顔を出すギンティがまるで意味を成していなかったり、

せっかくの雰囲気満点の修行シーンで、

武術の達人っぽい老人が教えてくれるのは、メンタル面の気持ちの整理法ばかりで、実際の格闘法はラスロックの自主トレに委ねられる、

一人で修業中。おじいちゃんと子供が修行をしているラスロックを隣で見ている時も時々あります。

という、成長の過程が伝わりにくい描写になっていたり、

ノートンに近づくために、ノートン経営の会社の重役である彼女と仲良くなった時は、物凄く可愛げな大親友の様に描かれていたのに、

いざ、ラスロックの正体が判明してしまうと、途端に外道女子に成り下がる、というそれまでのドラマの積み重ねを一挙に0に戻してしまう、という残念な面も多々存在する作品となっています。

彼氏の愚痴を言う恋に悩める女子が、ラスロックの招待が判明すると、、、
ラスロックを救った老人と少年の家を、、、
悩める女子『燃やして!』

それでも、長めに用意されているラストバトルは、香港映画ほどではないにしても、十分迫力のある名勝負となっていますので、

香港映画好きの方や、格闘アクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

復讐のため化粧をするラスロック
スチャっ
『やるわよっ!』

因みに、本作には翌年に同じラスロック主演、デビッド・ワース監督コンビによる第二弾(ブルーリベンジ)が制作されていて、

続編的な扱いを受ける事もあるようですが、物語自体は全くの無関係ですので、それぞれ単独で楽しめる作品となっています。

作品情報

1992年製作 アメリカ製作 格闘アクション

監督 デビッド・ワース

出演 シンシア・ラスロック、リチャード・ノートン、ロバート・ギンティ

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