おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
アーロン・クォック、ラウ・チンワン、ルイス・クー、三大スターがタイの黄金三角地帯で火花を散らす、ハーマン・ヤウ監督による(レクイエム最後の銃弾)(ホワイトストーム)に次ぐシリーズ第三弾!!



作品紹介
日本劇場未公開
【香港映画祭2023】での上映タイトル(ホワイト・ストーム 世界の涯て)
今回ご紹介する作品は、(レクイエム最後の銃弾)(ホワイトストーム)のほぼ同スタッフ・キャスト(入れ替わりありますが)によるシリーズ第三弾ですが、
物語世界観的には、前作までとは無関係の作品ですので、本作からでも楽しめる内容となっています。


それではまずは、あらすじから、
香港の麻薬王カンは、自身の部下アウが実は香港警察の潜入捜査官だった事で、取引中に警察の大捜索を受けて、なんとか部下のチョンと共にタイの黄金三角地帯へと逃げのびる。
現地で、再び勢力を伸ばしていくカンだったが、実はチョンもまた香港警察の潜入捜査官で、チョンから連絡を受けたアウは、
インターポールと協力して黄金三角地帯の犯罪者の掃討作戦を開始するのだった!!

監督は、(バーニングダウン)(詳しくはこちら)や(ホワイトストーム)(詳しくはこちら)等のハーマン・ヤウで、
スピード感のある香港映画らしいアクションを演出しています。


悪党側の主人公と言える黒社会組織のボス・カン役で、(MAD探偵)(詳しくはこちら)や(神探大戦)(詳しくはこちら)等のラウ・チンワンが登場し、香港警察と対峙していきます。



で、黒社会組織に潜入する捜査官アウ役で、(ホワイトバレット)や(インビジブルスパイ)(詳しくはこちら)等の
ルイス・クーが登場し、カンと激突して行きます。



で、麻薬組織に潜入したもう一人の捜査官チョン役で、(コールドウォー 香港警察二つの正義)や(トワイライトウォリアーズ)(詳しくはこちら)等の
アーロン・クォックが登場し、友情と任務の間で揺れ動きます。



で、香港警察のチャン刑事役で(ゴールドフィンガー)(詳しくはこちら)や(極道統一)(詳しくはこちら)等の
アレックス・フォンが登場し、黒社会組織と激突していきます。



で、タイでチョンを助ける女性ヌン役で、(芳華-Youth-)や(夏天19岁的肖像)等のヤン・ツァイユーが登場し、主人公達をサポートしていきます。



で、黄金三角地帯のボス役で、(キョンシーVSくノ一)や(フラッシュオーバー)等のロー・ガーリョンが登場し、主人公達と渡り合っていきます。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、香港の麻薬王カン(ラウ・チンワン)とその部下達が、
港で大量のブツの取引を成立させながらも、直後に警察の大捜索を受けて、交戦状態となるシーンから始まります。


その際に信頼する部下の一人アウ(ルイス・クー)が香港警察の潜入捜査官だと知るカンですが、もう一人の腹心の部下チョン(アーロン・クォック)と数名の部下と共に
なんとか生き延びて、仲間の手引きでタイとミャンマーの国境付近を目指す事になります。



しかし、腹心の部下であるチョンは、交戦時に右腕を負傷し、随分苦しみますが、かつて自身の命を身をもって救ってくれた兄弟分を見捨てる事ができないカンは、
手負いのチョンをなんとか運びながら、タイへとたどり着きます。


そんなカン一行は、ついに最終目的地であるタイとミャンマーの国境地帯にある黄金三角地帯(ゴールデントライアングル)へとたどり着き、現地に住む仲間達と合流します。

一時は危機的な状況にあったチョンも、現地に住む村人の女性ヌン(ヤン・ツァイユー)の必死の看病のおかげもあって、体調が回復していきますが、
実は、チョンもまた、別のきっかけで組織に潜り込んだ香港警察の潜入捜査官であり、なんとか香港警察へとコンタクトを取ろうと試みます。



で、現地の仲間から、その辺り一帯のドラッグ事情を取り仕切っているダン司令官(ロー・ガーイン)の存在を知ったカンは、
今度は、そこで自身が成り上がるために、輸送中のドラッグを襲撃し、逆にそのドラッグを司令官に買い取らせる、
という強引な方法で実力を示して内部に入り込み、ドラッグの運搬警備の仕事を任されます。



しかし、突然現れた新参者を、ダン司令官が簡単に信用するはずもなく、今度はドラッグを運搬中のカンたちが襲撃を受けます。


なんとか、この襲撃を鎮圧するカンたちですが、この隙を突いて、チョンはついに今までタイミングを逃して取れていなかった香港警察への連絡をする事に成功し、
その知らせを受けたアウが、チョンとカン達の所在地が黄金三角地帯であることを把握し、調度ダン司令官への強制捜査を進めていたインターポールと協力しながら行動を開始します。

しかし、インターポールの捜査はかなり強引で、潜入捜査官であるチョンの命まで軽視する捜査方法に衝突するアウですが、
ついに、その作戦は、
黄金三角地帯一帯を全て爆撃する

という、かなり極端な行動によって終止符を打たれそうになり、アウは制限時間内に、チョンを黄金三角地帯から脱出させるために、自ら現地へと乗り込んで行く!!
、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

(八仙飯店之人肉饅頭)の頃が懐かしい、ハーマン・ヤウが監督し、アーロン・クォック、ラウ・チンワン、ルイス・クーと豪華共演が実現した
男たちの友情と裏切りを描いた香港ノワールシリーズの第三弾です。


一作目の(レクイエム最後の銃弾)の頃は、(男たちの挽歌)のリメイク的な要素もある男泣きアクションという売り文句でしたが、
2作目、3作目とその辺りの要素は薄れて行き、本作に関しては友情ものというよりは、シンプルにクライムアクション的な要素が強くなっています。

そもそも、主演級俳優が3人いて、そのうちの2人が潜入捜査官という設定も珍しいのではないでしょうか。
アーロン・クォックはほぼ主人公なので潜入捜査官として機能していますが、ルイス・クーに関しては登場早々に潜入捜査官だと正体を明かしてしまい、
組織から離脱していきます(回想シーンはありますが)ので、最初から外部の香港警察側の立場でも良かったような気がしますが、どうでしょうか。

一応、ラウ・チンワンの人物設定は、香港のやり手麻薬王で、さらにほぼ裸一貫で降り立った黄金三角地帯でも、
武器も現地で調達しながら、既に築かれている現地麻薬王国の重要なポストに上り詰めるというカリスマ犯罪王ではありますが、
腹心の部下が2人も潜入捜査官だった、というふし穴ぶりが、設定のアンバランスさを強調しているような印象を受けます。


この辺りは、やはりビッグスターが3人共演している大作映画の限界とも言える部分で、それぞれのドラマをしっかりと描こうとするあまりに、
ラウ・チンワンは、友情に熱いのか冷酷なのか、やり手なのか抜けているのか、イマイチ判断しにくく、さらに前半あたりでは、何故か
会話をするときに、アゴを若干しゃくらせて、ゆっくり話す

という、謎のキャラ付けがなされていますが、中盤以降はいつものラウ・チンワンに戻っていますので、作品通してイマイチ掴みどころのはっきりしないキャラクターとなっています。

アーロン・クォックに関しても、友情に揺れるという描写は少な目(愛情に揺れるシーンはありますが)で、
なんとなく、ずっとラウ・チンワンのパワーに流されている印象を受けますので、正義のために!とか悪を倒すために!等の内面の熱さは少々薄味な人物像となっています。

ルイス・クーに至っては、既にアーロンが潜入しているのに、何故、一旦潜入捜査官になったのかもよく分からず、
しかも速攻で組織を離脱してしまい本筋から外れた位置に行ってしまうため、完全にサポートメンバーのようになってしまいます。

という感じで、ドラマ的にはクライムアクション、潜入捜査官もの、中盤からタイが舞台になるという、正直これまでの香港映画で何度も描かれていたような内容ではありますが。
アクションに関しては、想像以上にド派手且つ、危険度を伴うような大掛かりなアクションが目白押しで、
ラストバトルに至っては、ジャンルの枠を越えて戦争アクションとも言えるような、インパクトの強いアクションの連続となっています。



という事で、物語展開としては、新鮮味は薄い内容ですが、アクションに関してはアドレナリン全開の十分楽しめる内容となっていますので、
アクション映画好きの方や、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
2023年製作 香港製作 クライムアクション
監督 ハーマン・ヤウ
出演 ラウ・チンワン、ルイス・クー、アーロン・クォック、アレックス・フォン、ラム・シュー、ロー・ガーリョン、ティミー・ハン、ヤン・ツァイユー


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