お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
家中に密かに設置された監視カメラ映像を使って、その家に住む家族が何者かに襲われる姿を世界中に配信する集団の恐怖を描いた、POVによるベラ・ソーン主演のホームインベイジョンスリラー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ベラ・ソーン主演のPOVによる家宅侵入サスペンスです。
それでは、まずはあらすじから、
心に闇を抱える少女ジェイミー(ベラ・ソーン)の日常は、ある夜目的もわからずに突如侵入してきた何者かによって奪われる。
逃げ惑う家族が発見したのは、家中に仕掛けられた監視カメラだった。
犯人からのメッセージは(殺すか、殺されるか?)
追い込まれたジェイミーたちは、生き残りを懸けて反撃を開始する!?
(ミッドナイトサンたいようのうた)、(バッドチェイサー)(詳しくはこちら)のベラ・ソーン主演のPOVスリラー作品です。
内容は割とシンプルで、ある家族を標的にし、その家族の住宅にいつのまにか取り付けられた無数の監視カメラによって、家族を惨殺していく殺人ゲームを生配信する謎の集団を描いた作品です。
というわけで、家中に監視カメラが設置されていますので、その無数のカメラの映像によるPOVホラー作品となっています。
ただ、このカメラ映像、かなりの量が仕掛けられている、という設定ですので、頻繁にカメラの角度の切り替えがありますので、
常に見たい映像が、すぐに切り替わってしまって、何が映っているか分からない映像が合間に挿入されたり、登場人物が遠くにい過ぎたり、
などの落ち着きのない画面が常に続きますので、リアル感と引き換えに、割と観ずらいシーンの続く作品となっています。
そのリアル感も、通常のPOV作品のように手持ちカメラ一台で撮影しているような作品ですと、その登場人物が体験している事と同じような臨場感が伝わりますが、
無数にある固定カメラ映像を常に切り替える、という撮影方法は、あまりに客観的すぎて、常に他人事のような印象を受けてしまいます。
ですので、登場人物たちは常に危機的な状況にいますが、全く危機感が伝わってこない、というあまりに逆効果な設定となってしまっています。
そのカメラ映像も、無数にありすぎて、カメラ映像とは思えないようなほとんど登場人物目線の映像も何度も登場しますので、
果たしてその映像がカメラ映像設定なのかどうかも判断できないような映像も多数混じっています。
恐らく高性能の小型カメラを登場人物が気が付かない内に衣服など身に着けているものに設置されている、という事のようにも解釈できますが、
そこまで本人に気づかれずにこれだけのカメラを設置できるとなると、国家機密を取り扱う諜報員クラス、といってもおかしくないぐらいのカメラの量になっています。
前半で父親が勝手に娘の部屋に入って壁の色を塗り替えた、というような設定もチラッとありましたので、その件が後に伏線として回収していくのかと思いきや、
その話自体が後半何も語られることなく、ストレートに侵入者とのバトルに突入していきましたので、
色々何か秘密がありそうで、結局何もない、というある意味予想外の結末を迎える作品となっています。
とは、いいつつ一応後半にある秘密は明かされますが。
もしかしたら、続編などで、その辺の秘密を明かしていくつもりだったのかもしれませんが、とりあえず、今のところ続編は登場していないようですので、
根本的に家族の留守中にどうやって侵入して無数のカメラを設置できたのか?や、父親が何故、急に娘の部屋の壁の色を塗り替えたのか?
など色々なことの説明は明かされそうにないですね、、。
POV作品を多く鑑賞済みのホラーファンの方でしたら、消化不良感はかなり感じるかと思われますが、
逆に、やたらと簡単に犠牲者が出るわりには、意外にどぎつい表現が極めて少ない作品ですので、
そういった表現が苦手な人でも楽しめる家宅侵入スリラーとしては、結構楽しめる方もいるのではないでしょうか。
という事で、普段あまりこういった作品を鑑賞されない方など、見やすい作品となっていますので、気分転換に気軽に鑑賞してみてはいかがでしょうか。
作品情報
2017年製作 アメリカ製作 サスペンスホラー
監督 ジョン・カーター
出演 ベラ・ソーン、リー・ワネル、ナタリー・マルティネス、チャンドラー・リッグス
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