デッド・ドント・ダイ(DEAD DON’T DIE)104分

投稿者: | 2020年6月14日

お薦め度★★★☆☆☆☆☆☆☆

ジム・ジャームッシュ監督の新作は,まさかのゾンビ映画。ユルめの物語展開はそのまま映画の常識ごと飛び越える!

作品紹介

2020年6月5日公開

今回ご紹介するのは、ドラマ作品で有名なジム・ジャームッシュ監督がいつもの仲間たちと撮影したゾンビコメディです。

それでは、まずはあらすじから、

アメリカの田舎町センターヴィル。

ここで警察署長として勤務するクリフ・ロバートソン(ビル・マーレイ)は本日も巡査(ロニー・ピーターソン)とパトロールを行っていたが、最近夜になってもなかなか日が沈まなかったり、時計が突然止まったり、と異変を感じとっていた。

テレビやラジオではエネルギー企業による北極での水圧破砕工事が地球の自転に悪影響を与えているのではないか、としきりに報道している。

そんな中事件現場の喫茶店に向かってみるとそこには顔なじみの従業員が人間の犯行とはとても思えないような惨たらしい姿で横たわっていたのだった。

平常時ではほとんど軽犯罪しか起きないような田舎町に突如起こる凶悪事件やその周りで起こる怪異な出来事に街の住民たちは行き場を失っていくのだった、、。

事件現場の喫茶店に行ってみると、、

ジム・ジャームッシュまさかのゾンビ映画です。

正直なところジム・ジャームッシュ作品は勉強不足で鑑賞するのは本作が初めてだったのですが、本作を観れば他の作品の片鱗ぐらいは理解できる内容となっていました。

メジャー系の作品とは一線を画するような穏やかな雰囲気で、途中グロいシーンもありますが、終始のどかな感じで物語が進んでいきます。

大筋のストーリー自体はゾンビ映画ですのでロメロ作品のような展開にはなるのですが、本作は終盤なかなかの大変化球というか、監督的にはお遊び的なのかもしれませんが、特別な展開になります。

これは楽しみにしている方のために詳しく書けませんが、映画の枠を超えるような展開です。

賛否両論はありそうです。

個人的にはそういう作品もあって良いと思いますが、「それをやっては終わりでしょう。」という意見もでそうなぐらいの変化球でした。

本作は、いわば供給過多ぎみのゾンビ映画を今までインディペンデント映画界で活躍してきた実績のあるジム・ジャームッシュが変化球を用いて気心の知れた仲間たちと作り上げる、という作品の存在自体に価値があるのかと思います。

ゾンビ映画を数多く鑑賞している方にはあまり受け入れられない部分もあるかもしれませんが、ジム・ジャームッシュファンにとっては監督の少し違った一面が見れて満足できる作品となっているのではないかと思います。

謎の葬儀屋、ティルダ・スウィントン

作品情報

2019年 スウェーデン・アメリカ製作 ホラー

監督・脚本 ジム・ジャームッシュ

出演 ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーブ・ブシェミ、ダニー・グローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ロージー・ペレズ、イギー・ポップ、セレーナ・ゴメズ、RZA

イギー・ポップもゾンビに、、

スタッフ・キャスト

監督・脚本は(ストレンジャー・ザン・パラダイス)でカンヌ国際映画祭カメラドール賞を受賞以来、(ミステリー・トレイン)、(デッドマン)などインディペンデント映画界で長年活躍しているジム・ジャームッシュ。

主演の警察署長役に(ブロークンフラワーズ)などでジム・ジャームッシュ作品の常連となっている(ゴーストバスターズ)シリーズのビル・マーレイ。

共演に主人公の部下である巡査役に(パターソン)でジム・ジャームッシュ作品に出演経験のある(スターウォーズ)新シリーズのカイロ・レン役でお馴染みアダム・ドライバー。

そして謎の葬儀屋役でこちらも(ブロークンフラワーズ)等ジム・ジャームッシュ作品の常連となっているティルダ・スウィントン。

突然ゾンビが出現する喫茶店

その他のゾンビホラー作品

イケてる女子が活躍するゾンビミュージカル(アナと世界の終わり)はこちら

まさかのオリジナルメンバー再集結ゾンビコメディ(ゾンビランドダブルタップ)はこちら

レジェンド、ロメロ監督の3部作完結編(死霊のえじき)はこちら

↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

コメントを残す